菊地晴夫の美瑛写真家日記

美瑛・富良野の旬の情報や、最近の出来事をご紹介いたします。

小澤征爾逝く

2024年02月11日 | 音楽

小澤征爾さんが亡くなりました。
残念です。
小澤さんは、日本を代表する指揮者の一人であり、世界的にも高い評価を受けた音楽家でした。
彼のキャリアは、日本国内外でのクラシック音楽界に大きな影響を与えました。
国内では西洋クラシック音楽を日本に広めることに大きく貢献しました。
また、日本人として初めて多くの国際的なオーケストラを指揮し、日本人音楽家が世界で活躍する道を開きました。

特に印象に残っているのは1986年10月、サントリーホールのオープニング・シリーズに来日予定だったヘルベルト・フォン・カラヤンが急病のため来日できず、急遽小澤が代役を務めることになったという演奏会です。
実は私はこの時チケットを購入していて、カラヤンが振らないという残念さもありましたが、小澤の指揮での演奏が素晴らしかったので未だに記憶に残っています。
この時の曲目はシューベルトの交響曲第7番ロ短調「未完成」とベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」でした。
そしてもう一つはサイトウキネンオーケストラの第1回か第2回目の演奏です。
この時は会場で聞くことは出来なかったのですが、後でFMラジオを聞いてその素晴らしさに驚いたことでした。
リンクを張ったのはその時の演奏ではないのですが、1987年に行われたベルリン公演ライヴです。
曲はお得意のモーツアルトのディヴェルティメント ニ長調 K. 136です。
今日は小澤が指揮した曲を聴きながら追悼したいと思います。合掌


モーツァルト:ディヴェルティメントニ長調 K.136/小澤・サイトウキネンオケ(1987ベルリン公演ライヴ )


忘れてはならない、もう一人の1月27日生まれ

2024年01月30日 | 音楽

忘れてはならない、もう一人の1月27日生まれの人がいます。
ヴォルフガング アマデウス モーツァルトです。
モーツァルトは1756年の1月27日に生まれました。
音楽史上最も影響力のある作曲家の一人として知られています。

恒例となっている今回おすすめの曲は、バイオリン協奏曲第2番 ニ長調 K.211です。
モーツァルトは幼少期の頃からピアノとバイオリンの両方で非常に優れた技術を持っていました。
バイオリン演奏者としての経験を活かして、バイオリン協奏曲を5曲作曲しています。
これらのバイオリン協奏曲は、バイオリンのための古典派音楽の中でも最も優れた作品群とされ、今日でも多くのバイオリニストによって演奏されています。
第2番のバイオリニストは以前にも紹介したクロエ・チュアで現在16歳〜17歳。(多分)
シンガポールのヴァイオリニストで、2018年、スイスのジュネーブで開催されたメニューイン国際コンクールのジュニア部門で優勝しています。
以前、ビバルディの四季を聞いて度肝を抜かれたことがあって以来ファンになりました。笑

バイオリン協奏曲第2番は、モーツアルトが17歳の頃の作品で、まさしく同じ年代の共演ということになります。
特に第2楽章の抒情的な旋律が聞き所です。
管弦楽は首席指揮者ハンス・グラフ率いるシンガポール交響楽団です。
マスクをしているのでコロナ禍での収録と思われます。

ヴァイオリン @ChloeChua violinist
ハンス・グラフ(首席指揮者)
シンガポール交響楽団

 


暮れといったら第九

2023年12月31日 | 音楽

暮れといったら、やはり第九です。
大掃除をしながらとか、一息ついたらとかで第九を聞いています。
日本には暮れに第九を聞くというのが習慣がありますが、調べてみたらなんと第二次世界大戦後に始まったらしい。
多くのオーケストラや合唱団がこの時期に「第九」の演奏会を開催し、多くの人々がこれを聞くことで一年の終わりを祝うとありました。
日本独自の年末の伝統として受け入れられているのは、とても喜ばしい事だと思います。

今回ピックアップしたのはリッカルド ムーティ指揮によるシカゴ交響楽団です。
YouTubeをざっと見て、演奏時間の長いのを探しました。
以前と違って、最近はゆったりとしたテンポが好きです。←歳のせいでしょう。
と同時にスコアを見たくなって探したら、ご丁寧にアップしているYouTuberがいました。
今は検索すると何でも手に入ります。

スコアを見ると更に驚きます。
何と複雑なんだろう。様々な楽器が入り組んで演奏され、あの名曲が生み出されているんだな。←当然だろう。
一体ベートーヴェンの頭の中はどうなっているんだろう。
今でいうAIかな。
200年も前に創っているのに、時代を超越した魅力があるし、世界中の人々に愛され続けている。
ベートーヴェンの音楽は、人類共通の感情を捉え、聴く者に深い共感と感動を与える力を持っているのでしょう。
いずれにしても、ベートーヴェンがこの世に居たことで、今なお私たちがこうやって楽しむことが出来る。
感謝しかありません。

リッカルド ムーティ指揮、シカゴ交響楽団

<一楽章冒頭>

<二楽章>

<三楽章>

<四楽章は歓喜の歌の旋律が始まる部分>

 


クリスマスプレゼント

2023年12月26日 | 音楽

クリスマスプレゼントが届きました。(ブラボー)
何年か前に壊れてしまって使えなかったCDプレーヤーを新調しました。
この時期になると、というか冬のシーズンは比較的暇になるので好きな曲を聴きたくなるんです。
でも、CDプレーヤーが壊れていて暫くはYouTubeに頼っていました。
これで聞けるぞ。
しかも現代の機種はブルートゥース仕様。
Macからブルートゥース経由でYouTubeも聞ける。

そしてオールドアンプ(真空管アンプ)にも久しぶりに火を入れました。
もう半世紀も前に作られた名器といわれている知る人ぞ知るアンプです。
でも知らない人は全く知りません。当たり前ですが・・笑
何れにしても、この冬は音楽三昧できるぞ。

<真空管アンプ>


青のオーケストラ

2023年07月02日 | 音楽
ここ何年間かは、TVといったらニュースくらいで、ドラマなど全く見なくなりました。
そんな中で久しぶりにはまっているのが「青のオーケストラ」というアニメです。
元々はコミックで連載中とのことですが、TVアニメ化してEテレで放送中。
高校のオーケストラ部に入った、天才ヴァイオリニストの少年を描く物語です。
これがなかなか面白い。
実は私も中学時代にオーケストラ部があって、3年間入部していた事がありました。
もう半世紀以上も前の話です。笑
あんな田舎の中学でオーケストラ部があったなんて、かなり熱心な先生だったんでしょうね。(山川先生)
柄じゃないのに、友人から無理矢理誘われて入部した思い出が蘇ってきます。
パートは部員が少なかったので、クラリネットやトロンボーン、バイオリン、コントラバスなどをやらされました。
結局、楽器は何一つこなすことが出来なかったのですが、聞く楽しみはその時に身につきました。
残念なのはその当時の写真が全く残っていないこと。
定期演奏会の録音などがあったら面白いのにな。
定かではないけど、曲はシューベルトの「軍隊行進曲」や、イヴァノヴィッチ「ドナウ川のさざ波」などをやったような気がします。

何れにしても、このアニメを見ていると当時の事がほろ苦く思い起こされる。
今夕、5時からですよ。
録画しておかなきゃ。

アニメ『青のオーケストラ』公式

TVアニメ『青のオーケストラ』公式サイト。2023年4月NHK Eテレにてアニメ放送START!

アニメ『青のオーケストラ』公式

 


<青のオーケストラHPより>





ミッション終了

2023年03月26日 | 音楽
すでに半世紀くらい続いている、とある音楽団体の発表会。
大所帯なのでステージリハは朝の8時頃から始まって、本番が終了するのは夕方5時頃。
長丁場なのでさすがに疲れました。
お昼にパパッと時間を取ってあんパン二個。笑
いよいよあと3回で大台です。(50回)
せめてそれまでは元気でお勤めしたい。

<ステージリハ>



パリ管、チケットキター

2022年08月24日 | 音楽
申し込んでおいたパリ管弦楽団のチケットが届きました。
10月公演なので、まだ先の話になります。
生オケを聞くのはアシュケナージ&辻井伸行以来、5年ぶりくらいかな。

それにしても、またまたミスをしてしまった。
池袋の芸術劇場のつもりで申し込んだのに、チケットをよく見たらサントリーホールだった。(滝汗)
何ということを。最近、こういうミスが多いんだよね。
演奏曲目は同じだから良かったけど、事務所から近い芸術劇場のほうが良かったな。
今となったら後の祭りですが・・

指揮者のクラウス・マケラという人は、新進気鋭の天才指揮者で、まだ20代とのこと。
それでパリ管弦楽団の音楽監督に就任したとは驚きです。
前半の曲目はフランスもので、ドビュッシーの「海」、そしてラヴェルの「ボレロ」。
後半はストラビンスキーの「春の祭典」です。
どちらも若い頃にはよく聴いた曲だけど、最近は全く聞いていない。
少し予習をしておかないと。
ピアノのアリス=紗良・オットも来るようだけど、こちらはパス。
ビジュアル系だからTV放送でもやるでしょう。
久しぶりにフルオーケストラの演奏が楽しめそうです。



<アバド-海、予習中>


<ラトル-春の祭典、予習中>

親友、三回忌

2022年06月27日 | 音楽
山形から東京に戻って、親友の三回忌へ。
コロナの影響で葬儀には出られなかったので、三回忌へは是非ともと思っていて以前から予定していました。
三回忌の彼女は長年難病を抱えていて、医師からはいつ逝ってもおかしくない状態、といわれていました。
その頃、彼女はまだ20代でした。
でも、自分の好きな音楽活動を精一杯やることで、生きる力を見いだしていたようです。
私も一時彼女が所属する楽団に携わった時期があり、彼女と知り合ったのはそれがきっかけでした。
なぜか意気投合して、難病なのによく酒を飲みにいって、熱く音楽の話をしたものでした。
その後私は北海道へ移住。
会う機会もなくなったのですが、先日ついに50代そこそこの若さで息絶えたという連絡が入りました。
ここ10年くらいは入院生活だったようです。

そうか、長年よく頑張ったな。
生まれたときから難病と戦わない人がいるなんて不公平ですね。
俺はおまえの分までしっかり生きるからな。



<追悼音楽会>

キエフに栄光と平和を

2022年03月01日 | 音楽
今、ウクライナは大混乱です。
キエフといえばすぐに思いつくのは「キエフの大門」です。
「キエフの大門」は組曲「展覧会の絵」のフィナーレを飾る曲としてあまりにも有名で、私も大好きな曲の一つです。
作曲家はロシア人の、モデスト・ムソルグスキー。
彼が35歳の時にピアノのための組曲として作曲したもので、絵の展覧会を訪れた際の散歩(プロムナード)の様子を曲にしたといわれています。
その後は多くの作曲家によってオーケストラに編曲され、特にラヴェルが編曲したトランペット・ソロで開始されるものが有名です。
フィナーレの「キエフの大門」は、力強い金管楽器の旋律が印象的で、人気TV番組の「ナニコレ珍百景」の中で頻繁に使用されていますので、この曲かと思う人も多いと思います。
今の某国の大統領には、音楽を聴くという余裕は全くないのでしょう。残念です。
キエフに栄光と平和がもたらされますように。
また、世界の兵器がすべて楽器に変われば良いのにな・・
#нетвойне (“stop the war”)

ムソルグスキー作曲 展覧会の絵
フィナーレ キエフの大門 指揮:ヘルベルト フォン カラヤン ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
Berliner Philharmoniker
Herbert von Karajan
The Great Gate of Kiev (Finale) - Pictures At An Exhibition - Mussorgsky


全曲版はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=UBuSJXObgpw


暮れといったら第九

2021年12月31日 | 音楽
今年も本日一日のみ。
暮れといったらやはり第九ですね。
日本では年末に第九を聞く習慣がありますが、若い頃は、なんで暮れにこぞって第九なんだと、心の中では反発していた時期がありました。
でも、今となってはこの名曲を聴き直す絶好の機会となっています。
これは今では日本の音楽文化になっていますが、世界にも誇れることではないでしょうか。

以前にも書きましたが、この歳になってくると、軽快なテンポよりゆったりとした荘厳な響きのほうが好きになってきています。
とはいっても、あまりこだわりはありません。
あくまでもベートーヴェンの「交響曲第九番」そのものを聞けばいいので演奏ではありません。
ということで、今回はウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団で、指揮はダニエル・バレンボイム。
このオーケストラは1999年にユダヤ系指揮者ダニエル・バレンボイムとパレスチナ系文学者のエドワード・サイードにより設立されたオーケストラです。
バレンボイムは元々はピアニストとして有名ですが、近年指揮者としてもデビュー。
当初はいろいろ批判もあったようですが、今では名指揮者としても活躍しています。
私も当初はアクションが大きすぎて、あまり好きではなかったのですが、最近は結構聞くようになっています。

それにしてもこんな名曲を残してくれたベートーヴェンは、偉大というか言葉が見つからない。
しかも耳はほとんど聞こえない状態での作曲。
まさに音楽の神の生まれ変わりだったとしか言いようがありません。

Beethoven: Symphony No. 9 | Daniel Barenboim & the West-Eastern Divan Orchestra (complete symphony)

The West-Eastern Divan Orchestra conducted by Daniel Barenboim perform...

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