巣箱争奪戦

昨年巣立ったニューナイスズメを覚えているでしょうか。
我が家では周りの木々に巣箱を数個かけています。
過度の過保護は良くないともいわれますが、それはそれとして・・
今年も4組ほどのカップルが子育てを行っている最中です。
シジュウカラ、ニューナイスズメ、スズメ、アリスイなどです。

そんな中、昨日は事件が起きました。
早朝、巣箱近くでニューナイスズメがけたたましく鳴いています。
あまりに激しく鳴いていたのでこれはただ事ではないと思って見たところ、どうもニューナイスズメが抱卵している巣箱にアリスイが無理矢理入ったようです。
「アリスイはキツツキ科の鳥で、北海道や東北北部の林周辺や草地で繁殖し、秋から冬にかけて本州以南に移動するようです。
スズメより一回り大きく細長です、体全体にまだら模様があり一見するとトカゲのようにも見えて、勝手ながら私はあまり好きな鳥ではありません。（ゴメンナサイ）
アリを好んで食べることからアリスイの名前がついたとあります」
そのアリスイが何と巣箱争奪戦を仕掛けたのです。
このアリスイはここ2～3年、駐車場の上に取り付けてある巣箱で繁殖を行っていました。
それが今年に限って、先にスズメに入られてしまったのです。
もうピヨピヨ鳴いているので孵化しているものと思われます。
困ったアリスイは事務所前にある巣箱をみつけ、新居の住み心地などを確かめていました。
各々住み分けが出来ていて良かったと思っていた矢先です。
アリスイはこの巣箱がどうしても気に入らなかったのか、隣にあるニューナイスズメの巣箱を狙ったのです。
アリスイは卵を割り外に放り出し、終いには巣もめちゃめちゃにしてしまいました。
ニューナイスズメはただ泣きじゃくるだけで、自分よりも体長の大きな鳥にはなすすべもありません。
盛んに巣に近づいて威嚇はするものの、あっという間に乗っ取られてしまいました。
ニューナイスズメは暫く巣箱近くで威嚇を続けていましたが、やがて諦めたのか飛び去って戻っては来ませんでした。
放り出された卵をみたら孵化する直前でむごすぎます。何という薄情な。
昨日は終日ブルーな気分でした。
とはいえ、これも自然の摂理なのか。アリスイも生きるためには必死なのでしょう。
今朝は何事もなかったかのように、巣箱から顔をのぞかせていました。

振り返ってみれば、人間の世界も同じ事をしているのかも知れません。
せめて乗っ取られないようにしないとね。

＜昨年のニューナイスズメの子育て＞


＜ニューナイスズメ＞


＜アリスイ＞


＜争奪戦を開始したアリスイ＞


＜激しく威嚇するニューナイスズメ＞






＜放心状態のニューナイスズメ。ただ鳴くことしかすべがないようです。＞


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