年末の大掃除を休みの日には、ぼちぼち始めています。
そんな掃除中に、戦死された私のおじいさんの遺影を拭いていました。
私のおじいさんは、昭和12年に満州で戦死されています。
当時のこのあたりの村では、まだ3人目の戦死と言うことで、大層な村葬だったようです。
そんなおじいさんの写真を眺めていると、額の裏が気になりました。
ちょっと開けてみようと思い、開けてみたところ、写真の下敷きに新聞が挟まっていました。
昭和13年10月11日水曜日の毎日新聞です。
これは、珍しいものを見つけたと思い、掃除をほったらかして見入ります。
当時は戦時中のため、戦争の記事が目立ちます。
それよりも、字がもの凄く小さい。
そして、難しい漢字と言いまわしで、私では読解不可能な個所ばかり。
昔の人は、そんなに明るくない家で、よくこんな新聞を読んでいたなぁ、と感心する次第。
と言うことで、いくつか紹介します。
まず、目が疲れた時の対処法。遠くを見る。清水で洗うように書かれています。
次は、傘を長持ちさせる方法をマンガで紹介しています。揮発油にパラフィンを入れ、噴霧器で裏から掛けるとのことです。
次は、マツタケと野菜のスープのレシピです。
続いて、栄養クリームのCM。「こじわ・たるみを解消し、艶やかな柔肌を養う、クリームです。
次は、テレビが無いのでラジオ番組欄。
そして、女性ホルモンが不足するとどんな変化が起こるのか?と、年代ごとに書かれています。
御婦人のふりがなには、「をんな」と書かれてます。
そして、整髪用のチックのようです。
本日の天気予報。大阪、京都は晴れの予報。
高島屋、大丸などの広告です。
虚弱な子供の強壮剤、武田長兵衛商店は今の武田薬品。
そして、一番驚いたのが、これ。
今と一緒のCM。「頭痛にノーシン」
この息の長さは、スゴイです。
72年前の世相をちょっと感じることができました。