新宿に住む友人とは、月に一度程度会い
お互いの近況と仕事の進行状況を報告しあっている。
彼女は何事にも真面目で一生懸命、ハッキリ物を言う。
私はハッキリ物をいう人が好きだ。
「今日はちょっと落ち込んでるんだけど……」
「いつものことでしょ」
「だから愚痴っぽくなるかも知れないし……」
「普通じゃん」
簡潔で、さっぱりしている。
私は簡潔でさっぱりしている人が好きだ。
彼女の話はいつも突飛でスケールが大きい。
数年後の地球滅亡説や、世界は3次元ではなく126次元であること、
見たことの無い月の裏側について…
話の真偽はともかく、私の想像を超える話を悠然と語る彼女は、
とても頼もしくて新鮮だ。
そんな彼女にも悩みがあって、
珍しく落ち込んでいるので聞いてみると、
付き合って三年になるカレが実は音痴だったらしい。
どうして今まで気づかなかったの? と聞くと、
「だって高校の頃、彼はバンド組んでたんだよ!」
と、良くわからない答えを返した。
笑うと怒られるし、あまりに真剣に彼女が悩むので、
「どうすればプライドの高いカレを傷つけず、音痴を自覚させられるか」
仕事も月の裏側もそっちのけで、
まじめな私たちは、一日中とても真剣に考えた。
お互いの近況と仕事の進行状況を報告しあっている。
彼女は何事にも真面目で一生懸命、ハッキリ物を言う。
私はハッキリ物をいう人が好きだ。
「今日はちょっと落ち込んでるんだけど……」
「いつものことでしょ」
「だから愚痴っぽくなるかも知れないし……」
「普通じゃん」
簡潔で、さっぱりしている。
私は簡潔でさっぱりしている人が好きだ。
彼女の話はいつも突飛でスケールが大きい。
数年後の地球滅亡説や、世界は3次元ではなく126次元であること、
見たことの無い月の裏側について…
話の真偽はともかく、私の想像を超える話を悠然と語る彼女は、
とても頼もしくて新鮮だ。
そんな彼女にも悩みがあって、
珍しく落ち込んでいるので聞いてみると、
付き合って三年になるカレが実は音痴だったらしい。
どうして今まで気づかなかったの? と聞くと、
「だって高校の頃、彼はバンド組んでたんだよ!」
と、良くわからない答えを返した。
笑うと怒られるし、あまりに真剣に彼女が悩むので、
「どうすればプライドの高いカレを傷つけず、音痴を自覚させられるか」
仕事も月の裏側もそっちのけで、
まじめな私たちは、一日中とても真剣に考えた。