この間、普通に働いていると職場に垣脇さんと金替さんが突然現れた。
その後二人に呼ばれて下北沢に行くと、本郷さんもいた。みんなMONOの人だ。
人だらけの東京で、その中でも知り合いは極少数、
絶対に知ってる人に会うわけはないと思い込んでいる毎日の中で、
突然知ってる顔が目の前に現れるとホントにビックリする。
しかし、この二人が職場に現れたのはこれが初めてのことではない。
もうずいぶん前、京都の観光地のガラス工房でアルバイトをしていた時も、
二人は突然現れた。
そのガラス工房では、いつも超ミニのスカートを履いたギャル風の女の子が
見よう見まねでガラス細工を作っていて、
何も知らずに買っていく観光客の皆さんに何だか申し訳ない気持ちになった。
私には困った顔をして笑う友達ができ、
オーナーのセクハラでバイトの女の子が次々と辞めていった。
しかしそれぞれが仕事を辞める月は、少し時給を上乗せしてくれる男気もある人だった。
そのオーナーは、なぜかその日も男気を見せ、
バイトの終りに発泡スチロールいっぱいの生牡蠣を渡してくれた。
一人暮らしの私にはとうてい食べきれない量、
でも生だし早く食べなくてはいけないと、
たまたまガラス工房にやってきていた垣脇さんと金替さんに手伝ってもらい、
三人で必死で食べた。
公演の時にもらったお酒で片っぱしから牡蠣を酒蒸しにした。
記憶の中で大袈裟になっているのかもしれないけど、
おいしかったかどうかより、必死だった思い出しか私にはない。
その後二日くらいは胃がもたれて御飯が食べられなかったし、
あれ以来、牡蠣は食べたいとは思わない。
でも、その話を金替さんにすると、
「ああ、あれうまかったねえ……」と目を細めていた。
思い出は人それぞれだ。
その後二人に呼ばれて下北沢に行くと、本郷さんもいた。みんなMONOの人だ。
人だらけの東京で、その中でも知り合いは極少数、
絶対に知ってる人に会うわけはないと思い込んでいる毎日の中で、
突然知ってる顔が目の前に現れるとホントにビックリする。
しかし、この二人が職場に現れたのはこれが初めてのことではない。
もうずいぶん前、京都の観光地のガラス工房でアルバイトをしていた時も、
二人は突然現れた。
そのガラス工房では、いつも超ミニのスカートを履いたギャル風の女の子が
見よう見まねでガラス細工を作っていて、
何も知らずに買っていく観光客の皆さんに何だか申し訳ない気持ちになった。
私には困った顔をして笑う友達ができ、
オーナーのセクハラでバイトの女の子が次々と辞めていった。
しかしそれぞれが仕事を辞める月は、少し時給を上乗せしてくれる男気もある人だった。
そのオーナーは、なぜかその日も男気を見せ、
バイトの終りに発泡スチロールいっぱいの生牡蠣を渡してくれた。
一人暮らしの私にはとうてい食べきれない量、
でも生だし早く食べなくてはいけないと、
たまたまガラス工房にやってきていた垣脇さんと金替さんに手伝ってもらい、
三人で必死で食べた。
公演の時にもらったお酒で片っぱしから牡蠣を酒蒸しにした。
記憶の中で大袈裟になっているのかもしれないけど、
おいしかったかどうかより、必死だった思い出しか私にはない。
その後二日くらいは胃がもたれて御飯が食べられなかったし、
あれ以来、牡蠣は食べたいとは思わない。
でも、その話を金替さんにすると、
「ああ、あれうまかったねえ……」と目を細めていた。
思い出は人それぞれだ。