パソコンの調子がとても悪いです。
「だったら喫茶店へ行ってノートに書けばいいじゃないですか」、とほほえむ職場の江口さんに、
「でも私、パソコンがないと書けないんです。」と嘆くと、
「パソコンがないと書けない様ならどこでも書けないですよ!」とニコニコとさとされました。
でもやっぱり、パソコンがないと困るんです。公演前ですから。
先日永島さんを呼び出して、久しぶりに稽古場へ。
冒頭少しだけ書いた部分の読み合わせにつきあってもらったんです。
快く引き受けてもらいました。
稽古場へ向かう途中の商店街の通りのすき間に、紫陽花が咲いていて。
「これは大きなアジサイだ」と私が騒いでいると、
「やっぱり物を書く人は目のつけどころが違う、私は食べ物しか見ていなかった」と永島さんはしきりに感心してくれました。
セリフを書く人に彼女はいつも敬意をはらってくれます。
だけど普通がとりえみたいな私は、そんなんじゃなく本当にただただ咲くアジサイに騒いでただけで。
「本当に紫陽花ってまあるく咲くんですねー」って、すこし離れて花を見つめる永島さんの方が、よっぽど文学的に思えたけど