平々凡々とした日々(?)を支離滅裂に綴る雑記

映画・F1・時計等が趣味です。
日々これらのことにに関することや雑感などを駄文乱文でつづっていきます

PERFECT DAYS

2024年01月04日 23時59分29秒 | 映画・ドラマ・アニメ
昨年12月30日、ユッコ・ミラーのライブ前に伏見ミリオン座で観た最後の映画は、「PERFECT DAYS」。
事実に基づいた話でも、ドキュメンタリー映画でもないが、役所広司がカンヌ国際映画祭で、最優秀男優賞を
受賞したことで、注目していた映画なので観に行きました。監督は外国の方だが、舞台は東京ということで、
なんか邦画を観るような感覚もあるが、そこは感性が違うので洋画っぽい仕上がりになっているのか、それとも
違うのか、何しろ楽しみいっぱいで観にいきました。


内容は、「パリ、テキサス」「ベルリン・天使の詩」などで知られるドイツの名匠ビム・ベンダースが、
役所広司を主演に迎え、東京・渋谷を舞台にトイレの清掃員の男が送る日々の小さな揺らぎを描いたドラマ。
2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にされ、役所が日本人俳優としては「誰も知らない」
の柳楽優弥以来19年ぶり2人目となる男優賞を受賞した。
東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山。淡々とした同じ毎日を繰り返しているようにみえるが、彼にとって
日々は常に新鮮な小さな喜びに満ちている。昔から聴き続けている音楽と、休日のたびに買う古本の文庫を読むことが
楽しみであり、人生は風に揺れる木のようでもあった。そして木が好きな平山は、いつも小さなフィルムカメラを持ち
歩き、自身を重ねるかのように木々の写真を撮っていた。そんなある日、思いがけない再会を果たしたことをきっかけに、
彼の過去に少しずつ光が当たっていく。
東京・渋谷区内17カ所の公共トイレを、世界的な建築家やクリエイターが改修する「THE TOKYO TOILET プロジェクト」に
賛同したベンダースが、東京、渋谷の街、そして同プロジェクトで改修された公共トイレを舞台に描いた。共演に新人・
中野有紗のほか、田中泯、柄本時生、石川さゆり、三浦友和ら。カンヌ国際映画祭では男優賞とあわせ、キリスト教関連の団体から、
人間の内面を豊かに描いた作品に贈られるエキュメニカル審査員賞も受賞した。


思ってた以上に邦画ぽかった。それも最近の監督の映画ではなく昔の映画、小津安二郎監督の作品のようだと思ったら、
ビム・ベンダースは、小津監督に影響を受けているんですね。なんとなく「東京物語」を彷彿させられるのは、そのためか。
逆に日本人監督で、こういう映画をつくれないのが悲しく感じたりもした。「THE TOKYO TOILET プロジェクト」なんてものが
あったんですね。道理で出てくるトイレが普通でなくて変わったトイレが多くて、東京は公共のトイレもシャレたものが多いんだなあ
とか思いましたが、そういうトイレ選んでいたわけなんですね。たんたんと過ごしているようで、日々には変化がある。それでも
本質というか生き方は変えないで、過ごしている主人公に憧れさえ抱かせる。周りに影響されず自分の好きなことを彼がやりとうしている
からだろう。予告にも出てくる「この世界は、本当は沢山の世界がある。繋がっているようにみえても、繋がっていない世界がある。」
という台詞が印象的だった。素晴らしい映画でした。














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