先週の日曜日、伏見ミリオン座で観た2本目の映画は、「チャイコフスキーの妻」です。
この映画は、19世紀ロシアの天才作曲家ピョートル・チャイコフスキーと彼を盲目的に
愛した妻アントニーナの残酷な愛の行方をつづった伝記映画。ということで、事実に
基いた映画といえるので観ることにしました。 「世紀の悪妻」 と呼ばれたらしいので、
どんな感じなのか興味深いところでもありました。
また、ちょうどトーク・イベント付きの上映回をスケジュールできたので、ラッキーでした。
内容は、女性の権利が著しく制限されていた19世紀後半の帝政ロシア。かねて同性愛者だという
噂が絶えなかった作曲家チャイコフスキーは、世間体のため、熱烈な恋文を送ってくる
地方貴族の娘アントニーナと結婚する。しかし女性に対して愛情を抱いたことのない
チャイコフスキーの結婚生活はすぐに破綻し、愛する夫から拒絶されたアントニーナは
孤独な日々のなかで次第に狂気に駆られていく。
なかなかの女性ですね、アントニーナ。かなりのストーカー気質かと。でも、ドーク・イベントでの
解説を聞くと、チャイコフスキー自身も同性愛の噂を否定するための策略もあって、この結婚を
利用した面もあったようです。当時は同性愛は罪でしたからね。しかし、アントニーナの
猛烈な愛に嫌気がさしたんでしょうね。精神に異常が来すほどだったといいますが、
これは彼の言い分なので、まるっと信じるわけにはいけません。当時は女性の権利がない時代ですし。
ウィキペディアによると他の女性を愛したこともあるようなので、女性恐怖症とかではないと思うし、
利用するだけの結婚、同性愛の否定と金銭面で。結婚した後、彼女を女性とした扱わなかったので、
余計にアントニーナが狂気に走ったのではないでしょうかね。