昨日、伏見ミリオン座で2本目に観た映画は、「SONG OF EARTH ソング・オブ・アース」です。
この映画は、ノルウェーの山岳地帯で大自然の中に生きる老夫婦の姿を、その娘である
ドキュメンタリー作家マルグレート・オリンがとらえたドキュメンタリー。結構、自分の
身内、親とかをドキュメンタリー映画にすることが、あるんだなあと感じます。前にも、
母親と自分の関係のドキュメンタリーとかあったしね。邦画では、あまりないですけどね。
内容は、美しい大自然に囲まれたノルウェー西部の山岳地帯オルデダーレンに暮らす、
84歳のヨルゲン・ミクローエンと妻マグンヒルド。彼らの娘で「もしも建物が話せたら」などの
ドキュメンタリー作品で知られるマルグレート・オリン監督は、両親の姿をカメラに
収めるべく帰郷する。ヨルゲンはこの国で最も美しい渓谷と呼ばれる場所に娘を案内しながら、
自身の生い立ちや最愛の妻への思い、そしてこの土地で自然とともに生きてきた何世代にも
わたる人々の人生について静かに語る。
なにしろ、その大自然の映像が凄くて圧倒される。美しも厳しいその自然の美しさに。
その大自然の映像のみの時間が多い。台詞のある時間はほんとに少ない。ただただ
自然の映像を観る時間が長いので、そういうのは苦手、そんなん寝てしまうという方には、
お勧めはできません。老夫婦の生き方、死生観、そして厳しい自然所以の悲しい過去の出来事。
それらが、大自然の映像と合されると自然の中で生きる。地球と生きることとは、
本来そんなことかとも考えさせられる。