平々凡々とした日々(?)を支離滅裂に綴る雑記

映画・F1・時計等が趣味です。
日々これらのことにに関することや雑感などを駄文乱文でつづっていきます

ノマドランド

2021年04月02日 23時59分25秒 | 映画・ドラマ・アニメ
先週の日曜日、名古屋で観た映画の最後の4本目は、「ノマドランド」。
原作がノンフィクションであり、映画自体も俳優は2人のみで、
あとは本当のノマドが出演しているということで、物語はあるものの
ある意味ドキュメンタリーな側面もあり、事実に基づいている映画とも
いえるかなと思い観ることにしました。
日本では車上生活者ってあんまり聞かないが、アメリカではそうでもないのかな
という部分もあったりしました。


内容は、アメリカ西部の路上に暮らす車上生活者たちの生き様を、大自然の映像美とともに描いたロードムービー。
ジェシカ・ブルーダーのノンフィクション「ノマド 漂流する高齢労働者たち」を原作に、「ザ・ライダー」で高く
評価された新鋭クロエ・ジャオ監督がメガホンをとった。ネバダ州の企業城下町で暮らす60代の女性ファーンは、
リーマンショックによる企業倒産の影響で、長年住み慣れた家を失ってしまう。キャンピングカーに全てを詰め込んだ彼女は、
“現代のノマド(遊牧民)”として、過酷な季節労働の現場を渡り歩きながら車上生活を送ることに。毎日を懸命に乗り越えながら、
行く先々で出会うノマドたちと心の交流を重ね、誇りを持って自由を生きる彼女の旅は続いていく。


本当のノマドが出演しているということで、言葉のひとつひとつに重みが感じられた。ノマドになった理由はそれぞれ。
印象的だったのは退役軍人がPTSDになり、ノマドとして暮らすようになってからPTSDが良くなっているという人がいたこと。
別の映画でも退役軍人が路上生活者で出てきたり、アメリカでは徴兵制なのもあって軍経験しても何も優遇されないのだろうか。
自らノマドの道を選んでいる人もいれば、どちらかと言えば仕方なくの人も。末期癌の診断で自分の好きなように生きたいからと
いう人も。アメリカではノマドという生活スタイルがある程度定着はしていものの、楽な生活ではない。それでもノマド用の施設が
あったりするのは広大な国土のアメリカならでは。日本じゃキャンピングカーがあんだけ集まれる施設はないしね。まあ日本じゃ
車上生活者ってどのくらいいるんでしょうかね・・・。そういう生き方を認めているのかどうかもあやふやですが。そう考えると
ネットカフェ難民なんての日本ならではなんでしょうね。
ノマドとは遊牧民・放浪者という意味だが、映画の中では、「開拓者」と自ら行っているノマドがいて、なんかそれも当てはまるかな。
自然と暮らし、最低限の持ち物で生きていく彼らの生活、なにか自然と一体となったその姿に人間の本質が見えてくるような気になる。
静かにジワジワと波のように感動が押し寄せてくる。そんな作品でした。












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2 コメント

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Unknown (まろ)
2021-04-11 20:11:56
日本にも車上生活者は沢山いますね。米国は自ら、日本は求めずして、の違いでしょうか。キャンカーが集結できるRVパークは規模は小さいながら今日本に110か所あります。ただ料金がべらぼーですね。
米国ではノマド文化に寛容なので、キャンカー買うと住宅控除が受けられます。
土地の違いはあっても日本もノマドにもっと優しい社会になってほしいものです。
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Unknown (タクチ)
2021-04-12 06:18:27
まろさん

初めまして、まささん。そうなんですね、日本にも車上生活者は沢山いるんですね。報道取り上げられるのは路上生活者ばかりですが、車上生活者の現在も取り上げて欲しいですね。私のように無知な者いますので。

日本にもRVパークがあるのは知ってますが、レジャー用の感じがするんですよね。「ノマドランド」で観た、そこで生活するイメージはないんですよね。

確かに日本もノマドに優しい社会になって欲しいですね。
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