平々凡々とした日々(?)を支離滅裂に綴る雑記

映画・F1・時計等が趣味です。
日々これらのことにに関することや雑感などを駄文乱文でつづっていきます

大いなる自由

2023年08月13日 23時59分13秒 | 映画・ドラマ・アニメ
昨日、伏見ミリオン座で観た2本目の映画は、「大いなる自由」です。この映画は、
、同性愛者の男性が連合国によって強制収容所から解放されたにもかかわらず、
直接刑務所に移送され、刑法175条に基づいて残りの刑期を務めたという実話が基で、
監督が取材でインタビューしてモデルにした人物もいるということで、事実に基づいた
話といえるので、観ることにしました。


内容は、第2次世界大戦後のドイツ。男性同性愛を禁じる刑法175条のもと、ハンスは
性的指向を理由に何度も投獄されていた。同房になった殺人犯ヴィクトールはハンスを
嫌悪するが、ハンスの腕に彫られた番号を見て、彼がナチスの強制収容所から刑務所へ
送られてきたことを知る。信念を貫き繰り返し懲罰房に入れられるハンスと、長期の
服役によって刑務所内での振る舞いを熟知するヴィクトールの間には、いつしか固い絆が
芽生えはじめる


ドイツ帝国設立から東西ドイツ統一の長きにわたって、ドイツの法律にあった175条は、
ヴァイマル共和国およびナチス・ドイツの時代には厳罰化が進んだ。同性愛者は、そんな
刑法に人生を翻弄された感じである。今でも差別はあるが、さすがに刑務所行きはね。
1994年に完全廃止なので、結構最近まで残っていたことに驚く。もっとも処罰対象は、
緩和されていたので、主人公も刑務所を出ることができるんだが。それしてもラストが、
考えさせられる。自由ってなんなんだろうかと。それは、ハンスだけでなくヴィクトール
にも言えることだが。心休まる場所は何処なのか。







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