平々凡々とした日々(?)を支離滅裂に綴る雑記

映画・F1・時計等が趣味です。
日々これらのことにに関することや雑感などを駄文乱文でつづっていきます

きまじめ楽隊のぼんやり戦争

2021年04月04日 23時59分58秒 | 映画・ドラマ・アニメ
金曜日の研修の後に観た映画の2本目は、「きまじめ楽隊のぼんやり戦争」。
予告を観て、凄い気になっていた映画。予告でも十分独特な雰囲気があったし、
出演している俳優さんも個性的な人が多い。
監督もロッテルダム国際映画祭とバンクーバー国際映画祭でグランプリを受賞するなど
国際的に高く評価されているとのことで、観ることにしました。


内容は、不条理な世界で生きる人間たちをユーモラスかつシニカルに描いた長編。
いつの時代でもない、架空の町。この町は川の向こう岸にある町と、目的も分からない戦争を
何十年も続けている。毎日、朝9時から夕方5時までが戦争の時間だ。町で兵隊として暮らす露木は、
向こう岸から聴こえてきた音楽に心ひかれるように。そんな中、町に新しい兵器と部隊が来る
という噂が広まり、彼らの生活は変化していく。


なかなか面白かった。爆笑するような感じではないのだが、クスっした笑いが盛りだくさん。
それでいて、風刺が効いてよくよく考えると怖い映画でもある。淡々と日常を過ごす人々。
なんのためなのかわからないけど、お上が言うなら戦争も仕事のようにこなし、その生活に
疑問を抱かない。子どもを産めないなら離縁されても仕方ない。戦争で怪我して兵隊の役目が
できないなら仕事がなくなってもしょうがない。とか滅茶苦茶不条理でも人々は淡々と暮らす。
終盤に兵隊としてエリートの息子が自慢だった食堂の女将が、その息子を亡くし廃人のように
なってしまったり、新しい兵器のとんでもない威力に向こう岸の町の人が多く死んだことを急に
実感したりと戦争の怖さを訴える。これは反戦映画でもあるのだろう。お上の言うとおりに
戦争するのはどこの国でもあり得るし実際そうなのである。疑問を抱いても抹殺されることが
現実にも多い。さらに感情を表に表さず棒読みの台詞は、欧米人から見た日本人なのかなあとも。
今の日本も周りとの同調を強いられるのは変わらないしね。







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