ともちの小さなGLOBE

人生は一期一会のLong and winding road。小さな地球儀をめぐる日々をブログにしました。

中馬のおひなさんへ

2022-03-12 22:20:35 | 日常
孫とカミサンと婆ちゃんを連れて足助で開催されている中馬のおひなさんへ


久し振りに訪れる足助は、いつも懐かしい気分にさせてくれる素敵な街です
楓の紅葉で有名な巴川沿いを歩いて、三州足助屋敷へ


満開の梅の花に婆ちゃんが語り掛けています

足助屋敷はかつての農家の暮らしがあり、日本の原体験を味わう不思議な空間…
竹で作ったポックリで遊んだこともあったなあ…

建物の中を覗き込むと…


孫が作った竹とんぼに興ずる婆ちゃん…孫に飛ばし方をレクチャー中


素敵な民芸工房が集まっています…






牛も飼われていて懐かしい思いが巡ります…母方の爺ちゃん婆ちゃんの家は、むかし牛を飼ってたよなぁ…


そんな素敵な足助屋敷を後に、足助の町並みへ


昔懐かしいチンドン屋さん


中馬のおひなさんでは、家々の歴史ある雛人形が飾られています

江戸時代にも遡るおひなさん達…



このおひなさんは、何かホッコリしますネ


お店に足を踏み入れれば、これも素敵な空間


ジビエを出す料理屋さんお前には、猪の毛皮も…


自転車で何度も訪れた加東家さん

お目当てのレアポテトを頂きます


これ以上無い素敵な雰囲気を醸し出す大好きなマンリン書店さん…
細い小路が景観にピッタリとはまっています


たっぷりと足助を堪能した週末の土曜日
また婆ちゃんを連れて来よう
最高の1日を満喫でした


河津桜と梅を満喫の金曜日

2022-03-04 22:17:10 | 日常
今日は休みをとって、婆ちゃん連れて花巡りの1日

まずは、浜松西インター近くの大山の河津桜へ

菜の花と河津桜のコントラストが最高の景色を醸し出しています

婆ちゃんも大喜び

平日なのに出店も出ていて、甘酒呑んで一休み

河津桜は未だ満開じゃないけれど、素敵な景色です


続いて、浜松フルーツパーク近くの足立梅園へ
河津桜のトンネルがお出迎え

梅にも囲まれ素晴らしい景観です


見事なしだれ梅


フルーツパークも梅尽くし


春の気配を感じて最高の1日を満喫です


年末年始の振り返り

2022-01-06 06:24:49 | 日常

12月30日の家族忘年会で始まった年の瀬
婆ちゃんの車いすを押して、御近所の「たこたこあがれ」に早くから繰り出し、貸し切り状態のカウンターでヨ酔いの宵



31日の朝も、いつものように自転車徘徊…
五社神社さんも鴨江観音さんも、新年を迎える静かな佇まいです…


で、、家に帰れば、大掃除の残りを開始…
まずは、自転車を全部外に出して玄関の大掃除に大汗を掻いてヨレヨレ俱楽部

そして、大晦日の食卓に上がったのは、先日沼津港で買った、深海魚(ゲボウ)の開き


そして、ニギスも…

娘家族も訪れて、大晦日に深海魚尽くしの一家も珍しいよね

明けて新年早々は、五社神社さんで初詣

いつもの浜松城公園のラジオ体操の後は、お城の前から朝日を拝むひと時

家に帰って、お節料理を頬張り、御雑煮をたっぷり食べながら、御屠蘇の日本酒は赤い彗星…


朝からしこたま呑んで、そのままソファーで爆睡したら、既に時計は午後1時
元旦早々やらかしてしまったぁ…

2日は暁天坐禅で始まる落ち着いた朝…
新年、智賢和尚の法話のメモ

新年あけましておめでとう御座います。
こうして新しい年を皆さんと迎えられて感謝しかありません。

今日は1月2日です。
この一時一時があっと言う間に流れていく事を感じ取りながら、色々な出会い、別れを繰り返して行く事で、また1年が過ぎていきます。
そして、新年になると、心構えをして気持ちを新たにしようと毎年毎年思っている訳ですが、中々その思いに気付くことが出来ず、坐禅の中でこうして気持ちを整えています。

暁天坐禅では、浄心と呼ばれる御詠歌を唱えています。
御詠歌は御経をもう少し分かりやすく伝えて行こうとしているものです。
曹洞宗では80年程前に作られた様々な御詠歌があります。

坐禅御詠歌(浄心):
【濁なき心の水にすむ月は 波も砕けて光とぞなる 光とぞなる】

浄心は、私達の心を水面に例えております…
私達の心は、様々な事で常に波風が立っているのではないでしょうか?
しかし、坐禅をして体と心を整えて行くと、心の波風が収まっていきます。
例えば、普段こうして、水を入れたコップを動かすと、波が立ちますが、坐禅をして体を真っ直ぐにすると、自然と心の波も整って行きます。
そして、波の立っていない水面になる…
すると、心の水面に映った月に気付くことが出来ます。
天上にある月が心にも映っている…
夜空を見上げなくても、自己を見つめる事で、心の月に気付くことが出来ます。
しかし、気付いた瞬間に月は光となって散っていきます…
その思いが、光となって周りに散っていくこと…伝わっていくこと…
心の中に何が映っているのか気付いた瞬間、その思いが砕けて自分にも周りにも散っていく…気付きを得ることで、自分のみならず、自分の周りに届けていける…
これが、坐禅の御詠歌 浄心です。

不思議な事に、全く同じ時は無いのと同じように、全く同じ坐禅もありません。
それに気付く為にも、坐禅を行うことに際して、同じ坐り方を取っています。
例えば坐禅に際して、私もこうして御詠歌を唱えていますが、毎回声の出方は違っています。
これは体調にも左右される訳で、歌を詠む時にも同じ事は無いことに気付かされます。
このように心を整えで、声を発しようとした時に、自分の体調の変化に気付くことが出来る…
こうしてみると、坐禅の時間は良いなあと思います。
坐禅の時間は、自分の中では、常に新しいコトの発見です。
その都度、その都度、心に映る月は違います。
だから、今の瞬間の御自身の心に気付くことが大切です。

新年に当たり、自分は、この1年をどうしていくのか?
自己を見つめる事で、心の月に気付くこと…
今の瞬間の自分の心に気付くこと…
今の自分の思い、そして、その心の種の巻き方一つで、この1年が決まっていきます。

この御縁を大切に、
本年よろしくお願い致します。


新年早々、良い気付きを頂いた次第…
僕の今年の元旦の計は…家族を深く愛すること
婆ちゃんの助言もあって、カミサンと仲睦ましく暮らすように、「カミサンとの恋愛」にしよう

で、、午後には千葉から久しぶりに義弟一家が訪れて、マインシュロスで新年会


楽しい夕べを満喫


3日は朝のルーティンに戻って、浜松城公園でラジオ体操
6時30分の暗がりに浮かぶスターバックスの前で…

ラジオ体操を終え、ペダルを進めて佐鳴湖へ

佐鳴湖からの御来光を拝むひと時
そして、佐鳴湖畔の龍雲寺さんへ初詣


金澤翔子さんの書を朝から一人堪能する落ち着いたひと時




龍雲寺さんの裏山から見下ろす佐鳴湖の絶景を見ながら深呼吸…


4日は孫守の再開
1日中孫とべったりの時間を満喫かな…

で、、孫にせがまれ自転車で御近所を徘徊10㎞


孫と二人、熱風でランチ…久し振りに食べる、担々麺と炒飯に餃子…食欲がそそられるねェ


5日は自転車仲間と、浜名湖リハビリライド
今年初めての浜名湖は、強風が吹きすさぶ晴天の寒空
湖面には白兎が舞っているけど、気の合う仲間と最高のサイクリングタイムを満喫

舘山寺では菜の花も咲いています

凍えた体に、舘山寺の権太さんで鍋焼きうどんとワサビ御飯

五臓六腑に染み渡るおいしさ
ペダルを進めて、弁天島

遠州灘に出れば、地球の丸さを感じる水平線




最高の年になると良いね
さあ、今年もハイテンションで活動開始だよ


婆ちゃん連れて掛川花鳥園へ

2021-12-01 22:22:17 | 日常
12月1日水曜日…休暇を取って婆ちゃん連れで掛川花鳥園へ

とは言え、先ずは腹ごしらえと言う事で、飯田町のあおいやさんで鰻の長焼きの昼食タイム

やっぱり、あおいやさんで出される関西風の鰻は最高です

そんなこんなで、お腹も膨れて掛川花鳥園に到着

フクロウさんもお出迎え


餌をかざすと鳥たちが集まってきて最高のひととき

大きな大きな蓮の葉

フクロウと一緒に記念撮影

婆ちゃんが鳥に囲まれて餌をせがまれている様子…身動き取れないね


素敵な時間を満喫


いやぁ~楽しかったねぇ




忘年会は車仲間とモーモーBBQへ

2021-11-28 21:42:59 | 日常
11月28日の日曜日は孫を連れて車仲間と藤枝のモーモーBBQへ


庭に置かれた遊具は別グループの子供達との争奪戦…

初めは誰も居なかったのに急に乱入された孫は、「クソガキ~」ととんでもない言葉を呟く始末

とは言え、ポニーとも戯れて御満悦



BBQの肉質は最高

素敵なBBQ施設です


食休みを兼ねチョット歩いて山羊さんファーム





山羊のミルクで作った絶品ソフトクリームに舌鼓

最高のひとときを満喫です

で、、家に戻った夕暮れ時…自転車を譲ってもらえる嬉しい知らせが友人から…


孫にとって今日は最高の1日だね



孫連れで、旧車ミーティングを堪能

2021-11-21 21:03:54 | 日常
11月21日の第3日曜日は静岡空港で開催されている旧車ミーティングへ、S2000の助手席に車好きの孫を乗せて出発進行!!!!

孫は豆腐屋さんのスーパーセブンに乗せてもらって御満悦

中々目の保養になります






この年代物のフォードのトラックも凄いなぁ…



ホンダS800


往年のZに…


ハコスカGTR



デボネアも… 近くには、おまけに愛車のS2000も


空冷のポルシェターボの前で御満悦


またまた見ず知らずのオジサンのスーパーセブンに乗せてもらって…


ミゼットも、素晴らしい保存状態


今日も駐車場いっぱいの旧車が集ています


旧車では無いけど、ロータスエボーラ


今日は孫も大喜び


静岡空港を後に、お茶の郷へ

こちらの展示施設も中々見応えがあります


素晴らしい日本庭園

孫は庭を駆け回って大喜び

そこに佇む日本家屋


屋外に置かれた御茶狩機に興味津々


家に戻ってマッタリする間もなく、今度は婆ちゃんも連れて近所の春華堂へ
展示されていた作者不詳の絵画を堪能…一律4000円だけれど、中には有名な方の作品があるらしいと言う抽選販売

新しい春華堂の社屋は中々味わいのある作りになっています



孫はコーヒーカップの中に入って御満悦


今日は動き回ったねぇ…

婆ちゃん連れて山住神社へ

2021-11-17 20:49:47 | 日常
11月17日水曜日…休みを取って婆ちゃんをXVに乗せて北遠の山住神社へ紅葉狩り

平日なのに、週末以上の人出にビックリすると、それもそのはず今日は山住神社の大祭当日

いつもは自転車で上る峠を車でドライブして頂上に到着

峠のお茶屋さんで、囲炉裏を囲んでアマゴの塩焼きに舌鼓


婆ちゃんはうどんも食べて御満悦


大祭の山住神社












婆ちゃんも御満悦かな



素敵な時間を満喫です



金澤翔子さんの書展へ

2021-09-24 22:01:31 | 日常
今日は午後から、龍雲寺さんで9月23日から10月3日まで開催されている金澤翔子さんの書展を訪れました

ダウン症の書家である翔子さんの書は、躍動感溢れ、見る者を魅了してやまない素晴らしい作品ばかり…
いつも龍雲寺さんを訪れて、奉納された世界一大きな般若心経を含めた数点の作品を見ていたけれど、これほどたくさんの作品に出合うことな中々ないだろうなぁ…
そんな感動の余韻に浸ったまま、ファインダーでとらえた展示されていた全ての作品を、翔子さんの師匠である柳田先生の解説と共に、ここに残してみます












この一如の文字は素晴らしい…






























龍雲寺さんの中庭にある滝を望んで…

茶室から望むと趣も変わります





いつもは地獄極楽絵図が展示されている回廊には、素敵なメッセージと共に以前、書展を訪れた方々のリクエストの書が飾られています



















世界一大きな般若心経


常設されている3作品




告知は無かったけれど、会場で金澤翔子さんに御会い出来て会心の記念撮影(翔子さんから頂いた絵葉書を手に)

子供のような無邪気な笑顔に、心洗われる瞬間…無意識に子供達との写真のように膝をかがめて同じ背丈に近付いてファインダーに収まりました
邪念の無い心…菩薩様との出会いです

TVクルーに取材を受ける金澤さん親子


翔子さんの天真爛漫 無邪気な心は ここにいる全員が暖かい空気に包まれて笑顔になりました…
彼女が作り出す慈愛に満ちた素晴らしい空間です











「月光」…素晴らしい作品



























作品展の終わりに、金澤翔子さんに書いて欲しい書のリクエストを添える封書が…
暫し佇み考えて脳裏に浮かんだ言葉を書きしたためました…
【遍界不曾蔵】(へんかいかつてかくさず)

龍雲寺さんに展示されている金澤翔子さん以外の書の数々…
翔子さんの御師匠さんに当たる柳田先生の書





綺麗な楷書で書かれた作品の数々

柳田先生以外にも素敵な作品が…



素晴らしい書に囲まれた龍雲寺さんの空間です

書展を堪能してから、龍雲寺さんを散策

素敵な御庭です




お寺の裏山から望む佐鳴湖の景観



入野御所跡…


色即是空 空即是色… 諸行無常

歴史を感じるひとときです


「わたしだけのアイリス」

2021-09-19 21:43:15 | 日常
源孝志さんの「わたしだけのアイリス」を読み終えた。

彼の作品「グレースの履歴」に触発されて読んだ訳だが、物語で切り取られたモノクロームの風景が極彩色を放って脳裏に焼き付いて行く緻密かつ臨場感溢れる作風に没入して、一気に読み進んでしまった…

つい先日のように感じていた2016年4月の熊本地震もリアルに物語に描写され、あの時の感覚が押し寄せて来た。
思えば、あの日も天草出張の帰り、普段は熊本で一泊する筈が、博多で宿泊することとして、熊本駅で新幹線を乗り換え、到着した博多の中州で拉麺を啜っている時に大きな揺れが襲ってきたことが昨日のことのように思い出される…
そして、僕が仕事で何度も訪れた天草がメインの舞台となっており、天草の情景描写に感慨もひとしおだった。

久しぶりに、素晴らしい余韻に浸った読後感…
絶対に映像化して欲しい作品です。

ソニー再生 の読後感

2021-09-11 12:54:41 | 日常
平井一夫さんの「ソニー再生」を読み終えた。
Steve Jobs 1と2を読み終えたタイミングで、この本を凄く読みたくなったのは、「本を読むのはタイミングが大切」だと思ったからで、まさにその予想は的中し、良い刺激を受けることが出来た。


市場調査ばかりして製品を出すのではなく、自ら市場を作り出す…「マーケットクリエーション」の信念…
もし、ヘンリーフォードが車を世に出す時に、市場調査をしたならば、お客様のニーズは「もっと足が速い馬」だっただろう…
そして、お客様の声を無視するのではなく、お客様の期待値を圧倒的に超える「感動」を創り出せとしたSONYのDNAが、強いSONYを復活させる力だったと思う。

また、本書を通じて平井さんの半生を振り返った時、物凄く感じることは、人は縁により生かされていると言う事実。
そして、良い縁を繫ぐのが「素晴らしい世界を創ろう、お客様の為、社会の為」とする純粋な利他の【志し】であって、この意識を持つことで、周囲との「良い調和」が生まれ、平井さんの成功に繋がったと感じた次第。
確かに、平井さんは幼少期の頃から海外で生活し日本とは違った教育体系で情緒を育まれてきたとはいえ、英語脳であったことが成功に繋がったとは単純には考えるべきではないと思う。
英語が出来ることは本人の助けにはなったかもしれないが、そんな人間はどこにでも居る。しかし、最も大切なのは人間力でありセンスに他ならない。
このセンスが周囲との良い調和を生み良縁を紡ぐことが出来たのではないかと感じた。

一方、人員削減と言う、経営者として最も苦しい決断をする場面は、当事者でないと理解できない事態だが、逃げずに行ったことは自身の【志し】に沿った、ぶれない行動だったのかと心中察した次第…

また、本書を読んで、プレーステーションの父と言われる久夛良木さんは、Steve Jobs に非常に似たセンスを持った方だと強く感じた。
SONY・東芝・IBMの3社連合で開発された次世代半導体「Cell」の圧倒的な能力を、まずプレイステーション3につぎ込み、テレビや家電に広げていくデジタルシフトを実現する戦略は、凄い野心的アイデアだったと思うし、個人的には絶対に実現して欲しかった。
これは、Steve Jobs がAppleで取った、ハードウエアとソフトウエアをエンドツーエンドで統合する垂直モデルの世界であり、シームレスでシンプルなユーザー体験を目指す、クローズドな統合システムの実現に他ならない…
パソコン以上にゲーム機が普及している現実を踏まえ、家庭内のデジタルハブとしてプレイステーションを機能させると言う戦略はSONY以外描けることも実現する事も出来なかったろうし、それも夢のプロセッサーであるCellがあったればこその話だ…
事実Cellの上位バージョンのプロセッサを多数組み込んだスーパーコンピュータを後にIBMが開発しスパコンの世界トップランキングを2年間に渡り獲得している。
プレイステーション3を「家庭のスーパーコンピュータ」とするビジョンを久夛良木さんは持っていた訳だが、残念なのはプレイステーションと言う世界が、ゲーム機の世界から抜け出せなかったことだ…
一方、CellがVAIOに搭載されていたらどうだったんだろうか?
傍観者としてそんな思いにも駆られた…

しかし、苦渋の決断の中、プレイステーション3はゲーム機であると定義して、その幕引きをしたのは平井さんである訳だし、日の丸半プロセッサの夢がついえたのは残念でならない…

また、本書に紹介されているように、現在SONYは全事業分社としてソニーグループ株式会社となっているが、横の繋がりはどうなのだろうか?
Appleが統合システムを維持できているのは、各部門が密接に繋がっているからに他ならない訳で、はたしてソニーグループ(株)から、シームレスなユーザー体験ができるプロダクトを生み出し続けていくことが出来るだろうかと言う、一抹の不安も感じたのも事実だ。

最後に、本書を読み終える最終ページにある「おわりに」に書かれた文章に、心温まる嬉しい一言があった…
この本から得られる報酬全てが、貧困率13.5%と言われる日本の子供たちの貧困対策に充てられることだ。
久しぶりに温かい読後感を得ることが出来た。

多くの気付きも得て、Appleとの対比も行いながら読んだ本書は、自分に対して非常に良い刺激を与えてくれた書籍だった。


Steve Jobs 2 の読後感

2021-09-05 22:27:40 | 日常
Steve Jobs 2 を読み終えた。

Steve Jobs 1は、Steve Jobs の生まれからガレージでAppleを興し、Pixarで蘇るまでの波乱万丈の物語であって、Steve Jobs 2は、Appleに返り咲き、アップルストア、iPod、iTuneストア、iPhone、 iPad、iCloudを生み出し死に至るまでの包み隠さない、ありのままの彼の姿と、US企業におけるドロドロの吐き気がするような人事抗争も書かれており、本を読んでいる途中でAppleファンを辞めた人間もいるんじゃないかとも思えた内容…
事実、Steve Jobs 1、2は古本で格安で購入できる…
実際、僕も始めはSteve Jobs 1を読めば十分で、上述のSteve Jobs 1の読後感も手伝って、Steve Jobs 2を読むのを暫く躊躇していたし、Steve Jobs 2の半分くらいまで読み進めるうちは、読まなければよかったのかと思ったりもした…
しかし、そんな思いとは懸け離れて引きずられるように後半一気に読み進めたのは事実だ。
特にSteve Jobs 2の最後となる第41章(415項~430項)は珠玉の1章であり、ここを留める為だけでもSteve Jobs 2は絶対に購入し座右の書とすることを勧めたい。

ハードウエアとソフトウエアをエンドツーエンドで統合するのがAppleで、完璧さを阻害する外的要因を尽く排除したアップル製品はジョブスの完璧主義とデザイン思考の織り成す垂直モデルの世界であるのに比べて、マイクロソフトやグーグルのようにハードウエアとソフトウエアをオープンにした水平モデルで世界は2分されている。

ハードウエアとソフトウエアとコンテンツを統合して一貫したシステムにする力がある故に、ジョブスは全てをシンプルにしていくことが出来た訳で…「自然はシンプルさと一貫性を愛する」(ヨハネス・ケプラー:天文学者)ジョブスもまさにケプラーと同じだ…
ゆえに、統合システムを本能的に求めるジョブスは、オープン対クローズドと言う、デジタル世界を2分するラインの最前線に立ち続けた。
一方、コンピューターは自由の小箱と考えるハッカー精神はオープンなアプローチを好むし、自由の象徴であるように短絡的に思ってしまう帰来がある。
確かに、自由にハードウエアやソフトウエアを改造する、コードを共有する、オープンスタンダートでプログラムを書き、独自システムを避け、様々な機器やオペレーティングシステムで使えるコンテンツやアプリを手に入れることが出来る世界がオープンシステムである。
一方、統合システムは家電製品のようにハードウエアとソフトウエアが一体化されて改造も出来ない世界…それが目指すのはシームレスでシンプルなユーザー体験を目指している。

こう考えてみると、ホームコンピューターと様々なポータブル機器をシームレスにリンクさせるデジタルハブ戦略(iPodもiTunesストアから買ったコンテンツをダウンロードしてiTunesソフトを使って再生するシームレスなシステム)に対し、オープンなアンドロイドの場合、携帯端末やタブレットのメーカー各社が思い思いにアンドロイドを改造した結果、仕様も味付けも多数存在するようになり、全てがバラバラで一貫した動作を保証できるアプリを作ることは難しくなってしまった…
ただ、ジョブスのアプローチの問題はユーザーを喜ばせる完璧な体験を提供しようとするあまり、ユーザーに権限を渡さないことでもある。

「顧客の望むものを提供する」はマーケティングの基本かも知れないけれど、それを顧客よりも早く掴み、形としていく事を仕事として行ったのがAppleであって、その未来の顧客価値に直結するのがシームレスなユーザー体験を提供する統合システムだと思う。

そして、感情の起伏が激しいジョブスに振り回された社員は大変だったと思うが、自分の姿を写した時には共感できる部分もある…
凄いデザイナーと凄いアーティストは、先入観を振り払い俯瞰して見た世界の中で自然のシンプルさから創造物を生み出す共通項があり、そこにジョブスの生み出したプロダクトが実在している…
確かにジョブスは不世出の天才だったことを実感する。
返す返すも彼の早すぎる死は残念でならない…9カ月も開けずに直ぐに手術出来ていたら…
「たら、れば」は言いたくはないが、彼の死はもっと先であって欲しかった。

また、AppleがiPodを出す時に、全ての必要な資源を持っていたSONYが何もできなかった事も残念でならない…原因は事業部制で硬直した組織になっていたからなのか、無能なCEOだからだったのか...
今度、平井一夫さんが書いた「SONY再生」を読んでみたい。

そして、Apple共同創業者であるスティーブ・ウォズニアック氏の講演会にも参加しようと思っている。

なにより、Apple製品を手に取ってじっくり動かしてみたい衝動に駆られる自分が居る。

以上、読後感の思いは尽きません。


孫と夏の終わりを満喫

2021-08-28 20:31:53 | 日常
コロナの緊急事態宣言が出ている静岡県
幼稚園児の孫の夏休みも8月末まで

と言う事で、人混みを避けて今年最後の夏の思い出作りは、春野のシークレットポイントで川遊びとサイクリングを楽しむ事に
いつもの気田川支流の不動川のシークレットを二人占め


川砂を触って大はしゃぎ

小1時間たっぷり遊んで、自転車に乗り換えたら古民家カフェのLa vie libreさんへ

古民家の中を、探検する孫

猫との遭遇は、お互い興味津々

La vie libreさんでは、チキンカレーとホットサンドを頂いてお腹いっぱい


店の横では山羊さんとワンちゃんがマッタリくつろぐ昼下がり



ここからのサイクリングタイムは、不動川沿いにクマの親子へ

クマの親子に到着して、サイクルラックに自転車を掛けてホッと一息


不動川に架かる橋の上で暫しの休憩タイム


川沿いに目をやると親子連れが川遊びを楽しむ昼下がり


自転車を車に積み込み二俣のミココリエさんへ

ミココリエさんは、以前春野の新宮池の上りの途中にあった森のケーキ屋さん…
その頃から、こちらのケーキの大ファンで、今日は抹茶ロールを1本買い

甘過ぎずほろ苦い抹茶の風味も味わえて最高の逸品

孫との夏休み最後の思い出は、抹茶ロールの味と共に…
動き回った楽しい1日が過ぎて行きます

積読した書籍を引っ張り出して…

2021-08-20 17:52:38 | 日常
エリヤフ・ゴールドラット博士の「The Choice」を読み終えた。
思えば、博士の著の「The Goal」を読んで感銘を受けた後に買った本だから、本棚で10年以上眠っていたかも…(読み終えた記憶が無い…)
先日、TOCクラブのWEB講演を聴いて、興味を感じたことから、本棚から引き摺り出して一気に読み進めた次第…

本書の内容は、実際の企業コンサルタントを行った際のゴールドラット・レポートの一部を織り交ぜながら、博士と娘の架空の会話を通した、ビジネス社会から「充実した人生を手に入れる」という命題に至る小説として、多くの気付きを読者に与えてくれる内容だった。

ダイヤモンド社からのビジネス本として書かれた本書のエッセンスは…
充実した人生を手に入れる為に必要な能力とは「Think Clearly」…明晰に考える力
それを阻むのは4つの障害は…「ものごとを複雑だと考える」「人のせいにする」「対立は仕方がないと考える」「わかっていると考える」
これらはいずれも、自分のちっぽけな価値観により引き起こされる先入観によって形成されるもので、問題を遠ざけ、学びを妨げるレシピに他ならない。
「人のせいにして」愚痴を言い続ける人生を過ごすか?Think Clearly(明晰に考える)を日々訓練して充実した人生を叶えるか…それは我々の「The Choice」次第。
我々は、より良い世界を創ることが出来ると言うもの。

で、、4つの障害を乗り越える思考は…
① 「ものごとを複雑だと考える」⇒「ものごとは、そもそもシンプルである」
② 「人のせいにする」⇒「人はもともと善良である」
③ 「対立は仕方がないと考える」⇒「WIN-WINは常に可能である」
④ 「わかっていると考える」⇒「わかっているとは決して言わない」
科学者のように「明晰に」考えることが肝要。

では、この4つの障害の典型的な事例を、日常行う「なぜ?」と言う質問から紐解いてみると…

日常行う「なぜ?」と言う質問には「良い問い」と「悪い問い」が有る。
「悪い問い」とは問題解決に繋がらない問い…
典型的な例:問題解決に繋がらない問いをした時には…
・問題解決から遠ざかる
・言い訳を引き出す
・相手を落ち込ませる
・相手の怒りを買ってしまう
・人間関係が悪くなる

失敗した時…「なぜ?」と問いかける、自問自答もする…
人間は誰もOSに近い自己防衛本能が備わっているゆえ、プレッシャーを感じて言い訳したくなるのが実態…

悪い質問は、「どれだけ進んだ?」「問題な無いって言っただろう?」「なぜ遅れているんだ?」…いずれも変えられない過去を質問して人を責めている。
良い質問は、「あと何日ある?」「これから問題発生するとすれば何?」「何か助けられないか?」…変えられる未来を質問して人を助けている。

例えば…思ったように行かない時…「なぜだ?」と自分を責めても問題解決には行きつかない。
これは、目標である「The Goal」を定義していないからに他ならない。
良い問いとは「目標に繋がる問い」でなければならない訳で、「The Goal」無くして、問題解決は無い!!
つまり、目標である「The Goal」無きところに、「良い問い」は立てられない!!
そして、自ら常識を既成概念として疑問に思うコトが問題解決「なぜ?」の出発点として捉えることで、新しいヒントを導き出していける。

4つの障害を乗り越えて、明晰に考える力を身に付ける事で、人と協力する力、失敗を乗り越えるスタミナが養われ多くのチャンスが目の前に開けてくる。
これは十分に意義のある成功に結びついていく…
そして充実した人生を送る事が出来るだろう。

還暦過ぎで読み返すとこんな感覚…
中々考えさせられる良い本でした。

雨の連休は読書三昧

2021-08-14 18:02:46 | 日常
8月12日から雨ばかり…
と言う事で、動きを停めて読書三昧の日々を送ることに
今日まで読んだ本は、全くジャンルが異なる3冊
「かもめのジョナサン」
「Steve Jobs 1」
「インパールの戦い ほんとうに「愚戦」だったのか」

「かもめのジョナサン」: リチャード・バック

かもめのジョナサンは、40年ぶりに読み返した…
多感な時期に読むのと、還暦過ぎの「今」は受け取り方も違うと思っていたが、根底に感じるものは同じもののような気がする。
二十歳の頃は誰もが尖がっていたわけで、既成の常識から掛け離れたものに共感を得たのも事実。
一方、還暦過ぎても、価値観の既成概念なんて無いと思っているジジイは、チャレンジへの憧れは今も変わらず、共感を持って読み終えた次第。
おそらくUSの時代背景もあるかもしれないが、女性がジョナサンの母親しか出ていない事や、第2章以降は、キリストを彷彿させるスピリチャルな布教になぞられるような感覚を得たのは、イージーライダーからグライド・イン・ブルーに至るヒッピー文化の変遷とUS社会の変化が根底になるのかとも感じた。
また、誰にも束縛されずに仕事が出来るのは理想ではあるかもしれないが、自由人であったSteve Jobsもその軋轢で悩んだわけで、ONとOFFを切り分けて、OFFの世界は誰にも束縛されない自由人のイージーライダーで居たいと改めて、かもめジョナサンが教えてくれた気がする。
心の中に、かもめのジョナサンが、ずっと住んでいて欲しいね。


「インパールの戦い ほんとうに「愚戦」だったのか」: 笠井亮平

これは、本屋さんで手に取った出たばかりの新書
2013年にイギリスの国立陸軍博物館による企画で、自国の「最大の戦い」を決める企画で、ノルマンディー上陸作戦や、ナポレオンを破ったワーテルローの戦いを抑えて「インパールの戦い」が選ばれている。

南アジアに長く仕事で関わって来た背景もあり、戦後の自虐史ともとれる歴史教育の中で、一方的に国内では愚かな戦いだったとされるインパール作戦を、自分なりに、この夏、歴史の真実とは何か?と言うことを検証してみたかった。

また、南アジアを訪れる中で自分の心に刺さっていたことは…
・南インド出張時に民家を訪ねた時にガンジーの肖像画と並べてチャンドラボースの肖像画が多くの家で飾れれており、武闘派のチャンドラボースがガンジーより人気が高かったこと…そして、チャンドラボースが日本軍と行動を共にし、英国と闘った事が語り継がれ、親日感情が非常に高かった事実…
・インドに行った時、マニプールから来たのかと言われこと…マニプールの方々の顔立ちは日本人とそっくりで、インパールはマニプールの中心都市…定かではないが同行したインド人の方からは多くの日本兵が残って暮らしたからだともいわれたこと…
・ミャンマーのマンダレーの寺院には、多くの日本人戦没者の名前が刻まれ綺麗に祀られていた事…特に従軍看護婦さんとみられる沢山の女性の方の名前が目に付いたこと…
・ミャンマー・カンボジア・タイの人々のから感じた非常に大きな親日感情(余談だが、ラバウルを訪れた時も、日本人を見るなりオーストラリアから解放してくれたと言って抱き着いてきた親子も居た)

著者の笠井亮平氏は、大学の調査研究員も務めると共に外務省専門調査員として南アジアに関わっており、非常にニュートラルな立場で本書を綴っており、自分なりに疑問を感じていた霧が晴れた感がある。

徹底的な準備と情報戦で挑んだイギリス軍に対して、その防衛網すら突破してインパールに迫った日本軍…
双方で物凄い諜報戦が展開される中、インド解放の志のもとインド独立戦争の雄チャンドラボースに率いられたインド国民軍の戦い、制空権が無い中の補給の確保、そして作戦開始時期の遅れ(1942年に計画された北部インド侵攻作戦)と、早目の雨期到来…そして途絶えた補給に加え指揮系統の乱れに起因する遅すぎた作戦中止命令…
軍からの補給が途絶した「白骨街道」と呼ばれた悲惨な撤退戦の中、情報機関である光機関による山間部民族の懐柔が功を奏し、食料が集まり餓死を免れた方々が居た逸話等々…

現地では「ジャパン・ラーン(日本戦争」として語られる激戦は結果的に、双方で多くの戦死者を出している…
日本軍戦死者:19140人
イギリス軍戦死者:16667人(インパールの戦いを含めた1943年11月から1944年7月までの戦いで、29166人が戦死している)

戦後、日本の勝機は西に行く事だったとするチャーチルの言葉も有ったように、イギリスにとっては、最大の植民地インドが抑えられることは戦争遂行資源を遮断される背景もあり、この戦いが「東のスターリングラード」と言われるゆえんであったと思う。


「Steve Jobs 1」: ウォルター・アイザック

「Steve Jobs 2」まで続くスティーブ・ジョブズの伝記となるが、本書は「Steve Jobs 1」はその生い立ちからAppleを興し、そして追放されPixar(ピクサーアニメーションスタジオ)を軌道に乗せるまでを書いた、スティーブ・ジョブズの波乱万丈の人生を描いている。
読後感は、本人の全面協力があったにせよ、包み隠さず良くここまでプライベートに至る部分も書き切ったなぁ…と言う感覚。
スティーブ・ジョブズが生きてきた時代背景は、十分に自分が生きてきた時代背景と重なる訳だけれど、凄い可能性の時代に自分もいたと思う…
思えば35年前にはPC98でBASICのプログラムに夢中になったし、カミサンもPCゲーム制作側のアルバイトでPC上でキャラクターの着色をしたこともあった時代だ…

確かにスティーブ・ジョブズは天才であったことをひしひしと感じるし、彼のような才能はあの時代、日本に居たら開花させることが出来なのだろうかと言う感覚も持った。
とは言え、スティーブ・ジョブズ…目の前に居て会話したら仲良くなるか、大喧嘩が始まるだろうなぁ…
スティーブ・ジョブズは、美しいものに神が宿る中での最高の結果を世の中に与えようとする完璧主義者として表されているが、これが彼の何物にも代えがたい「志し」に結び付いて、Apple製品は、世界の期待を越えるプロダクトとして世に送り出されている。
確かに、Appleは手に取る前のパッケージング、顧客の想像の先を与えてくれそうな店舗、絶妙な広報…購入に至る行為までもがエンターテインメントとして提供する姿勢は凄いものが有ると改めて感じざるを得ない…これを1980年代からやっていたわけだ...

思えばチャンスの無い時代は無いわけで、それに気付いて行動するか否かで結果が生まれると思う。
そして、ジョブスの好奇心の芽を摘まずに成長させていった育ての親の姿勢には感銘を受けるし、本書を通じて、好奇心と実行力、そしてめげない心と強い志しが何ものにも代えがたい成功の源泉であると強く感銘を受けた。

また、本文中でもスティーブ・ジョブズが禅に親しんだことも書かれていて日本人僧侶である乙川 弘文さんと交流を持ち禅に親しみ、永平寺に行って修行をするか、会社を興すか悩んだ中で、師である乙川 弘文さんに相談し、永平寺に行くのではなく会社を興すことを勧められて今のApple社があるのも奇縁かもしれない。
「Steve Jobs 1」には未だ出て来ていないが、彼のスピーチの中に、2005年にスタンフォード大学の卒業式で語られた有名な3つの話がある。(スタンフォードのスピーチは、「ハングリーであれ。愚か者であれ」と言う言葉で有名だが、ここで語られた3つの話は、「点と点をつなげる」「愛と敗北」「死について」が示唆に富んでいる)
その中の一つ、「点と点を結んでいく」ことに繋がる内容が「Steve Jobs 1」の冒頭に書かれていた…
スティーブ・ジョブズには生みの親と育ての親が居る…彼は養子に出されたわけで、彼の生みの親である母親は未婚の大学院生だった…
彼女は決意し、彼を大学に行かせる約束で養子に出すことにした。
しかし、育ての親は両親とも大卒ではなかったが、約束通り私財を投げうち彼を大学に通わせてくれた…
そして半年後、そこまで犠牲を払ってくれる両親の負担と、大学で何を学ぶのか(大学に通う価値)が見いだせなくなって自ら退学を決意したスティーブ・ジョブズ…
しかし、退学を決めたことで、興味もない授業を受ける必要がなくなると同時に、おもしろそうな授業に潜り込むことで、カリグラフの講義と出会った(学長も黙認)。
カリグラフの講義では飾り文字や、文字を組み合わせた場合のスペースのあけ方を勉強した…
しかし、この役に立つとは考えなかった知識が、10年後、最初のマッキントッシュを設計していたときに急に蘇ってきて、これをマックに注ぎ込むことで、美しいフォント(多様なフォントや字間調整機能)を持つ最初のコンピューターが誕生した。
これはカリグラフの講義で文字の美しさを学んだ結果で、学ぶものは無いと思っていたのに、興味のあるものに集中した結果に他ならない…
退学を決心していなかったら、カリグラフの講義に潜り込むことはなかっただろう…
パソコンが現在のようなすばらしいフォントを備えることもなかったかもしれない…
結果として、点と点が結ばれて行った。
もちろん、当時は先々のために点と点をつなげる意識など無かったから、これを予測することは不可能だが、振り返ると、これで世の中は成り立っている…

道元禅師の言葉:「因果の道理、歴然として私なし」(いんがのどうり、れきねんとしてわたくしなし)がある。
今日の前にあるものは過去の結果であると…
ここでも、スティーブ・ジョブズは禅と結びついていたとも感じる…

また、般若心経の一節に「色即是空」「空即是色」がある…
「空」…無⇒一つ一つでは機能する実態が無いもの
「色」…機能し存在するもの
私たちの体は、独立しては機能しない…眼・耳・鼻・口・舌も「空」
体として集まり、心が入り機能する実体となる…すなわち「色」
しかし、ひとりでは生きられない故、「色」となった人もまた「空」…そして、その人が「御縁」を介して繋がることで「色」となる…そして、「色即是空」「空即是色」が無限に続いていく…
そんな「空」の解釈で、身近なところに目をやると、この文章を書いているディスクトップのパソコンが目に入る…
この筐体の中には、マザーボート・CPU・メモリー・グラフィックボート・ハードディスク・電源…
いずれもその単体では機能しないものばかり…つまり「空」
全てが集まってパソコンになり、そこにソフトウエアーが介在し、いま文章を書いている…全てが関わっているから、機能している…すなわち「色」
一方、このパソコンとて、ネットにつながなければ単体の「空」…ネットに繋いで智慧が集まり「色」…此れの繰り返しで成り立っているとするならば、スティーブ・ジョブズも気付いていたかもしれないが、パソコンも禅の世界を身近に表しているのだろうか…


日曜も渋川へGO!!!!

2021-08-01 20:19:22 | 日常
土曜日に川遊びができなかった孫が、朝8時に来週
身支度を急いで整え、XVに荷物を積み込んで、昨日訪れた渋川親水公園へGO!!!!

到着するやいなや、孫は大はしゃぎ

10時30分には、からくり神楽も見れてもう御機嫌


都合3時間みっちり川遊びを楽しんで、お好み焼きさわださんでランチタイム
さわださんは、いつ来ても素敵な空間です


孫は早速、山羊さんの餌やりに無我夢中

先ずは、コーラとノンアルコールビールで乾杯

コーラのシュワシュワが堪らないよねえ

お好み焼きを食べて、マッタリした後は、カキ氷を二人で奪い合う楽しいひと時


ゆっくり家路に向かい、孫も送り届けてシャワーを浴びれば極楽TIMEの始まり…
ベランダでインフィニティチェアに寝そべってビールを開ける至福の時間だ


あぁ~最高の週末だねぇ