ともちの小さなGLOBE

人生は一期一会のLong and winding road。小さな地球儀をめぐる日々をブログにしました。

2008年12月26日 安全率7の世界観

2009-04-10 20:43:32 | 徒然なるままに
2008年は車の買い替えを3度見送った。
諸般の事情はあったが、最後はリーマンショックに釘を刺された。
現在乗っている車は、平成4年式のR32スカイライン。
新車で購入して16年の伴侶となるが、4月の車検切れを前にネットでタイヤを購入し、車検を通した。
愛車はそれなりのメンテを怠らず、今でも乗るたびにファントゥドライブを与え続けている。

表題の安全率7というのは想定される応力の7倍の強度を持たせて設計すると言う事。
古くは良く使われていた手法であるし、日本の品質を支えてきた数字がこれかもしれない。
欧米の車に比べて、発展途上国で多く見かけるのが、日本では考えられないくらい古い日本車達であるし、Made in Japanの神話がここにある。
20年以上前のカローラでさえ、それなりの高値で海外では取引されている。

今の景気を見ると、不景気と言う報道が購買意欲の減少を呼び、負のスパイラルに庶民感情を向かわせていると思う。
結局、人々が購買欲望の中で、大きな買い物はせず、小さな買い物に動いているのが実態だろう。
故にユニクロやH&Mが賑わい、かつて3年スパンで新車購入していた意識は停滞し、壊れなければ良しとして、実際の車購入が減少している。
一方で、魅力ある商品開発が出来ず、若者の車離れを招き、いつしか車に乗ることが楽しみではなくなり、車を利用するのみに終始するマーケット。
北米偏重の浅い物創りと経営思想が生んだ景気衰退とも見えないわけではない。

サブプライムの話は、去年から言われていた事ではあっても表立った対応を怠ったのも、PCにおける西暦2000年問題とラップするものがある。
また、1バレル130ドルを超える異常な石油価格の高騰は、消費者にオイルショックの時と同じようにガソリンが限りある資源である事を強烈に印象付けたが、その後のサブプライムバブルが弾けた事による景気収縮と重なり、嫌でも消費者の車買い控えに繋がっている。
一度上げた品質は戻せないし、信頼性を否定してはMade in Japanをも自ら否定する事になる。
今が正念場。

ただし、人間は物欲を無くせない生き物である以上、数年後の物欲の大津波による景気回復の時に、いかにエポックメイキングな商品をさせるかで、淘汰されるかもしれない企業が決まると思う。
ピンチをチャンスに変える時が今だろう。
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