ともちの小さなGLOBE

人生は一期一会のLong and winding road。小さな地球儀をめぐる日々をブログにしました。

「空」を捉える中での「愛」の解釈

2021-03-21 20:58:07 | 徒然なるままに
暁天座禅を通じた法話をもとに、自分なりに解釈した世界を、徒然なるまま、ここに書き記したい

空は「無」…しかし、だだ無いのではない
「独立して存在している」わけではないと考える
例えば、鼻と私…全てが繋がっているから鼻を通して匂いを感じ取れる
眼を通して色形を意識し、手を通して、物を感じ取る事ができる
しかし、手だけ「独立」していても、私たちに意識は伝わらない
体と意識は繋がっているのだから

相互が存在して我々は生かされている
体があって心、心があって体… お互いを切り離すことは出来ない
私が居てあなたがいる。あなたが居るから私がいる…
色んな人がいるから、私と言う言葉を使って自分を表している … 御縁で繋がっています
これは固定的ではなく常に流れながら営まれている … 諸行無常の中で固定的なものは無いのだから

「愛」は自分の心だけではない … 相手がいるから生まれる
愛だけでとらえると難しい … なぜなら固定的なものではないから
愛は熱しやすく冷めやすいものでもある…ある日突然に…
「好き」「好き」が執着を生む
この感情が時として怒りや憎しみに変わる
「愛」と言う感情だけでとらえると非常に不安定なものになる
「愛」ゆえに憎しみになる事もある

お釈迦様の言葉…【生老病死】
生老病死は、ただ「生きる、老いる、病む、死ぬ」ではなく、
生苦:生きる苦しみ
老苦:老いる苦しみ
病苦:病む苦しみ
死苦:死ぬ苦しみ
人生で避けることができない4つの苦しみ…
四苦八苦…四苦が「生老病死」となるが、それ以外に仏教では4つの苦を入れて、全部で8つの避けられない苦を挙げている
【愛別離苦(あいべつりく)】
愛するものと離れる苦しみ…
【怨憎会苦(おんぞうえく)】
憎しみを向けられる苦しみ、憎い人、腹が立つ人と会うことの苦しみ…
【求不得苦(ぐふとくく)】
欲しいものが手に入らない苦しみ…
【五蘊盛苦(ごうんじょうく)】
心体の苦しみ

この8つの苦しみから解かれる為に【八正道】がある

一:正見(しょうけん)
正見とは「正しいものの見方」で物事を見るということ
偏りないものの見方をすること…

二:正思惟(しょうしゆい)
正思惟とは正しい考え方を持つこと
正しい考え方というのは、偏らない考え方を持つということ…

三:正語(しょうご)
正語とは正しい言葉遣いをすること
相手の気持ちに立って、正しい言葉を発すること…

四:正業(しょうごう)
正業とは正しい行いをすること…

六:正精進(しょうしょうじん)
正精進とは正しい道に向かって正しい努力をすること…

七:正念(しょうねん)
正念とは正しい意思・信念を持つこと…

八:正定(しょうじょう)
正定とは、正見や正念という正しいものの見方、正しい信念を胸に、正しい座禅を行うこと…
内なる力を高めること…

では、「そもそも正しいとは?」…
自分の感情・欲望に支配されない、ものの見方や行動
この世の真理を理解せず、物事が自分の思う通りに運ぶと考えてしまうと、煩悩に支配されることで、正しいものの見方や考え方を持つことができなくなる

「愛」を自分の心だけでとらえると、執着心が生まれたり、憎しみが生まれる
まさに煩悩に支配された状態…正しい行いではない

体を通じて実践する
「愛」を「慈愛」と捉えるべき
感情的「愛」よりも、相手の事を思う「行動」が伴うことが大切
助ける思い、そして行動・優しい言葉…これだけでも愛は伝わる

「愛語」は慈愛の言葉である
行動から「愛」を伝える…感情だけでなく、体(思いやりの行動)を通して愛を伝えよう
【身心一如】
心だけでなく体を通して自分の心の在り方を表現する
怒りは心だけだと爆発して暴力になってしまう…感情的な「愛」もまさにそれと同じ
体を通して実践しよう
慈しみの気持ちのこもった行動で【愛】を伝えれば、誰もが皆優しくなれます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« テレワークにコストコチェア | トップ | 桜を追いかけ動き回った土曜... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

徒然なるままに」カテゴリの最新記事