ラン科ツチアケビ属の「ツチアケビ(土木通)」。草丈は50~60センチになる多年性菌従属栄養植物で、葉は退化し自身では葉緑素を持たず光合成を行わない。ひとつの花の大きさは3センチでラン科らしく6枚の花被片がある。
大栗川沿いの生け垣で見掛けた「アメリカフジ(亜米利加藤)」。マメ科フジ属のつる性落葉木本で北アメリカ原産。日本のフジに比べると蔓はあまり伸びず花序は短く下垂しない。藤棚のようなセットは不要で支柱があれば良い生け垣になる。二期咲きで秋にも花が楽しめる。「アメジストフォール(Amethyst Falls)」の名で流通している。
小下沢林道を進んでいると道端に2株の「クモキリソウ(蜘蛛切草・蜘蛛散草・雲霧草・雲切草)」が生えていた。これまでクモキリソウは山奥や雑木林を藪漕ぎするような場所で見ていたが、ここは幅4~5メートルの林道で管理用車両などの轍があるような場所。その轍のすぐ脇で登山者が気付かなければ踏み潰してしまいそうなところに生えている。そのままにしておいたが横に枯れ枝でも刺しておけば良かった。クモキリソウはラン科クモキリソウ属の多年草。