高尾山の登山道のあちこちで初夏に顔を出す「キバナノショウキラン(黄花の鐘馗蘭)」。ラン科ショウキラン属の多年性菌従属栄養植物で自身では葉緑素を持たず根に共生する菌根菌から養分を吸収している。長い花柄の先に直径2センチほどの花を付けるが、この花の形を中国に伝わる魔除けの神の“鐘馗様”に見立てて名付けられている。
片倉城跡公園に生育している「ユキザサ(雪笹)」。キジカクシ科(←スズラン科・ユリ科)マイヅルソウ属(←ユキザサ属)の多年草で春に雪のような純白の花を咲かせ果実は秋に赤く熟す。写真は若い果実の様子だが、果柄には鈴なりではなく3個しか無い。秋に熟す頃まで残っているかどうか心許ない。