数年に一度しか咲かないという「ユクノキ」。マメ科フジキ属の落葉高木で「ミヤマフジキ(深山藤木)」とも呼ばれる。高木で花を間近で見ることができず地面に落ちたものを観察した。花はマメ科らしい蝶形で旗弁部分は1センチ、唇弁部分は1.5センチほど。同属のフジキも5年に一度しか咲かないと言い高尾山1号路にあるフジキは開花の兆しは無かった。インターネット検索ではここでは2016年、2017年、2018年には開花情報があり、2019年は咲かなかったようで2020年の情報は見当たらない。さて来年はどうだろう。
奥高尾“日影林道”の沢沿いに生えている「サワギク(沢菊)」。初夏に茎の上部に直径1センチほどの黄色い小さな花をたくさん咲かせる。果実期には冠毛がボロ布のように見えることから「ボロギク(襤褸菊)」とも呼ばれている。
松が谷高校付近の遊歩道で見掛けた赤い莢。これはマメ科ハナズオウ属の「ハナズオウ(花蘇芳)」で、葉の展開前の早春に枝いっぱいに小花を咲かせる。果実は豆果で長さは5~7センチ。中に種子が4~8個入っている。