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鉄道・10~中央西線D51

 昭和47年、高校2年生の夏休みに中央西線へ日帰り旅行した。友人と新宿から急行“アルプス”に乗り、塩尻駅で降りて中央西線に乗り換える。長野方面に向かう中央東線は既に電化されていたが、名古屋に向かう中央西線は電化前で貨物列車を引くD51形蒸気機関車が最後の活躍をしていた。私達は各駅停車のディーゼル列車に乗り込み洗馬駅を過ぎると両側から山が迫ってくる。島崎藤村の『夜明け前』の通り“木曽路は全て山の中である”の始まりになる。D51が引く貨物列車の時刻をダイヤグラムで確認してまずは贄川駅で降りて撮影地点を探す。一両撮ったら次は木曽福島駅、南木曽駅と撮影ポイントを探しながら南下していく。写真は木曽川に掛けられた鉄橋を渡るD51。1機だけだと思って待っていたら思い掛けず“重連”で大喜びした記憶がある。しかし50年後に改めて見てみると2機目は噴煙を上げていないのでおそらく回送で連結されていただけだろう。中央西線の蒸気機関車は山岳を走るため煙突に集煙装置が付けられ火が樹に燃え移らないようにしていた。写真で煙が出る部分に四角い装置が見える。
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キッコウハグマ・7~小山田緑地

 小山田緑地で見つけた「キッコウハグマ(亀甲白熊)」。いつも咲くわずか30〜40メートルの坂道を登ったが常緑の葉や閉鎖花の株が見つかるだけで白い花が見えない。同じ道を今度は引き返して下るがやはり見つからない。諦め切れずもう一度登り始めるとカシワバハグマの葉の下に白いものが見えた。その大きな葉をめくってみるとそこにこの開放花。キッコウハグマはキク科モミジハグマ属の多年草で花期は9~11月だが閉鎖花になることが多い。開放花は晩秋に咲き始め頭花は直径8~9ミリ。3つの小花から成りその花冠は深く5裂し先端はクルリとカールしている。この時期は高尾山系でキッコウハグマの開放花が多く見られるがこの界隈でもこの緑地や長沼公園でも見られる。この花は毎年見ておきたい。
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アカザカズラ・2~花

 ツルムラサキ科アカザカズラ属の「アカザカズラ(藜蔓)」。南アメリカ原産のつる性多年草でその多肉質の葉を食用としまた観賞用にも栽培されている。花期は9~10月で葉腋から穂状の総状花序を出し直径5ミリほどの小花を多数咲かせる。花冠は5深裂して基部は短い筒状になっている。
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