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キッコウハグマ・8~雌性期

 キク科モミジバハグマ属の「キッコウハグマ(亀甲白熊)」。草丈10~30センチの多年草で花期は9~11月。閉鎖花がほとんどだがこの時期には開放花を付ける。頭花は直径8~9ミリで3つの小花からなる。咲き初めは雄性期で雄蕊は束状になり先端に葯がある。花粉を放出し終えると雄蕊群の中から雌蕊が現れ柱頭が2裂する。写真では見にくいが右上の小花に雌蕊が見える。これは高尾山“3号路”のもの。この日は4号路やびわ滝コースでも開放花が見られた。
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ナツメ

 クロウメモドキ科ナツメ属の「ナツメ(棗・夏目)」。夏に直径4~5ミリの小さな花を咲かせ果実は秋に熟す。果実は長さ3センチほどの楕円球形で中に種子がひとつある。果実は食用になりドライフルーツになどにも利用される。種子や樹皮を乾燥させたものが生薬の“大棗(たいそう)”で、滋養強壮、鎮静、催眠などの作用がある。その名前は芽が出るのが遅く夏になってから新芽を出すことに由来している。
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サンザシ

 バラ科サンザシ属の「サンザシ(山査子)」。中国原産の落葉低木で春にバラ科らしい白花を咲かせる。写真は果実(偽果)で直径3センチほど。これを天日で乾かしたものが生薬の“山査子”で主に健胃、消化、整腸の薬効があり、また高血圧症、高脂血症、コレステロールにも効果があるようだ。さて昭和の名曲『この道』の1番にはアカシアが出てくるが、4番にサンザシが出てくる。

♪♪この道はいつか来た道
  ああそうだよ あかしあの花が咲いてる
  あの丘はいつか見た丘
  ああそうだよ ほら白い時計台だよ
  この道はいつか来た道
  ああそうだよ お母さまと馬車で行ったよ
  あの雲もいつか見た雲
  ああそうだよ 山査子の枝も垂れてる
(『この道』 作詞:北原白秋 作曲:山田耕筰 昭和2年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
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