清水入緑地の林内で見掛けた「エナガ(柄長)」。エナガ科エナガ属の留鳥または漂鳥で日本全土の平地から低山の林内に生息している。当地の公園や緑地には多いようだが高い枝に止まり1ヶ所に留まることなく樹から樹へと飛び移るのでなかなかシャッターチャンスに恵まれない。この日は緑地内の歩道を進んでいると遠くの高木に数羽の鳥の姿が見えた。尾羽が長いのを確認してしばらく待っていると手前の樹に集まり始めた。
片倉つどいの森公園付近の畑地で採食している「タヒバリ(田雲雀)」。セキレイ科タヒバリ属の冬鳥でユーラシア大陸東部の亜寒帯地方、千島列島やアラスカなどで繁殖し晩秋に朝鮮半島や日本列島の積雪が少ない地域に渡ってくる。体長は16センチほどで全体は地味な褐色をしており胸や脇に縦斑がある。
マツ科ヒマラヤスギ属の「ヒマラヤスギ(喜馬拉耶杉)」。10~11月に雌雄の花を咲かせ果実は翌年の秋に熟す。卵形の球果は高さ10センチほどに成長し熟すと果鱗が開き始め下部の外側から剥がれていく。樹の下には果鱗が散らばっており、全部剥がれずに球果の上部がそのまま落ちたものが写真の“シダーローズ(Cedar Rose)”と呼ばれるものになる。これは昭和記念公園のもの。
大田川遊歩道に植栽されている「ユキヤナギ(雪柳)」。バラ科シモツケ属の落葉低木で関東地方以西の山野や河川などで見られる。ここでは晩秋まで鮮やかな紅葉を見せていたがすっかり落葉しその枝には小さな冬芽が見えた。長さ2ミリほどの卵形で紅紫色の芽鱗に包まれている。