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バイカオウレン

 今日は二十四節気の“雨水”。それまで雪が降っていたものが雨に変わり、雪が融け始める頃をいう。ここ数日の気温は15℃を超え春の足音が聞こえていたが、昨夕から強烈な寒波が再び到来し今週は真冬の寒さに戻るようだ。日本海側では豪雪や雪崩などまた心配ではある。
 写真はキンポウゲ科オウレン属の「バイカオウレン(梅花黄連)」。日本固有種で福島県以南の山地や亜高山帯の林床や林縁に分布している。早春に直径1.5~2センチの梅のような可憐な花を咲かせる。花弁のように見えるものは萼片で花弁は黄色い蜜腺に変化している。牧野富太郎博士がこよなく愛した花で、一昨年のNHK朝ドラ『らんまん』では週毎にサブタイトルが付けられており第1週目はこのバイカオウレンが選ばれた。ちなみに最終週のサブタイトルはスエコザサだった。
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野鳥・8~カワラヒワ

 湯殿川“釜土橋”付近の落葉樹で見掛けた「カワラヒワ(河原鶸)」。アトリ科ヒワ属の留鳥で当地では河川沿いで良く見られる。嘴は太く翼に黄色い羽が混ざっている。漢字の印象から“弱い”をイメージするが、語源は“ひ若し”で“小さくて若々しい”という意味。カワラヒワの体色の萌黄色を“鶸色(ひわいろ)”と呼び古くから日本人に親しまれてきた。鎌倉時代の公家の装束や江戸時代の着物の色として好まれたようだ。カワラヒワを見掛けると何とかその“鶸色”の羽がわかるように撮ろうとするがなかなか上手く写らない。今回の写真は翼の“鶸色”が少し見える。
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ツガ

 マツ科ツガ属の「ツガ(栂)」。福島県以南の暖温帯に分布する常緑高木で樹高は20~30メートルになる。細かな葉が次々に展開していくことから“継ぐ”が名前の由来とされ公園樹や神社のご神木として使われている。樹形はモミのような整った円錐形にはならず、葉は左右2列に開き先端は尖らず凹む。雌雄同株で2月に開花し秋に球果が稔る。
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