アケボノスミレ･2～奥高尾1

　鉄道少年だった頃、上野駅でカメラを持って一日中列車撮影をしていた。SLは既に上野駅では見られなくなっていたが、“つばさ”“ひばり”“はつかり”などの電車特急や電気機関車に牽引された“ゆうづる"”あけぼの”などのブルートレインの寝台列車が入線してくると心弾んだものだ。特急“あけぼの”は残念ながら平成29年（2017年）に運行終了となりその名前の列車は今は無い。
　奥高尾の登山道脇で見られる「アケボノスミレ（曙菫）」。スミレ科スミレ属の多年草で北海道～九州の山地に生育しスミレの中では開花期は遅い。花径は2～2.5センチで淡紅紫色の花を夜明け前の“曙”に見立てている。開花時には葉は見られない。

ヒカゲスミレ

　裏高尾の登山道脇に咲く「ヒカゲスミレ（日陰菫）」。スミレ科スミレ属の多年草で落葉樹林内のやや日陰に生育している。ヒカゲスミレは生育環境により色々な変異があり写真の個体はやや黄色掛かっている。唇弁と側弁には紫色の筋が入り側弁の基部には毛がある。

ツリバナ･2～開花

　東京都立大学北側の南大沢二号緑地に生育している「ツリバナ（吊花）」。ニシキギ科ニシキギ属の落葉小高木で春に花茎を伸ばして直径1センチほどの目立たない花を咲かせる。ニシキギの仲間の花色は地味で開花に気付かないことがあるが、果実期になると俄然存在が目立つようになる。