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ウンモンチク

 イネ科マダケ属の「ウンモンチク(雲紋竹)」。ハチクの変種で稈(幹)の表面に褐色の雲形模様がある。中国原産で丹波地方で多く栽培されていたため「タンバモンチク(丹波紋竹)」や「タンバハンチク(丹波斑竹)」とも呼ばれ“京銘竹”のひとつとされる。
 神代植物公園でウンモンチクが開花したというニュースがあり早速見に行ってきた。竹・笹園ではウンモンチクの小さな群落がありすべての株の枝先から淡黄色の雄蕊をぶら下げている。葯の部分は長さ5~6ミリ。タケは種類によって数十年~百年に一度一斉に花を咲かせた後に枯れる一回繁殖性植物になる。ハチクの開花周期は120年と考えられており直近では1908年頃に日本全国で一斉開花したという記録が残っている。最近は2010年頃から各地で開花報告が聞かれ始め、当地では2年前に中山地区のハチクが一斉に開花してその後竹林は枯れてしまった。タケの花は昔から不吉の前兆などと言われているが、2019年後半から始まった“コロナ禍”や2022年春からの“ウクライナ危機”と時期が重なるのは単なる偶然だと考えたい。
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アオノリュウゼツラン・6〜枯死

 キジカクシ科(←リュウゼツラン科)リュウゼツラン属の「アオノリュウゼツラン(青の龍舌蘭)」。一昨年の夏に開花を確認していた。アオノリュウゼツランは数十年に一度花を咲かせてその後は枯れてしまう一回繁殖性植物でタケと同じ性質。花後に久し振りに見に来るとすっかり枯れていた。果実らしきものは出来ていなかったのでここでは実生は見られないだろう。これは南大沢4丁目の全薬工業研究センター敷地のもので輪舞歩道橋から見られる。
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ホウチャクチゴユリ・2〜奥高尾

 高尾山系で多く見られる「ホウチャクチゴユリ(宝鐸稚児百合)」。イヌサフラン科(←スズラン科←ユリ科)チゴユリ属の多年草でホウチャクソウチゴユリの自然雑種になる。草丈はホウチャクソウと同じく30~40センチあり花はチゴユリよりも少し大きい。昭和59年(1984年)に高尾山で初めて発見された。
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キリ

 キリ科(←ゴマノハグサ科←ノウゼンカズラ科)キリ属の「キリ(桐)」。中国原産とされるが日本にも九州に自生地があるという。軽い材質を活かして古来より家具や琴などの楽器も利用されてきた。4~5月に枝先の長さ20~25センチの円錐花序に長さ5センチほどの淡紫色の大きな花を咲かせる。ここは浅川の河川敷で背丈はまだ1.5メートルと小さい。おそらく野鳥が運んだ種子がここで芽生えたのだろう。
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