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ジンダイアケボノ・2~果実

 バラ科サクラ属の「ジンダイアケボノ(神代曙)」。これは神代植物公園の原木で先月ソメイヨシノより数日早く開花したものを見ていた。明治時代後期にアメリカに贈られたソメイヨシノが他のサクラと交雑したものが里帰りし“アケボノ(曙)”という品種として神代植物公園で育てられていた。その後接ぎ木で数を増やしていたがそのうちの1本がアケボノとは異なる特徴を持つ花を咲かせ新種としてジンダイアケボノと名付けられた。
 日本全国に植えられているソメイヨシノは同じ遺伝子を持ったクローンでありエドヒガンのように数百年も長生きできないとされている。そして例えば今後ウイルスなどで一斉に枯れてしまうことも考えられ、今、老朽化したソメイヨシノに代わってその後継としてジンダイアケボノが推奨されて植えられている。
 ソメイヨシノは花後に果実が出来ることがあるが種子に発芽能力は無く接ぎ木や挿し木で増やしている。写真はジンダイアケボノの若い果実で珍しく小福桜のように2つ出来ているものがあった。おそらくこれもソメイヨシノと同様に発芽能力は無いのだろう。
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エンレイソウ・2~奥高尾

 奥高尾“逆沢作業道”に生育している「エンレイソウ(延齢草)」。シュロソウ科(←ユリ科)エンレイソウ属の多年草でサポニンなどを含む有毒植物。中国では古くから根茎を生薬の“延齢草根”として胃腸薬や催吐剤に利用されていた。春に大きな3枚の葉の中心に花茎を出し直径3~4センチの花を咲かせる。花被片は3枚で雄蕊は6本。エンレイソウの属名は“Trillium”で“3”を意味する“tri”が付いている。
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スミレ・4~大竹橋

 大栗川“大竹橋”付近のアスファルト道路の隙間に生えている「スミレ(菫)」。スミレ科スミレ属の多年草で名前の前後に何も付かないスミレの代表格。科や属の総称でもある。北海道~九州の広い範囲に分布し濃紫色の花が美しい。陽当たりの良い草地などに群生するが当地ではそういう場所は他のスミレに譲っている。謙虚とも思えるが実は他の草が生えないような場所を選び“天上天下唯我独尊”の境地で気ままに過ごしている。
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