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ヤドリギ・8~陵南公園

 陵南公園分園のサクラに寄生している「ヤドリギ(宿り木)」。ビャクダン科(←マツグミ科)ヤドリギ属の常緑低木で雌雄異株。サクラの他、エノキ、クリ、アカシデなどが宿主になる。花期は3~4月で果実は秋に稔る。果実は直径8~9ミリの液果で表面には褐色の斑点がある。この果実はヒレンジャクが好んで食べる。
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タマアジサイ・3~葉痕

 アジサイ科アジサイ属の「タマアジサイ(玉紫陽花)」。頂芽は薄い芽鱗に包まれ長さは7~8ミリ。茎には粗い毛が密生しており、葉痕はV字形~三角形で維管束痕が3個あり何か毛深い動物の顔に見えてくる。
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野鳥・92~カワセミ雄2

 湯殿川の岸で気持ち良くひなたぼっこをしている「カワセミ(翡翠・川蝉)」。カワセミ科カワセミ属の留鳥で湖沼や清流などに生育し、一時期水質汚染で数が減っていたが最近は都心部でも目撃されるようになっている。当地でも何ヶ所かの池や河川で見られる。植物観察を初めて20年以上になるが初めてカワセミを撮ったのは9年前。当時は野鳥の知識が全く無く、それまではムクドリやハクセキレイなど身近な野鳥を植物観察のついでに撮っていたが、カワセミをきっかけに少しずつ野鳥観察も増えていった。冬場だけの“俄かバードウォッチャー”だがこの翡翠色を見つけると追い掛けたくなる。写真は嘴の下部まで黒いのでオスのようだ。
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オヒョウ

 関東地方は南岸低気圧の影響で昨日午後から雪になり東京23区や八王子市などでは大雪警報が発令された。雪は夜中まで降り続け、今朝は小雨に変わったものの我が家では積雪8センチ。今日はこれから雪かきだ。既にシャーベット状になって水分が多くかなり重い。
 ところでシャベルとスコップの違いをご存知だろうか。地域によって呼び方が異なることもあるようだが、そもそもJIS規格ではシャベルは掘るための道具であり力を必要とするので刃の肩の部分が平らで足を掛けられるようになっている。刃の先端は尖っているものと平らなものの2タイプがある。スコップは土などをすくって運ぶためのものであり、刃の肩の部分は丸く先端が平らになっている。雪かき用はスコップということだ。ちなみに庭で園芸に使う小さな道具は移植ゴテという。
 写真はニレ科ニレ属の「オヒョウ(於瓢)」。北海道~九州の山地に分布する落葉高木で20メートルを超えるほどになる。樹皮の繊維は強くアイヌはこれを染色して布を作っており、オヒョウの名前はアイヌ語の樹皮を意味するオピウ(apiw)に由来している。葉痕には3つの維管束痕があり奇妙な顔が見えた。これはハルニレの葉痕アキニレの葉痕に似ている。
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野鳥・91~カワセミ雌2

 カワセミ科カワセミ属の「カワセミ(翡翠・川蝉)」。体長は17~20センチで水辺の石や枝から水中に飛び込み長い嘴で魚類や水生昆虫を捕獲する。その美しい羽は色素ではなく構造色で光の加減で青く見える。写真の個体は下の嘴がオレンジ色なのでメス。
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タマアジサイ・2~果実

 アジサイ科(←ユキノシタ科)アジサイ属の落葉低木の「タマアジサイ(玉紫陽花)」。花期は7~8月で開花前の球形の蕾が名前の由来になる。花は散形花序で中央に両性花があり周囲に装飾花がある。果実は直径3ミリほどの蒴果で2本の花柱が残っている。
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野鳥・90〜イカル2

 長池公園“つくいけの道”で群れている「イカル(鵤)」。アトリ科イカル属の漂鳥もしくは留鳥で体長は23センチ程度。木の実を好んで食べるので「マメマワシ」や「マメコロガシ」とも呼ばれるようだ。写真では木の実を口の中で転がしている。“鵤”の字は角のような丈夫な嘴をもつ鳥という意味で、その嘴で固い果実も嚙みつぶしてしまう。
 さて先日のイカルの記事で、イカルの名前と奈良の斑鳩の関係はわからないとしたが、ブロ友さんから下記のコメントを頂戴したので改めて紹介しよう。
 『奈良の斑鳩(いかるが)の里は、昔イカルが沢山いたところから名付けられた。当時イカルと呼ばれた鳥がこの鳥だったかはハッキリわかっていないが、平成26年(2014年)法隆寺補修工事で北室院の庫裏下から「鵤寺」と墨書きされた土器が出土した。これにより創建間もない頃には法隆寺は鵤寺(いかるがでら)と呼ばれていたことがハッキリした。』とのことだ。
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バイカオウレン・4~立春

 今日は二十四節気の立春。今年は暖冬で寒中でも春のような暖かい日があったが、暦の上でも春の到来になる。写真はキンポウゲ科オウレン属の「バイカオウレン(梅花黄連)」。福島県以南の林床や林縁に生育する多年草で日本固有種。早春に直径1.5~2センチのウメのような可愛い花を咲かせる。花弁のように見えるものは萼片で花弁は黄色い蜜腺に変化している。牧野富太郎博士がこよなく愛した花であり、去年のNHK朝ドラ『らんまん』では第1週目のタイトルがバイカオウレンだった。
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野鳥・89~キクイタダキ2

キクイタダキ科キクイタダキ属の「キクイタダキ(菊戴)」。先日その姿を見て何とか証拠写真は撮ったものの、チャームポイントの頭の黄色を見ることができなかった。この日また片倉城跡公園を訪れるといつも通り数名のバードウォッチャーが大砲レンズを上に向けている。その後ろから高木を見上げると葉の間で細かく動き回っている。バードウォッチャー達は的確にその姿を捉えているのだろうが、私はファインダー越しに姿を見つけるのに四苦八苦し彼らのシャッター音にワンテンポ遅れてしまう。やはり“俄かバードウォッチャー”には手強い相手だ。ピンボケ写真の中で何とか黄色い頭が写っていたのがこの証拠写真その2。
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セツブンソウ・9〜節分

 拙庭の「セツブンソウ(節分草)」は毎年節分には開花が見られず去年の開花も2月8日だったが、今年は暖冬のせいで何とかギリギリ間に合った。セツブンソウはキンポウゲ科セツブンソウ属の多年草で早春に直径2センチほどの小さな花を咲かせる。開花時の草丈はせいぜい4センチ程度で地面スレスレに咲いているが、その後7~8センチに成長する。先週の暖かさで今日はもっと大きく開くかと期待していたが、昨日は真冬の寒さになりセツブンソウも半開きで固まってしまった。
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