「郷土文学・作家と作品」の中に掲載された作品論です。
安藤美紀夫の処女作である「白いりす」と第二作の「ジャングルジムがしずんだ」を中心に解説し、安藤の関心が「アウトサイダー」にあることを指摘しています。
これは、「作家論(その記事を参照してください)」で、西田が指摘した安藤の「北海道時代」の特徴である「エトランジェ(異邦人)の目」と基本的には同じことを作品に寄り添って述べていると思われます。
ただ、安藤の代表作である「でんでんむしの競馬」では、同じように「アウトサイダー」として捉えようとして、十分に解析しきれず尻切れとんぼな感じがしました。
この作品論の後に出された「風の十字路」や「七人めのいとこ」などの安藤の作品群を予見させるような指摘が欲しかったと思います。
このような書き方では、「評論」が「創作」の後追いになっているという批判を受けてもやむを得ないと思います。
安藤美紀夫の処女作である「白いりす」と第二作の「ジャングルジムがしずんだ」を中心に解説し、安藤の関心が「アウトサイダー」にあることを指摘しています。
これは、「作家論(その記事を参照してください)」で、西田が指摘した安藤の「北海道時代」の特徴である「エトランジェ(異邦人)の目」と基本的には同じことを作品に寄り添って述べていると思われます。
ただ、安藤の代表作である「でんでんむしの競馬」では、同じように「アウトサイダー」として捉えようとして、十分に解析しきれず尻切れとんぼな感じがしました。
この作品論の後に出された「風の十字路」や「七人めのいとこ」などの安藤の作品群を予見させるような指摘が欲しかったと思います。
このような書き方では、「評論」が「創作」の後追いになっているという批判を受けてもやむを得ないと思います。
日本児童文学 2013年 04月号 [雑誌] | |
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