2008年公開の日本映画です。
東野圭吾のベストセラー(直木賞をはじめとしてミステリー関係の賞など五冠を受賞しています)の映画化であるとともに、東野の短編をテレビドラマ化したガリレオ・シリーズの映画版でもあります。
そのため、テレビで人気だった福山雅治や柴咲コウなどのキャストはそのまま使われています。
しかし、彼ら事件の捜査側はそれほど前面には出ず、容疑者を演じた堤真一や彼がかばうことになる女性を演じた松雪泰子の物語(原作もそうなのですが)の方がクローズアップされます。
特に、松雪は薄幸の美人役をやらせてたら天下一品なので、この映画でも一番印象に残ります。
堤真一も、普段と違う暗い役柄を熱演しています。
ストーリー自体は、こうした原作物にありがちなのですが、かなり端折った感じは否めず、原作の淡々とトリックを積み上げていく感じは、かなり薄まっています。