1990年出版のいわゆる「ボブ・グリーン」ものの一冊です。
あとがきにも書かれているように、このころのボブ・グリーンは、日本ではアメリカ国内よりも有名(CMにも出ていました)なぐらいで、それこそ雨後のタケノコのように彼のコラムを訳した本が出版されていました。
この本も元になる自選集がある訳でなく、毎日書かれている彼の夥しいコラムの中から日本人にもわかるようなものを選んで訳して、「週刊プレイボーイ」に連載された後に本にしたのですから、「チーズバーガーズ」(その記事を参照してください)のような粒よりのコラムばかりではなく玉石混交です。
また、作者自身も年齢を重ねるうちに、かつての若者らしい批判精神は次第に薄れて、かなり保守的な内容の物が多くなってきています。