日大豊山水泳部 活動日誌

インターハイでの総合優勝を目指して、日々練習に励んでいます。

スポーツトレーニング理論と実践 その14 「フォームづくり」

2020-04-19 05:35:34 | トピックス

強い力を発揮するためのフォームのつくり方です。

腰の力の入れ方です。

右側の写真のように腰に力が入っていると、足を下げてもお尻が水面から出て浮きます。

余計なところに力が入っていたり、力が入っていないと沈みます。

それを左側の写真のように指先に伝える練習をします。

最初はすべて陸上で動きを確認してから水中で試していきます。

見た目は簡単そうですが、できない人はなかなかできません。

今まで教えてきた経験によると、泳ぐのが速いか遅いかはあまり関係なくすぐにできる人もいればいつまでもできない人もいます。

フォームはこれができたらドルフィンキックに移ります。

腰に力を入れることができずに次の段階に移っても結局できませんので、1段階ずつしっかりできてから次に進むべきです。

腰の力を足先に伝える練習です。

最初はフィンを使うとよいキックを打ちやすくなります。

次は水中、最後は水面で練習します。

ポイントはしっかり腰に力を入れていれば、かかとがお尻のラインより上にはいかずにけり下ろせるので、お尻が水面から出ることです。

下半身の次に上半身に移っていきます。

注意点としてはこのフォームのつくり方は、バタフライ・背泳ぎ・クロールに共通していることですが、平泳ぎはまったく異なります。

大きな筋肉を使うことは同じですが、平泳ぎは伸びている姿勢が大切なので腰に力を入れてしまうと伸びなくなってしまいます。

平泳ぎはストリームラインのつくり方から入ります。

そして一つ一つのパーツごとに作り上げていく方法をとっています。

フォームのことをここですべて伝えることはできませんので、詳しくは拙著『日大豊山式4泳法強化法』(ベースボールマガジン社)をご覧ください。

この本はフォームのことだけでなく、日頃行っている練習メニューに関しても掲載しています。

チームはロング・ミドル・ショートに分け、量的強化期・質的強化期・調整期・試合期のそれぞれの時期に行っているメニューを記載しました。

今回お伝えしているスポーツトレーニング理論と実践の具体的な内容が盛り込まれています。

フォームと練習メニュー以外に簡単な陸上トレーニングとチーム作りについてもまとめてあります。

モデルは吉田啓祐君と北川凜生君です。

興味のある方は是非ご覧ください。

竹村知洋

 

 

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日大豊山を知ろう その14 「護国寺周辺の歴史散歩③」

2020-04-19 05:32:52 | トピックス

江戸時代、この辺りは大名屋敷や的場(射的場)が散在しており人通りの少ない、静かで寂しい場所だったようです。

谷や台地、川が広がる地域のため学校周辺は坂が多いのですが、坂の名前もさみしげな光景に由来するものが多いです。

目白台にある「薬寒坂(やかんざか)」のやかんは、キツネのことです。

目白台に2つもある「幽霊坂」は寺や墓地が多いところから名付けられたもので、近くの本住寺には亡くなった姉妹の幽霊にまつわる悲しい話もあります。

不忍通りと目白通りが交差するところには樹木が生い茂り日の光が差さないためについた「日無坂(ひなしざか)、音羽通りから大塚方面には「ねずみ坂」、護国寺から池袋方面は竹笹が生い茂るところから「小篠坂」などさみしいものばかりです。

そもそも鉄砲の射撃場があったということは人けがなかったいうことで、江戸時代はキツネやねずみ、幽霊がでるようなところだったのでしょう。

雑司ヶ谷の由来ははっきりしませんが、朝廷に使える「雑色職」=雑用係がこのあたりに住んでいたといわれています。

雑司ヶ谷霊園には、夏目漱石やジョン・万次郎など著名人のお墓がたくさんあります。

池袋の地名の由来を伝える石碑が池袋西口メトロポリタンのすぐ横にある「元池袋史跡公園」にあります。

多くの池があり、清らかな水は雑司ヶ谷の用水として利用されたということです。

今では多くの人でにぎわう大変栄えた駅となっています。

サンシャイン通りと東武デパートです。

都内に唯一残っている都電荒川線です。

竹村知洋

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