日大豊山水泳部 活動日誌

インターハイでの総合優勝を目指して、日々練習に励んでいます。

スポーツトレーニング理論と実践 その16 「栄養②」

2020-04-21 07:53:03 | トピックス

糖質(炭水化物)です。

食品ではご飯・パン・麺類などに含まれています。

主な働きです。

①脳や神経のエネルギーになる

②筋肉や肝臓でグリコーゲンとなりエネルギー源として貯蔵される

糖質は摂取してからすみやかにエネルギーにかわります。

そのため競泳のように持久力が要求される種目では特に貯蔵量が重要となります。

糖質はレースの時に使われるエネルギーになりますから「グリセミック指数」を考えて、大会前の食事のとり方をよく考える必要があります。

「グリセミック指数」は糖質の燃焼時間、つまり食べてからエネルギーに変わるまでの時間です。

グリセミック指数が高いものほどエネルギーに変わるのがはやいです。

・高いものー食パン、フランスパン、コーンフレーク、もち、ゆでたジャガイモ、にんじん、はちみつ

・中程度ーごはん、スパゲティ、クロワッサン、ロールパン、全粒粉パン、かぼちゃ、ゆでたトウモロコシ、バナナ、オレンジ、りんご、ワッフル

・低いー豆類・玄米、牛乳、低糖ヨーグルト、桃、ピーナッツ

グリセミック指数が高いものは当日の朝に、中程度のものは2.3日前に意識して食べることで、グリコーゲンを効率よく貯蔵できます。

練習前にもおにぎりやパンを一つ食べたほうが最後まで頑張りやすくなるはずです。

糖質は脳のエネルギーでもありますから、日頃から特に朝食をしっかり食べるべきです。

午前中にぼーっとしてしまうのはもしかしたら糖質不足かも知れません。

糖質は学習成績にも影響してきます。

また、糖質をエネルギーに変えるのはビタミンB1の働きによるものなので、同時に摂取することでより効率が高まります。

ダイエットをしようと糖質を極端に減らす人がいますが、糖質のエネルギーがなくなれば次にタンパク質が利用されるため、筋肉も落ちてしまいます。

エネルギーとして脂質が使われるのは最後なので、やせたければ糖質を減らすのではなく、運動量を増やし、ビタミンB1を摂るべきです。

筋肉量を増加させれば代謝が向上してやせやすくなります。

今は自宅にいる時間が多く太りやすくなっているかもしれませんので、「自宅でできるトレーニング」を多めにやりましょう。

身体の代謝が活発になるのは午後、特に夕方です。

3時のおやつは食べても問題ありませんが、その後に運動をすれば太るのを防ぐことができます。

竹村知洋

 

 

 

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日大豊山を知ろう その16 「日大カラー」

2020-04-21 07:34:12 | トピックス

日本大学のスクールカラーは「緋色(ひいろ)」です。

当初は「紅(こう)」だったのが、昭和33(1958)年に「緋色」と定められました。

付属校である日大豊山のスクールカラーも同様です。

緋色は平安時代から用いられている日本の伝統色で、やや黄色みのある鮮やかな赤色です。

「緋」というのは、目が左右に大きく開くほど目が覚めるような赤の糸や布を意味する言葉です。

「緋」は「あか」とか「あけ」とも読み、明るいイメージがあります。

古くは大和朝廷時代より官人の服装の色として用いられ、紫につぐ高貴な色とされました。

『古今和歌集』巻第十九1026(読み人知らず)にこの色を詠んだ句があります。

「耳なしの山のくちなしえてしがな 思ひの色のしたぞめにせん」

耳なし山は奈良県にある耳成山です。

クチナシの実から染められるのは黄色で、「思ひの色」は「緋の色」にかけられています。

耳なしで口なしであれば誰にも知られないだろう、「えてしがな」は手に入れたいものだ、という意味です。

誰にも知られずに思いを遂げたいという熱い感情を詠った句です。

闘争心をかき立てるようなこの色は「火色」ともいわれ、戦国武将にも好まれてきました。

『平家物語』巻第二「教訓状」には「筑後守貞能(さだよし)、木蘭地の直垂に、緋縅(ひおどし)の鎧着て、御まへに畏まってぞ候ひける」とあります。

平清盛と面会した筑後守貞能が身に着けていた鎧が「緋縅の鎧」です。

縅(おどし)というのは、小板札を革や紐の緒で上下に結び合わせることですが、これに緋色の糸を使っていたわけです。

平安時代から武将が鎧に「緋色」を使ってきたことがわかります。

ほかにも「緋色」には魔よけの効果もあり、巫女装束の袴の色として用いられています。

緋衣草(ひごろもそう)といえばサルビアのことですが、花言葉は知恵・尊敬・燃える思いです。

日本の伝統色で強く明るいイメージをもつ「緋色」は、日本大学のスクールカラーとしてふさわしいものです。

日本大学や日大豊山の運動部のユニフォーム、豊山バッグの二本線は「ピンク色」なので日大のスクールカラーは「ピンク色」だと思っている人もいるかもしれませんが、これを機会に日大カラーである「緋色」とその色に込められた思いも知っていただけたらと思います。

 

 

竹村知洋

 

 

 

 

 

 

 

 

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