小さな庭のバラたち。
今年は、大切な「お姉ちゃんのバラ」が癌腫を患ってしまったり(現在、隔離治療中)
天気が思わしくなかったこともあり、ピエール以外は、調子が今一つです。
早めに剪定をして秋に備えようと、8月中旬に行いましたが、そこからどうしたものか
急にどの株も元気になってきて、気が付いたら、蕾が上がっていました。
そうなると、連日摘蕾作業となるのですが、彼らも花を咲かすことが仕事なので
こちらのスキをついて、一つ二つ、ほころんでいるものも。
再度、浅めなら大丈夫かなと、恐る恐る剪定を施しました。
お姉ちゃんのバラは、主幹のみを残して切り詰めました。
日が経つにつれ、緑色の鮮やかな幹は、焦げ茶色にと変化してきて
もしかしたらダメかもと、覚悟をしていたのですが
本日確認したら、株元に小さなシュートが一つ芽吹いていました!
大丈夫、きっと大丈夫。
植物であれ、生きようとする力は凄いことです。
今夏、夫の実家へ帰省した際、夫が子供の頃に使っていた本棚にあった一冊。
何気に手に取り、読んでみると結構面白い。
といいますか、家を持ってから園芸にはまった私には、貴重な資料そのもの。
小さな庭にやってくる虫たちの生態が、いわゆる子供の図鑑とは違った視点で紹介され
絵で掲載されているのも、また良い。
図鑑の美しい写真もいいのですが、どうも私には、記憶に残りにくいといいますか
その姿だけを認識してしまうようで、絵のほうが、そっくりではあるけれども
そこから先の姿を、脳が想像する力が湧くような気がします。
もうきっと、実家では誰も読まないかもしれない。
どうしようか・・・
それでも母にしたら、昔の思い出の一つかもしれない。
そう思いながら、でも、意を決して母に話しました。
「あら、よく見つけたね。持って行って良いよ。」
母からの了解を得、帰りの荷物の中にしまったと思っていたのに
入れ忘れてしまいました。
数日後、末っ子の誕生日プレゼントを送るのに、いつ荷物が着いたほうが良いかの確認の電話があり
実は、その時まで(本を入れ忘れていたことを)気が付かないでいた私でしたが
母が、さりげなく、
「この間の本も入れておくね」と・・・
ああ、お母さん、ごめんなさい。
ということで、本は無事に、私の園芸コーナーの本棚に並んでいます。
この本の発行は、昭和53年。
著者の中山周平氏は、大正の生まれだそうです。
いや・・・時代を感じます。