グノー作曲オペラ「ファウスト」は有名な作品ですので、詳細な解説はWikipediaに掲載されております→「ファウスト(オペラ)」Wikipedia
さらに細かく、詳しく知りたい方は「オペラ対訳プロジェクト」にて公開されております、全訳のリンクをご用意しておきますので、そちらを御覧ください。
オペラ対訳プロジェクト「ファウスト」より
ここではWikipediaに掲載されている説明を多少まとめて、更に参考音源を使用して聴きどころをご紹介いたします(・∀・)
参考動画は、様々な演奏の寄せ集めとなっておりますので、「あれ?ファウストが違う人」、「おや?メフィストフェレスのメイク変わった?」と違和感を感じられるかとは思いますが、その点はご容赦くださいm(_ _)m
グノー作曲 オペラ「ファウスト」
時と場所:16世紀ドイツ
【第一幕】
老学者ファウストが自分の書斎で、人生をかけた自分の学問が無駄であったと嘆いている。空しい人生に終わりを告げるため、服毒自殺を図るが、外から楽しそうな少女たちの牧歌的な合唱が聞こえてくるので、2度思いとどまる。ファウストが「しかし神よ、私のために何ができるというのか?」と人生の快楽を呪っていると、そこに突如悪魔メフィストフェレスが現れ「望みは?欲しいものは?金か?名誉か?」と尋ねる。ファウストは「どれでもない。私は青春を渇望している」と告げると、メフィストフェレスはその願いを叶える代わりに死後、ファウストの魂を自分に渡すように言う。ファウストがためらっていると、メフィストフェレスは美しい娘マルグリートの幻影を見せる。幻影に魅せられたファウストは死後の魂を渡すという契約書にサインし、渡された若返りの薬を飲んで一瞬で若者になる。
二重唱「しかし神よ、私のために何ができるというのか?」
【第二幕】
マルシェと祭りで賑わう街の広場で、マルグリートと学生たち、兵士たち、若い娘たち、既婚女性たちがにぎやかに合唱している。今日はマルグリートの兄ヴァランタンが出征する日で、彼は妹をジーベルとワーグナーに託し出征する。そんな中、メフィストフェレスが広場に入ってきて、この世はすべて金次第!と「金の子牛の歌」を歌う。一方でファウストはマルグリートに恋心を抱いて愛を告白するが、マルグリートに慎み深く断られる。
「金の子牛の歌」
【第三幕】
ジーベルは恋するマルグリートのもとへ行き花を贈ろうとするが、メフィストフェレスの悪魔の力で花はすぐに枯れてしまう。それでも何とか花輪を作り、それをマルグリートの家の玄関に置き、立ち去る。そこにファウストとメフィストフェレスが登場する。ファウストは彼女の慎ましやかな暮らしぶりを見て感動しアリア「この清らかな住まい」を歌う。 そしてマルグリートは、祭の日に広場で声をかけてきたファウストのことが忘れられずにいた。メフィストフェレスは彼女の家の扉の外にそっと宝石箱を置き、玄関に置かれた宝石を見つけたマルグリートは驚き、それらを身に着けながらアリア「宝石の歌」を憧れと伴に歌う。その後再びファウストが現れ愛を告白する。マルグリートは頑なに拒むが、「お願いです。私にあなたの顔を見つめさせてください(二重唱)」と想いを告げられ、最終的にファウストの愛を受け入れる。
「この清らかな住まい」
「宝石の歌」
「お願いです。私にあなたの顔を見つめさせてください(二重唱)」
【第四幕】
その後、ファウストはマルグリートのもとから去ってしまう。彼女はファウストにもてあそばれ彼の子供を身ごもっていたが、それでもなおファウストを忘れられずにいた。マルグリートに思いを寄せるジーベルは、ファウストへの復讐をはかるがマルグリートはこれを拒む。マルグリートが教会で「主よ、御身のつつましいしもべにお許しください (教会のシーン)」と祈ると教会内にはメフィストフェレスと悪魔たちの声が響き渡る。ヴァランタンが軍から帰ってきて、妹のマルグリートが騙され未婚の母になったことを聞き憤る。その時、戻ってきたファウストはマルグリートの家の前で後悔に苦悩するが、メフィストフェレスはセレナーデ「眠った振りをせずに」を歌い、不気味に笑う。ヴァランタンはファウストを見つけて決闘を挑むが、悪魔の力を借りたファウストに負けてしまう。死にかけたヴァランタンは、マルグリートに「呪われろ!」と激しい言葉を残し事切れる。
「主よ、御身のつつましいしもべにお許しください (教会のシーン)」
「眠った振りをせずに(メフィストフェレスのセレナーデ)」
【第五幕】
ワルプルギスの夜(※)。ファウストはメフィストフェレスに「朝の最初の光が射すまで」と魔女たちの集いに連れてこられ、ワルプルギスの酒池肉林の騒ぎの中にいる。次々に美女が現れては踊る。しかし、ファウストはマルグリートを忘れられず、彼女の幻影を見る。ファウストがマルグリートのところへ戻ると、マルグリートは生まれた子供を殺した罪で牢獄の中にいた。再会したマルグリートとファウストは喜び「そう、それは私だ!愛している!」を歌う。しかし、その時すでにマルグリートの精神は崩壊していた。ファウストは牢から逃れさせようするが、マルグリートはついて行こうとしない。そこへメフィストフェレスが現れ「危ない!あなたは破滅するやも知れぬ!」(フィナーレ)と警告し、マルグリートを連れて早くその場から逃げ出そうとする。(注:日《4/30》が明けると復活祭の日《5/1》になり、神の力により悪魔は倒されてしまう)そのときマルグリートが神に祈ると、天使たちの合唱が聞こえ、牢獄の壁が開き彼女の魂が昇天し、神の元に救済されていく。ファウストは跪いて祈りを捧げ、メフィストフェレスは大天使ミカエルの大剣によって打ち倒されている。
※ワルプルギスの夜・・・ドイツの伝承では、ヴァルプルギスの夜は五月祭前夜の4月30日の夜で、魔女たちがブロッケン山に集い、彼らの神々とお祭り騒ぎをする。
「朝の最初の光が射すまで(ヴァルプルギスの夜)」
「そう、それは私だ!愛している!~フィナーレ」
以上、中々の情報量が組み込まれておりますが、当日の演奏箇所も合わせてご紹介いたしました(`・ω・´)ゞ
ちなみに最後の参考動画はその再生時間が示す通り、全曲収録されているものです。
全部観たい!と思われた方はどうぞご視聴下さい(・∀・)
↓↓↓チケットの取り扱いはこちら↓↓↓
【8/27:ファウスト(ハイライト公演)申し込み専用フォーム】
または
メール:teatrogloso@zoho.com
FAX:03-6745-9117
(芹澤宛)
また、芹澤の小道具に対する愛を試される時が来た・・・・
内容は知らなくても「ファウスト」という言葉だけは誰もが耳にしたことがあるのではなかろうか(・∀・)
この「ファウスト」という人物はドイツの伝説・民話における主要な登場人物で、「学者としてかなり成功したものの自分の人生に満足出来ず、悪魔と盟約して自身の魂と引き換えに、果てしない知識と現世での幸福を得た。」という人物像を持っています。
さらに元をたどると、このファウストのモデルとなった人物が存在するそうです。
ヨハン・ゲオルク・ファウスト
(独: Johann Georg Faust, 拉: Johannes Faustus, 1480年? - 1540年?)
16世紀のドイツ人の占星術師、錬金術師。
ヴュルテンベルクのクニットリンゲンまたはハイデルベルクで生まれた。1509年1月15日、ハイデルベルク大学で神学博士号(Doktor)の16人の授与者の一人という記録があるとされるが、別人説もある。生前は各地を放浪し、マルティン・ルターからは悪魔の力を借りていると非難されたという。1538年には、ドイツのフォン・シュタオフェン男爵に雇われている。最期は錬金術の実験中に爆死したとされ、五体はばらばらとなったという。このことが伝説の根拠※となった。
この「※伝説の根拠」というのは、ドイツではこの様な伝承があるそうです↓
15世紀から16世紀頃のドイツに実在したと言われる高名な錬金術師ドクトル・ファウストゥス(ファウスト博士)は、錬金術や占星術を使う黒魔術師であるとの噂に包まれていて、悪魔と契約して最後には魂を奪われ体を四散された。
(ここまでの情報はすべてウィキペディアより)
こういった題材ですが、フランスの洗練された作曲家シャルル・グノーによってオペラ「ファウスト」は、驚くほど美しい音楽に満ちています!
本日(7/22)、この公演に向けての初合わせ(最初の稽古)がありましたヾ(*´∀`*)ノ
僕はこのタイトルロールであるファウストを歌うのですが、なんせ初めての役ですから稽古に参加する前の段階として、自分で音を取っておかなければなりません。
(音を取る:個人練習をして歌える状態に準備すること)
音取りをしている時は自分のパートのみを練習するので、演奏としての和声感を感じることは無いのですが、それが他のキャストと一緒に歌うと、そのハーモニー、音色、溢れ出す音楽のエネルギーに圧倒されます(;゚∀゚)=3ムッハー
なんでこのオペラが全曲演奏されないのか・・・費用面以外でその理由が見つかりません!←唯一にして最大の理由
公演詳細
ブラームスの小径オペラコンサート
オペラ『ファウスト』ハイライト上演
【出演】
森朱美:マルグリート
芹澤佳通:ファウスト
河野鉄平:メフィストフェレス
村田千晶(ピアノ)
【会場】
ラ・ブーレット
(旧ジャルダン・ド・ルセーヌ)
【ディナー付き】
開場:17時40分
食事:18時10分スタート
開演:18時50分
料金7500円
(税・サービス代・演奏料込)
【お申込み方法】
メール:teatrogoloso@zoho.com
FAX:03-6745-9117
または
あらたなご注文方法として、手軽に入力が可能な「Googleフォーム」を使用したシステムを導入しました(・∀・)
「8月27日(火)ファウスト専用お申込みフォーム」 ←こちらをクリックすると以下の画面が表示され、必要項目にチェック(一部入力)していただくだけで手続きが可能です!
お知らせ頂いたメールアドレス宛に、僕から折返しの連絡を入れさせていただきます(`・ω・´)ゞ
皆様のご来場、心よりお待ちしておりますm(_ _)m
※ちなみに現時点(7/22)で、6割程席が出ているそうです。迷われている方、お早めの申込みをオススメしますε≡≡ヘ( ´Д`)ノ
さて、芹澤はこちらのリサイタルにゲストとして出演します(・∀・)
何を隠そう、僕と服部さん・・・・・・・・・・・・・・・
直接の面識がありません(笑)
どうです?なかなかでしょ?(・∀・)
では、どうして芹澤が服部さんのリサイタルにゲスト出演する運びになったのか・・・
去る6月1日、旧奏楽堂にて開催された「オペラ歌手たちが歌うスペイン語の歌」にご来場くださった方の中に、イタリアで同じ先生に師事していたソプラノの方がいらっしゃいました。その方とSNSで繋がったところ、「友人が日本でリサイタルを開くにあたって、デュエットを歌ってくれるテノールを探している」と連絡があり、そこから服部さんと繋がりました(・∀・)
まだお会いしたことはありませんが、様々なやり取りの中で服部さんの人柄の素晴らしさを感じておりますし、演奏会もアメリカ的なフレンドリー感に溢れたものになると確信しております!
紹介してくれた方のためにも、より真摯な態度でステージに臨みたいと思います(`・ω・´)ゞ
演奏会の詳細
【出演】
服部愛生:ソプラノ
芹澤佳通:テノール(ゲスト)
守谷直恵:ピアニスト
【プログラム】
旅への誘い - デュパルク
コントラスト
「ロンドン市長のテーブル」より - ウォルトン
ああパリ、陽気なところ
オペレッタ「100人の乙女」より- ルコック
ある晴れた日に
オペラ「蝶々夫人」より - プッチーニ
他
【会場】
ティアラこうとう小ホール
開場19:00 開演19:30
【チケット】
3000円(全席自由)
【申し込み】
https://www.kokuchpro.com/event/manami/
(服部愛生ソプラノリサイタル:こくちーずプロ)
プログラムの殆どが知らない作曲家です(笑)
チケットですが、僕の手元にも少数ですがございます。
新たに設定しましたこちら↓
「服部愛生ソプラノリサイタル専用 チケットお申込みフォーム」
こちらからお手軽にチケットの購入が可能になりました!
開演時間は19時30分と、日本の演奏会としては遅めの設定ですので、終業後に余裕を持ってご来場いただけると思います(・∀・)
ちなみに芹澤はゲストですが、歌唱を依頼されて初めて演奏する曲もあります(笑)
がんばりますので(当たり前)皆様のご来場を心よりお待ちしておりますm(_ _)m
おまけ
先日赤坂サカスにて開催された「イタリア、アモーレ・ミオ2019」の様子がアルファ・ロメオ公式サイトで紹介されました!
こちらにリンクを作製しておきますので、お時間のある方、芹澤の引きつった笑顔をご堪能下さい(笑)
「その日、そこは確かにイタリアだった。『イタリア・アモーレ・ミオ!2019』レポート」(アルファ・ロメオ公式サイト)
先月、東京は九段下、イタリア文化会館アニェッリホールにて開催されたジャパン・アプリア・フェスティバル2019
そのオープニンを飾りましたロッシーニ小荘厳ミサの演奏を公開出来る運びとなりました!(・∀・)
Youtubeにアップロードされた映像ですが、限定公開(※)という括りとなっているため、下の紹介する直接リンクをクリックしていただかないと視聴できません(・∀・)
※Youtubeのサイトで検索してもヒットしません。それが限定公開という様式です。
特技!動かざること山の如し( ー`дー´)
資料映像としての立ち位置のため、前半・後半と分割されており、かつトラック分けはありませんのでそれぞれの演奏の頭出し時間を掲載いたします(必死にメモしましたw)
2019年6月15日 JAF 小荘厳ミサ前半
キリエ(合唱)2:23~
グローリア(合唱とソリスト)9:32~
グラーツィアス(三重唱:アルト・テノール・バス)12:00~
ドミネ デウス(テノールソロ)16:15~
クイトッリス(二重唱:ソプラノ・アルト)21:30~
クオーニアン(バスソロ)29:30~
クム サンクト(合唱)35:03~
演奏中のワンショット
口の形から「U」の母音を出していると思われ(・∀・)
2019年6月15日 JAF 小荘厳ミサ後半
クレード(合唱とソリスト)00:00~
クルチフィクスス(ソプラノソロ)4:26~
エト レズルレクシット(合唱とソリスト)7:53~
宗教的プレリュード(ピアノソロ)16:53~
サンクトゥス(合唱とソリスト:アカペラ)23:45~
オ サルターティス(ソプラノソロ)27:14~
アニュス デイ(アルトソロと合唱)32:25~終曲
クラシックはその演奏方法から、録音・録画では本当の良さは感じて頂けませんが、当日の雰囲気が少しでも伝わればと思い、主催者に確認を取った後に公開となりました(・∀・)
ご興味を持たれた方がいらっしゃれば、今度は会場でお会いできることを心から願っております(`・ω・´)ゞ
風邪ニモマケズ
西ニツカレタ友アレバ
行ッテオロナミンCヲアタへ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテ生命保険ノ受取人ニナッテヤロウトイヒ
北ニビジュアルダケデ売ッテイル音楽家ガイレバ
ツマラナイカラヤメロト・・・
これ以上は止めておこう(・∀・)
芹澤は個人事業主です(今更?)
これが何を示しているかというと・・・
やりたくない仕事は断ることが出来る!
ということ(笑)
ちなみに青色申告者なのでカテゴリーは本当に個人事業主であり、なんだったら屋号もあります(笑)
ただし、社長業ではないので従業員を雇ったりとかはしていませんし、雇っても与える仕事がありません(笑)
で、何が言いたいかと言うと、それこそ「やりたくない仕事は断ることが出来る!」が表すように、仕事に対するスタンスを自分で決めることが出来ます。
企業であれば「そんな利益にならない仕事、放っておけ」と上から命令が来たら従わざるを得ませんが、個人事業主はそうじゃない・・・
やりたいことをやる!(・∀・)
そう!
それがたとえ演奏会の受付でも!!!・・・・・・・・・・・(・∀・)ヤリタイノカ?
ちょうど1週間後に迫りましたこちらのコンサート!
こちらのコンサートに芹澤は受付兼給仕、そしておまけ程度に歌う歌手として参加します(笑)
プログラムを差し支えない程度にご紹介(`・ω・´)ゞ
1部
トスティのセレナータ
霧(レスピーギ)
海の光景(チマーラ)
椰子の木
夏は来ぬ・・・他
2部
ヴォラーレ
ゴッド・ファーザー愛のテーマ
千の風になって
エーデルワイス(みんなで)
微笑みの国
グラナダ・・・他
※曲目は変更の可能性あり
僕は1部の最後で相山さんと一緒に「乾杯の歌」を、そして2部のどっかで6/1のスペイン語の歌で初披露した「Júrame(フラメ)」を歌います(*°∀°)=3 マダオボエテルカ?
ま、受付業務をやりたいかどうかと問われれば別にやりたくはありません(笑)
しかし大切な仲間の演奏会で必要とされれば特に断る理由が無いのです(・∀・)
断る理由が無ければ引き受ける。そしてその決定に誰も文句を言わない。
ああ、素晴らしきかな個人事業主・・・
ボーナスは無くとも時間だけはある!!!
(`;ω;´)
さて、目から滴る汗を拭いて・・・っと
演奏会の詳細は以下の通りです!
熊猫座おしゃべりコンサートPart1
テノール de 名曲アルバム
【出演】
テノール:相山潤平
ピアノ:齋藤菜緒
【会場】
サロン・ドゥ・ミューズ
開場13:30
開演14:00
予約制(先着40名様)
3000円(自由席・ドリンク付き)
アクセス
下北沢駅改修の関係で現在は東口が最寄り出口
相山潤平氏の疾風怒濤、抱腹絶倒のトークが楽しめる貴重なコンサートです(?)
皆様のご来場をお待ちしております(`・ω・´)ゞ
申込みはチラシに記載されている連絡先、もしくはいつものように個人事業主芹澤の屋号を冠した連絡先まで!(笑)
【お申込み】
芹澤宛て
メール teatrogoloso@zoho.com
FAX 03-6745-9117(24時間対応)
ちなみに屋号は「テアトロゴローゾ」です(笑)
声楽家という謎多き職種、その声帯・・・生態に迫るドキュメンタリー系ブログ!(・∀・)
何度かその舞台裏をお見せしてきましたが、今回もその謎に包まれた生態を明らかにしていく!!!
キーワードは・・・・D I Y
D・・・どこを目指して
I・・・いるのだろう
Y・・・よしみちくん
(・∀・)
今回ご紹介するのはこちら!
「切れないけど血が出るナイフ」
こちらのナイフ(小道具)は、先日のオペラ「外套」ハイライト公演のために、作製しました(`・ω・´)ゞ
以前作成した「風で火が消える燭台」(→ある声楽家の日常 その2)とは違い、加工に非常に骨が折れました(;´Д`)
まず用意したのはこちら↓
色々とナイフを探したのですが、一番の問題は「開閉の仕様」!
ボタンを押せば刃が出る、いわゆる「飛び出しナイフ」というものは日本では規制対象で、国内への持ち込み及び販売は禁止されています。演技、演奏をしながらという状況では「なるべくシンプルな動作で使用可能」が望ましいのですが、こればっかりはどうしようもない。しかし調べていくと「フリップオープン」というタイプのナイフならスムーズかつ最小限のアクションでの刃の露出が可能という事がわかり、このタイプのナイフを購入しました(・∀・)
【開閉参考動画】
ナイフ フリップオープン CRKT ルガー R1703
この様に、指一本ですばやく刃が出ます!
本体が決まった後はギミックをどう組み込むか・・・
その加工・作製のために用意したのはこちちら!
これより手術を開始します・・・∩(・∀・)∩
工程①「銃刀法違反はダメ!刃を落とそう(・∀・)」
このナイフをそのまま所持して出歩くわけには行きませんし、そもそも切れるままでは小道具としては使えません(笑)
なのでその刃を落とします(`・ω・´)ゞ
まず砥石で少しずつ角度を付けながら研ぎ、鋭い刃を徐々に丸くしていきます。ある程度のところで(上の写真には載っていませんが)金槌で刃を正面から叩いて潰し、最後に鉄工用ヤスリでさらに削ることにより、最終的にティッシュすら切れない刃物(笑)が出来上がり( ´ ▽ ` )ノ
工程②「どうやって血糊を隠すか?さ~みんなで考えよう(・∀・)」
写真にあるこれ
これは何かと言うと、実験とか医療などに使用するスポイトです!
uxcell ピペット プラスチッククリア使い捨て0.5mL
ちょっと長いので、パイプの途中をカットして繋げたものがこちら
※既に血糊が入っている状態(本番後に撮影)
この黒いチューブは「風で火が消える燭台」を作製するときに購入した、熱収縮チューブです(・∀・)
短くカットしたスポイトの口を繋ぎ合わるのにはもってこいで、必要な長さにカットしてライターや工業用ドライヤーで煽るとキュッとなります。
ちなみに今回のために購入したどこの家庭にも1本はある「血糊」(笑)
工程③「血糊ボトルを本体に装着(・∀・)」
ナイフと血糊ボトルが出来たので、後はどうやって本体に装着させるか。。。
これも熱収縮チューブを利用
今度は熱を加えず、素の状態の特性「適度な硬さ、適度な弾力」を利用することに(・∀・)
ホットボンドで本体に接着完了
ボトルセット!
使用時の様子
血糊ボトルを装着している部分はステンレスであり、そのままでは血糊ボトルが目立ってしまうため黒いビニールテープで覆っています(・∀・)
【制作秘話】
実は最初の考えでは、もっと掌の中に血糊ボトルを設置する計画でした。(なので長いスポイトを用意してあったのです)
試作品を作り、何度か試してみたのですが「握るタイミング・強さ」を手のひらで微調整することは非常に難しく、そしてナイフを掴んだ拍子に誤って血糊が出てしまう恐れもあったため、最終的にこの様なギミックに収まりました。
しかしこのアイデア、思いついたのは本番当日の朝だったのです(笑)
前日までずーーーっと悩んでいたのですが、全然良いアイデアが浮かばず、「しょうがない・・・明日は切った振りだけして、血糊は止血帯に染み込ませるだけにしよう」と、諦めていたのですが、当日の朝、支度をしていたらふと「スポイトカットして親指で押せば良いんじゃね?」という選択肢が天から降ってきました!(おおげさ)
幸いにも会場入り時間は15時30分。家を出るまでまだ1時間あったため、急遽作業を再開し、自分で納得できる理想的な形で本番に使用することが出来ましたε-(´∀`*)ホッ
しかしながら、最大の課題は職務質問に遭遇せずに会場入りすることだったのは言うまでもない(・∀・)
赤坂と言えば・・・
ビッグ・フット!!!
ではなく、ビッグハット※ですね(・∀・)
※TBS赤坂本社社屋の愛称
7月6日(土)、7日(日)はイタリア商工会議所主催「イタリア、アモーレ・ミオ2019」にて、イタリアを代表する自動車メーカー「アルファ・ロメオ」様のPR活動の一環としまして、ソプラノ設楽芽佑さんと共に、【誰も寝てはならぬ(芹澤)】、【歌に生き、恋に生き(設楽)】、そして締めは【乾杯の歌(アルファ・ロメオ特別Ver.)】を、赤坂サカス特設ステージで各日15分間のステージを1回ずつお送りいたしました(`・ω・´)ゞ
【乾杯の歌(アルファ・ロメオ特別Ver.)】歌唱時
(アルファ・ロメオ公式Twitterより転載)
写真は初日の様子です(・∀・)屋外での演奏ということもあり、この日は風に吹かれ髪がボサボサに(笑)
生憎の天気ではありましたが、屋外イベントなので数週間前の夏日よりは良かったのではないでしょうか(・∀・)あんまり暑いとみんな大変ですし(夏日の屋外で燕尾服は命取りw)
ステージ終了後は、乾杯の歌特別バージョンにも登場したアルファ・ロメオ・ジュリエッタの前で記念撮影( ー`дー´)キリッ
(アルファ・ロメオ公式Twitterより転載)
正しくはカメラマンの撮影している現場をアルファ・ロメオのスタッフの方が撮影したもの(だから目線がはずれている)
カメラマンさんからは
「お疲れのところ申し訳ありませんが・・・笑顔で(笑)」
ですよね~(;´Д`)
カメラマン撮影による公式の写真はまだ見ておりませんが、おそらくとびっきりの極上スマイルで収まっているはずです(゜∀。)ワヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
僕は車に関心がある方ではないのですが、それでもイタリアに5年留学してればイタリア車に対する知識は自然と身についていきます。
留学先はボローニャ。その隣モデナにはフェラーリがあり、両者の中間地点の少し北にはランボルギーニの本社がるサンターガタ・ボロニェーゼがあります(・∀・)
※「ラグー」はミートソースのこと(笑)
ちなみにアルファ・ロメオの創業地はミラノとのこと(・∀・)
人に歴史あり、と言うように車にもまた歴史があり、
「1920年代から1930年代にかけ、アルファロメオのレース部門の総責任者であったエンツォ・フェラーリは後に独立し、フェラーリを設立した」(ウィキペディアより)
とのことです(´-`).。oO
詳しいことはネット検索すればすぐに見つけられますので、敢えてここで掲載はしません(転載だらけになりますからねw)
さて、話が前後しますが、7月4日は原宿のラ・ブーレット(旧ジャルダン・ド・ルセーヌ)にて、プッチーニ作曲、オペラ「外套」(ハイライト)&ガラ・コンサートがありました!
前半「外套」終了時の衣装
左から羽山晃生(ミケーレ)、羽山弘子(ジョルジェッタ)、村田千晶(ピアノ)、芹澤(間男)
包帯の中は血糊がべったり
後半のガラ・コンサートでは衣装チェンジ
「外套」では「ナイフと血、外套」の3つが必須アイテムであり、その中でもルイージ(間男)がアリア中に自らの手を切り、その滴る血を見せつけるシーンは絶対に外せません!
なので前回の「蝶々夫人」、前々回の「ラ・ボエーム」の時と同様、必要な小道具を各自揃えることが求められましたが、今回は特に難しかったです(;´Д`)
刃がついていないナイフは訓練用のゴム製の黒い無機質な商品か、練習用バタフライナイフ・・・
そこで「自作の鬼」こと芹澤はまたもや知恵と財力(?)を振り絞り、「切れないけど血が出るナイフ」を作りました(笑)
次回は皆様お待ちかね(?)の芹澤製作所による舞台用小道具「切れないけど血が出るナイフ」、その製作秘話?と構造をご紹介します(`・ω・´)ゞ