春の新作動画出来ました( ・∀・)
今回は銀色夏生作詞、上田真樹作曲の男声合唱組曲《終わりのない歌》から、終曲(※)「V.君のそばで会おう」を動画にしました。
※混声合唱版では「VI.あなたのことを」が最後に加えられ、全6曲となっています。
この組曲は
I.光よ そして緑よ
II.月の夜
III.強い感情が僕を襲った
IV.終わりのない歌
V.君のそばで会おう
VI.あなたのことを(※混声版のみ)
という構成になっており、全部演奏しても13分程の演奏時間と、とても聴きやすい組曲となっています。
「V.君のそばで会おう」は男声合唱版の終曲に相応しく、繊細なアカペラからドラマティックに発展し、そしてハミングを持って結ぶ、男声合唱の魅力が詰まった作品だと思います。
今回この曲をとりあげた理由ですが、それは「テノール1が意外と大変」だからです(;・∀・)
混声四部合唱と男声合唱とのパート区分の相対はこうなってます↓
合唱においてソプラノパートは「永遠のメロディーライン」です!
そのソプラノが男声合唱ではテノール1(※)ということで、当然メロディーを歌うことが多いのですが、メロディーは良けば良いほど難易度が高くなります(;・∀・)
(※テノール1を【トップテナー】、テノール2を【セカンドテナー】とも呼びます。)
テノールという声種はかなり特殊な部類であり、それは多くのテノールが「生まれつき高音が出るわけではない」というところに起因します(笑)
声色、音色は生まれつきでも、高音は《テクニック》を持って解決する領域なのです!
音大、大学院、個人レッスンと、専門的な訓練を受けたとしてもテノール(の素質を持つ者)のすべてがアクート(高音)を獲得出来るわけではない、厳しい現実が昔から存在しています。
僕自身も苦労してアクートを獲得したテノールの一人です。(マジで)
参考までに、僕の大学3年までの音域はこちら↓
「V.君のそばで会おう」の音域はこちら↓
こうして見ていただくと、「アマチュアが歌うには結構難しい」ということがわかると思います。
もちろん男声合唱は個人競技ではないので、みんながみんなソリスト気取って声を張り上げてもまとまりは生まれません。
(それを敢えて実行しているのがLaboratorio141ですw)
しかも「組曲」ということで、終曲に辿り着く前に4曲あり、喉を消耗している状態での高音はかなりキツいものとなります。
なので今回はの動画は「音域的に問題ないオペラ歌手が歌うとどうなるか?」という単純な興味から作成しました(笑)
ちなみに現在の僕の音域(肉体の限界)はこちらです(笑)↓
以前動画で出した「High G(高いソ)」の半音上が限界値です。
これ以上はどうやっても声になりませんでした(笑)
低音は声が温まる前(寝起きとか)限定ですが、もちろんバス歌手のような立派な声は出ません(笑)
それではお聴き下さい、とあるテノールが歌う男声合唱組曲《終わりのない歌》より
「V.君のそばで会おう」