What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

荒川 弘 『鋼の錬金術師 27巻』 圧巻の最終巻。

2010年11月22日 14時33分49秒 | 漫画
 全27巻、ほんとうに素晴らしい内容で、「名作」という言葉に相応しい作品だと心から思います。もっと続きが読みたいとか、えぇ?これで終わりなの!?と言った、不平不満の気持ちが、まったく湧いてこないのが何よりの証拠です(笑)


*以下「帯の言葉」「巻末おまけのページの話」なんで、知りたく無い方はご覧にならないで下さい。













・帯の「さようなら鋼の錬金術師」という言葉が持つ意味が、深く胸に響きます。これが最終巻の内容の全てを表すなんて、連載を未読の方は思いもよらないでしょうね。自分の価値観の全てだった錬金術を、迷い無く捨て去ったエドの潔さカッコ良さは、マンガ史上に残る名場面だと思います。(あ、後でちょっと不便だ~って言ってましたね・笑)

・「最終回の写真のボツ案」
 ええー!これで良かったじゃん!と思ったのは私だけでしょうか(笑)こういうオチ好きなんだけどな~。大器晩成、超力招来、シャオメイの未来がこれでも全然OKだと思いました。

・「パパ&ママ」
 私の体験と重ねて、子供たちが自分の予想もしなかった方法で、問題を解決したり、何かを作り出した時の喜びは、親には最高の贈り物だと思います。
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沖方 丁 『マルドゥック・スクランブル』 (早川書房)ほか

2010年11月22日 14時04分22秒 | 図書館で借りた本
○沖方 丁 『マルドゥック・スクランブル』 (早川書房)

 今年の九月に発刊されたばかりの、三冊の文庫作品を一冊のハードカバーにした”大幅な加筆訂正をした合本版”です。読み終わってすぐに、元の文庫版はどうだったのかしら?と気になるくらい、とても読みやすい文章でした。『天地明察』もそうでしたが、沖方さんの文章って、すらすら頭に入ってくるんですよね~。

主人公の少女の壮絶な過去や、登場人物たちの変態で猥雑で悪にどっぷり浸かった生き様は、平山夢明さんの『ダイナー』と重なる部分があるんですが、少女の生きたいという気持ちの清廉な強さは、こちらの作品の方が心地良い感じがします。

『マルドゥック』シリーズは三部作だそうで、この『マルドゥック・スクランブル』と、過去編『マルドゥック・ヴェロシティ』(ハヤカワ文庫JA)、そして来年2011年には、未来編&完結編の『マルドゥック・アノニマス』が刊行予定だそうです。

この情報は、「ダ・ヴィンチ」6月号の特集に掲載されていたんですが、面白い話しも載っていました。

>03年末、同作(『マルドゥック・スクランブル』のこと)は第24回SF大賞を受賞する。実は本作、内容が問題となり7社13名に原稿が閲覧され、早川書房の塩澤快浩に見いだされたもの。

未成年の主人公の扱いが問題になったのかしら?でも、もっと目を覆いたくなるような文章の作品がいっぱいあるように思うんですが・・・まぁとにかく、素晴らしいSF作品ですので、結果として早川書房が発行するのが、最も相応しかったと思います。


ところで、「マルドゥック神って『王家の紋章』に出てきたよね?」という、細かすぎて誰も知らないマンガ知識に笑って下さる方いらっしゃいます?


○柳田理化雄 『空想科学読本Q』(空想科学文庫)

 今作のベスト質問!

>質問⑦ 「しょくぱんまんは、焼き上がりの食パンをスライスした状態ですよね?ならば、しょくぱんまんは常に何人もの兄弟と共に誕生するのではないでしょうか?」

あはははは!世界中に居る12人のしょくぱんまんが揃ったその時、恐ろしい何かが起こるんですよ。最終兵器しょくぱんまんず!めっちゃ好いわ~浪漫だわ~♪
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