前からロックガーデンを造りたいと思っていた。 高山や深山で見かける可憐な草花を配して。
問題は暑い夏と雨期の環境に耐えられる工夫が必須となる。 課題は沢山あるが一つひとつ、クリアしながら
挑戦する事にした。 畳一枚くらいの小さなスペースであるが岩場の中に流れのある景色も欲しかった。
着手したのは2014年11月、形が出来たのが今年の2月までかかってしまった。
主要事項
・水はけを良くする事が最重点…地面を30~40センチほど掘り返して瓦礫を敷き詰め、その上にゴロ土を
被せて基礎を造る。その上から蝦夷砂と赤玉土、腐葉土を6:3:1位の割合で混合して盛り上げた。
・水の流れはクロメダカの睡蓮鉢に使っているポンプを同時に使用して循環できるようにする…水路が2系統
となるが、これを同時に動かし安定な流れを保持するには水量と水圧のバランスが微妙で、かなりの難題と
なった。
・植える草花は園芸専門店で購入した。
第一次の風景…2015.4.
岩場から”ちょろちょろ”と水が流れ落ちて来る情景を造ってみた。
水の回収枡はプラスチックの鉢を使用。横に穴をあけてホースを接着固定、ポンプで回収する構造。
この枡に入る水量が重要なので出来るだけ大きい方がよいが、見た目と全体スペースで容量には限界がある。
この枡の水位が常に一定に保たれているのが理想。あふれたり、水が少なくなったりして、ポンプに空気が
入り込むと動作不能となる。
滝から落ちて来る水は100%回収枡に入るのが理想だが、途中の道筋で漏れたり、蒸発するので100%にはならない。
岩に沁み込む水を防止する為に、セメントに砂利を混ぜて塗ったので色が白っぽくなってしまった。
さらにその上から接着材を塗り付けた。現在水にも強い接着剤もありなかなか重宝している。
回収枡に落ちる水は岩から直接落ちるのがよかったが、陽が陰り太陽光発電パネルの能力が低下するとポンプの回転が弱く
なる。その結果、水量が”ちょろちょろ”になり水は真っすぐに回収枡に入らないで岩側に滲み出す事になる。
弱くなった水量でも最後まで流れる道筋を設ける事にした。 竹を半分に割って岩に接着して水を誘導出来るようにした
ところほぼ回収できるようになった。
クロメダカのいる睡蓮鉢。この筧の水の循環に使用しているポンプを同時に活用している。
下に見える箱は、プラのゴミ箱でソーラ発電で動作する小型のポンプと簡単なフィルターが入っている。
グリーンのホースは水の吸排水を2系統行う配管に使用。2系統の水量は吸水と排水をそれぞれコックで調整
出来るようにした。
バイカカラマツソウ…原産地は北アメリカ東北部で、多年草の山野草。
<撮影2015.4.1>
<撮影2015.4.9>
8日後には成長して花が6個になった。
イワザクラ
笹リンドウ…秋まで花はお預けです。
コマクサ
<撮影2015.4.1>
<撮影2015.4.3>
2日後にコマクサらしくなってきた。つぼみを沢山つけて重たそうだ、少し摘んだ方がよいのか…?。
<撮影2015.4.9>
子がつぼみをつけた。
オーブリエチア…他の場所から少し移植したらすぐ花をつけた。
ワスレナグサ…ロックガーデン向きでないが、隅に植えてみた。
まだ成長途上の大文字草は秋、これから咲くであろうタイリントキソウが植えてあるので期待しています。
植える箇所はまだ沢山あるのでこれからどんな草花を植えようか楽しみです。