「山里に秋を訪ねて」続きです。
近くに集落がある、というので初秋の里を散策した。茅葺きの家を見たかったが、地元の方の話ではもう無いらしい。
期待していたが残念であった。 「里」(サト)、という言葉は実にここち良い響きだと思う。
以下は国文学者の古橋信孝氏の考証による…「里はサとトに分けられる。サは五月、早乙女の田植えとの関わりから、
サを轂霊と見る説もあるが…途中略…霊威の満ち満ちている状態を現すと見る。トは場所で霊威が表に現れた場所をいう。
因みに大和は山の霊威が現れる場という」。何も手を打たなければ少子化と共に里山も痩せて、霊妙な力を感じ取れる
場所が消滅危惧遺産にならない事を願うばかりである。
<撮影2015.9.13~15>
稲穂は黄金色に実りこうべをたれる。
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「思い出」…白い雲うかんでた、いつかのあの丘、駆け下りた草の道、はるかな昔……。
古関吉雄作詞、ベイリー作曲。 皆さんご存知だろうか、BGMが付けられなくて残念です。
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花と戯れるチョウ…小さくまた逆光で識別むづかしいが前翅のくびれた形等から
(拡大して見たが翅は欠ていない)キタテハと判断したが…。
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小さいのはモンキチョウ…。
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ペアのシジミチョウ(ヤマトシジミ?)によそものが邪魔に入った。(4コマ入っています)
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クサノオウ…野原で見つけた初見の花。傷をつけると多種にわたる有毒成分を含む黄色い乳液を出して
皮膚に触れると炎症を起こすという。薬草に使用されていたという、草の王(クサノオウ)。
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姿、彩りも爽やかな半開きの可愛い花…調べたが名前分からず。
追記:9月19日、写真仲間のKさんが教えてくれました。タチフウロ。ネットで検索して葉の形からも確認できました。
ありがとうございました。
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種類の多いホトトギスだが、これはヤマジノホトトギス。
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次回に続きます。