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竹中大臣は死地に赴くつもりなのか

2006年04月08日 17時43分19秒 | 政治って?
昨年末頃からの諮問会議内での議論は、どうにも平ちゃんに分が悪いですね。というか、ライジングチームがある程度の成功を収める為には、主要な人々の協力が必要なことは言うまでもありません。今のところ、小泉さんのご威光→中川政調会長の地力アップ→平ちゃんに傘をさす、というような構図ですので、小泉さんの退任後には中川さんのパワーがどの程度保たれるか、微妙なところだと思いますね。ライジングチームの場合、中川さん抜きでは支えきれないでしょうから、次の総裁が誰になるとしても、中川さんがそれなりのポジションに留まることが必要です。


そうだとしても、平ちゃんの場合には「軍師(学者)あがり」であることは変わらず、党内での反発は昔から残ったままであると思いますね。特に、彼に煮え湯を飲まされた人々は、「来るべき時」が到来するのをひたすら耐えて待っているでしょう。

今までにも、平ちゃんが生き残れたのは小泉さんという強力なバックがあったこともそうですが、何よりも諮問会議という後ろ盾が常にあったからこそ、他の誰かが庇ってくれたに過ぎません。庇護の下であればこそ、麻生親分や谷垣くんとの「神学論争」(笑)でもそれなりにやってこれたし、郵政民営化の時に吊るし上げをくって火ダルマとなっても、与謝野さんが救ってくれたのだと思います。


しかし、それはあくまで目標が一致していたからであって、特に平ちゃんを我が身を差し置いても守るべき存在と思っていたからではありません。平ちゃんがやってこれた理由というのは、彼の政治的手腕が優れていたことなどではありません。単に「庇護の下に置かれていた」というだけですね。今後、自分の政治力で同じ効果を狙おうと思っているとしたら、それは大きな誤りでありましょう。錯覚にすぎませんね。というか、”過信”と取られるかもしれないですね。与謝野さんはその痛烈な批判を、「神の啓示でもあったんでしょうかね」という言葉で表していると思います(こんなような感じの発言だった)。


現状では、諮問会議の主なメンバー(特に民間議員たち)は、既に平ちゃんから離れていますね。政府系金融機関の民営化等検討の時から、あれほど注意するべき、と言ったのに。無駄な論争を仕掛けて、火種を自ら抱えてしまったようなものです。いくら中川さんのパワーが強力であるとしても、いつまでも庇い続けられるとは限りません。このまま行けば、平ちゃんは間違いなく表舞台から消されると思いますね。主要なポストからは外されるでしょう。というか、小泉さん退任後にも本人がやる気があるのかどうかも知らないのですけれども。


唯一残れる可能性としては、安倍ちゃんが総裁になって、幹事長あたりに中川さん、財務(か経済関連の)大臣に平ちゃん、みたいな感じでしょうかね。でも、この場合には、党内での「強硬」路線(他からの反発が常に多い、反竹中ムードとか)が強まるために、相当の犠牲を覚悟せねばならないと思いますけど。それに、諮問会議内では民間議員のメンバー総入れ替え(奥田さんは辞めるから当然かもしれんけど、次は御手洗さんでしたね)、という大技となってしまうと思いますね。そこまで犠牲を払って平ちゃんを守る意味というのが、あんまりないと思われますので、であれば、無難に外す、という選択が優先されるのではなかろうか、と思います。何かと天秤にかける、ということになると思います。


今のやり方を続ける限り、平ちゃんはマズイと思いますよ。少なくとも、協力者を増やそう、という意図も工作も全くなさそうですからね。内閣府+諮問会議で一緒に辛抱したからこそ、自民党内で猛烈反対論が出されても乗り切ってこれたと思うよ。それが現在は、衝突しか生み出してないからね。これは「一緒にはやっていけない」と民間議員たちも、いずれ考えると思うね(既にそうなっているかもしれないな)。なので、竹中包囲網が完全に形成されてしまえば、もう後戻りはできませんよ。


安倍ちゃんが総裁にならない場合には、誰がなっても平ちゃんは外されるね。麻生親分ならば―間違いなし、犬猿の仲だからね。谷垣くんならば―財政一派として神学論争に疲れすぎたからね。福田さんならば―党内運営・融和を重視だと思うからね。安倍ちゃんがなった場合で、諮問会議での民間議員メンバーが大きく変わらないとすれば、その後の諮問会議は結構困ると思うけど。


ということで、ライジング・チームとしては、安倍・中川路線を堅持したいのであれば、次の総裁選は待つ方がいい。安倍ちゃんは竹中氏と他の何かとの選択を迫られることになるでしょう。その時に、平ちゃんを切れればそれでもいいですけど。竹中氏を外すのを、他の誰かがやるんならば、安部ちゃんは傷つかずに済みます。敢えて、安倍ちゃん自身が選ぶというのも酷かもね、と思ったりします。少し短期で誰かが登板して、次の総裁を獲る方がいいと思うけど。森派としても、仮に福田-安倍と続けば、これはオイシイですからね。森-小泉-福田-安倍となってしまえば、「森派にあらずば、人にあらず」ということですな(笑)。さすがにこれはやり過ぎかも、ということも考えられるかな。どうなんでしょうね。


まあ、総裁選びは別として、平ちゃんは敢えて死地に赴くということで、最後の花道?を探しているのかもしれんな。

ライジングチームがイニシアチブをとるためには、周りの協力を仰がないと難しいと思うよ。もっと、協調・交渉戦術を得ながら進めるべきではないでしょうか。回り道でも、結果的にはその方が失敗が少ないと思いますね。