大連立を切り出す頃合やよし。ということでしたか。
傀儡師はナベツネ――陰謀の匂いは前からだったみたいですけど(笑)。
私の勝手な陰謀論(単なる妄想ですから!)ですけれど、一応書いておこうかなと思います。
まず自民党と民主党の大連立という話。確かに驚くけれど、これは「大連立」などというお上品なものではない。単純な談合的裏話に過ぎない。非常に変な喩えだが、ビール市場に当てはめてみよう(シェアは実際とは全く異なるし、ビール会社は何らの関係もない)。
自民党=キリンビール
民主党=アサヒビール
公明党=サッポロビール
共産党=サントリービール
社民党=オリオンビール
その他=地ビール
(国民新党、ムネオ大地、他)
今回の話で言うと、キリンとアサヒで「共同戦線を張りましょう」ということ。つまりは、「闇カルテル」そのまんま、ということだ。首位争いをしている上位2社が、互いの消耗戦を避けましょう、タンコブの公明を外しましょう、という意図が透けて見える。これまで与党のアキレス腱になってきた公明を切れば、多数派は磐石だ。7割以上を押さえられる。国民新党などの旧式自民も当然取り込まれるので(郵政造反組などの勢力も、だ)、これをひっくり返すことはほぼ困難だということになる。
かつてのビール市場はキリンの独壇場であったのが(スーパードライの出る前だと7割近かったこともある)、その後にアサヒの猛追(復活と言うべきか?)→首位奪還となったのが今の市場だ。噂話で聞いたのだが、かつては銀座の高級クラブなどでは「キリンのラベルを上に見えるようにして注ぐ」みたいなお約束事があったとか。それくらい、一部上場企業の多くは「キリン」みたいな風潮があったそうな。当然サッポロビールとかは、その会社関係者が来た時以外では出されなかったかもしれない。サントリーモルツに至っては「ペンギン村」くらいでしか出されなかったかもしれない(笑)。
これと同様に、自民支配であったのが崩れて首位陥落となり、遂にはシェア逆転(=この前の参院選)となって、2大勢力に落ち着いている、ということだ。この2トップが激しく争えば、互いの消耗戦となって得るとことがない、とフィクサー達は考えるであろう。キリンとアサヒが競ることで、消費者は利益を得られるだろう。逆にキリンとアサヒが談合して闇カルテルを結成すると、圧倒的市場支配力となるので、そこで全てが決まってしまう。独占利益を得られるようになり、特定層(例えば両方の会社経営陣)には大きな得になるのである。すなわち、自民と民主が激しく競合すると、大衆(一般国民)に利することになるけれども、特定権力層には不利に働く、という思惑があるのだ。そこで糸を引く人間の暗躍する場面が出てくるのである。キリンとアサヒの手を取って、握手させようと画策している連中がいた、ということであろう。
糸を引いている人を探す為に糸を頼りに辿っていったら、ナベツネがヨボヨボの手でしっかり糸を握り締めていた、ということらしい。
大連立協議の裏に「ナベツネ」 混乱に拍車(産経新聞) - Yahooニュース
なるほどね。
この一派の策謀は、安倍政権時代に動き出していた、と見ていいだろう。それ故、参院選でも、その後の安倍降ろしの強風も、読売グループの「アレ?」と思わせるような動きが隠されていたのではないだろうか。安倍政権をガードしていたのは、フジサンケイグループだけだったろう。朝日新聞はいつもだけれど、読売ばかりではなく、日経新聞からも「安倍政権に辛辣」な感じだった。つまりは財界からの「お声」みたいな感じで、腹にイチモツある、ということだったのではなかろうか。故に、安倍降板直後の「麻生政権誕生か?」というのが大勢という緊急事態に、読売は一面トップで福田にほぼ決まり、みたいな記事を打ったのだろう。一夜城は読売が作り出したホログラフだったかもしれないのだ。本当の情報戦は政治家サイドからの動きなどではなく、「メディア側」が自ら「無理矢理に動かした」と言っても過言ではないだろう。福田を担ぎ出したかった連中とは誰か考えれば、直ぐに思い当たるであろう。財界は安倍政権以前から元々福田乗りだった。
ナベツネは「産経」的な一部の連中というか、「諸君」的な勢力が面白くなかったのだ。安倍政権に決まる前から、一部保守勢力に対して腹立たしく思っていたのだ。その勢力を一掃し、尚且つ安倍色に近いと思われていた麻生には絶対に勝たせないように仕向けた。福田を担いで、少し左派寄りの勢力も取り込めるように準備したのだ。例えば福田と横路を比べても、政治的な信条はあまり大きな違いなどないのだ。そういう一大勢力結集を目指したと言っていいだろう。
では、何がナベツネにそのような決心をさせたのか?
年を取ったんだよ、ナベツネも。
年を取ったからどうなのだ、と言われるかもしれない。想像するに、年を取ると「若かりし頃」の記憶や過去の自分の歴史に複雑な想いが生じてくるのだろう。それ故、「戦前の時間」という、自分の中では美化された思想が復活したのだろう。その正体とは、かつての「朝日的なもの」だ。いってみれば保守左翼っぽいものかもしれない。中国大陸への特別の感情というものも当然ある。
結果的に、読売と朝日の急接近が、トップ級同士の握手で決定的となった。大陸利権に群がろうとする財界や特定権力層にいる連中は、これに便乗した。利害が一致していたからだ。それが、読売・朝日・日経カルテルの誕生秘話、というところだろう。ポータルは同一に、という流れはすんなり出来上がった。安倍降ろしも当然だったし、福田擁立でも協力体制は容易だった。闇カルテルを実現させようとするなら、「福田でなければ、乗れない」「民主党内を説得するには、タカ派に近い麻生では無理だ」という計算は直ぐにできる。なので、福田擁立は1晩で完了した。段取り通りだった、ということだ。
福田新総裁誕生の時、「それにしても、「福田出馬」での第1報で圧倒的優勢みたいな印象が植え付けられると、こういう結果を招いてしまうんですね。恐るべし、マスメディア。総理の首を飛ばし、挿げ替人形も出せる力を持ってしまうと、マスメディアが暗に支配することになってしまう。割と強力な対抗メディアみたいなものが存在しないと、簡単に刷り込まれてしまう危険性があるのではないかな、とか思った。」と書いたのだが、ひょっとして同じ思いを抱いたのは産経グループだけだったのかもしれない。
安倍擁護という立場的なことが若干はあったかもしれないが、読売・朝日・日経という大きい順に闇カルテルは「卑怯じゃないか」と。ずっと前から朝日と産経は犬猿の仲でやってきたのは当然としても、まさか読売と朝日の「大連立」(笑)というのは想定していなかったろう。ビールに喩えてみれば、キリン(読売)・アサヒ(朝日)・サッポロ(日経)ビールのカルテルに対して、サントリー(毎日)は変に独自路線で何の役にも立たず(「亀田もの」で総バッシングを受けていたし)、残ったオリオンビール(産経)がどんなに頑張ってもカルテルは余りに巨大であり強力過ぎるのだ。太刀打ちできないのである。
そういうわけで、逆に何か吹っ切れた感があるのが、今のフジサンケイグループである。カルテルで一緒になる時、大と小が一緒になれば、殆どが大に飲み込まれてしまう。小であるが故に吸収されるだけなのだ。大きいもの同士であると、互いに飲み込まれることはないし消耗しなくてもいいし支配力は最大化できる。なので、産経からすると、カルテルに飲み込まれてしまうのであれば完全に独自路線を守った方がよい、という判断を下したものと思われる。そういう意識を持つようになってから、フジテレビの「マスメディア」に対する強烈なツッコミとか、産経新聞のバトルっぷりとか、型破りな感じになってきたかもしれない。生存を賭けた取組みということかもしれないが、大メディアの闇カルテルに対抗するのは自分たちしかいない、という使命感を帯びているからなのかもしれない(笑)。
故に今回のナベツネの件について報じているのは、産経だけである(笑)。
弱小の悲しさ、ともいえるが、むしろ、弱小こそが武器であり利点と言えるかもしれない。自らが少数派になってみた時に、対抗意見が大事だ、少数派の意見を封じない自由や手段も大事だ、ということに気付けるというものだ。真実を伝えようとすることこそ、マスメディアに求められる役割なのだ。
(ただし、社民党が必要だと言っているのでもなければ、福島党首の主張が正しいということを肯定するものではないことは確かである、と付け加えておこう。少数派が正しい、みたいな誤解はしないようにお願いします。)
傀儡師はナベツネ――陰謀の匂いは前からだったみたいですけど(笑)。
私の勝手な陰謀論(単なる妄想ですから!)ですけれど、一応書いておこうかなと思います。
まず自民党と民主党の大連立という話。確かに驚くけれど、これは「大連立」などというお上品なものではない。単純な談合的裏話に過ぎない。非常に変な喩えだが、ビール市場に当てはめてみよう(シェアは実際とは全く異なるし、ビール会社は何らの関係もない)。
自民党=キリンビール
民主党=アサヒビール
公明党=サッポロビール
共産党=サントリービール
社民党=オリオンビール
その他=地ビール
(国民新党、ムネオ大地、他)
今回の話で言うと、キリンとアサヒで「共同戦線を張りましょう」ということ。つまりは、「闇カルテル」そのまんま、ということだ。首位争いをしている上位2社が、互いの消耗戦を避けましょう、タンコブの公明を外しましょう、という意図が透けて見える。これまで与党のアキレス腱になってきた公明を切れば、多数派は磐石だ。7割以上を押さえられる。国民新党などの旧式自民も当然取り込まれるので(郵政造反組などの勢力も、だ)、これをひっくり返すことはほぼ困難だということになる。
かつてのビール市場はキリンの独壇場であったのが(スーパードライの出る前だと7割近かったこともある)、その後にアサヒの猛追(復活と言うべきか?)→首位奪還となったのが今の市場だ。噂話で聞いたのだが、かつては銀座の高級クラブなどでは「キリンのラベルを上に見えるようにして注ぐ」みたいなお約束事があったとか。それくらい、一部上場企業の多くは「キリン」みたいな風潮があったそうな。当然サッポロビールとかは、その会社関係者が来た時以外では出されなかったかもしれない。サントリーモルツに至っては「ペンギン村」くらいでしか出されなかったかもしれない(笑)。
これと同様に、自民支配であったのが崩れて首位陥落となり、遂にはシェア逆転(=この前の参院選)となって、2大勢力に落ち着いている、ということだ。この2トップが激しく争えば、互いの消耗戦となって得るとことがない、とフィクサー達は考えるであろう。キリンとアサヒが競ることで、消費者は利益を得られるだろう。逆にキリンとアサヒが談合して闇カルテルを結成すると、圧倒的市場支配力となるので、そこで全てが決まってしまう。独占利益を得られるようになり、特定層(例えば両方の会社経営陣)には大きな得になるのである。すなわち、自民と民主が激しく競合すると、大衆(一般国民)に利することになるけれども、特定権力層には不利に働く、という思惑があるのだ。そこで糸を引く人間の暗躍する場面が出てくるのである。キリンとアサヒの手を取って、握手させようと画策している連中がいた、ということであろう。
糸を引いている人を探す為に糸を頼りに辿っていったら、ナベツネがヨボヨボの手でしっかり糸を握り締めていた、ということらしい。
大連立協議の裏に「ナベツネ」 混乱に拍車(産経新聞) - Yahooニュース
なるほどね。
この一派の策謀は、安倍政権時代に動き出していた、と見ていいだろう。それ故、参院選でも、その後の安倍降ろしの強風も、読売グループの「アレ?」と思わせるような動きが隠されていたのではないだろうか。安倍政権をガードしていたのは、フジサンケイグループだけだったろう。朝日新聞はいつもだけれど、読売ばかりではなく、日経新聞からも「安倍政権に辛辣」な感じだった。つまりは財界からの「お声」みたいな感じで、腹にイチモツある、ということだったのではなかろうか。故に、安倍降板直後の「麻生政権誕生か?」というのが大勢という緊急事態に、読売は一面トップで福田にほぼ決まり、みたいな記事を打ったのだろう。一夜城は読売が作り出したホログラフだったかもしれないのだ。本当の情報戦は政治家サイドからの動きなどではなく、「メディア側」が自ら「無理矢理に動かした」と言っても過言ではないだろう。福田を担ぎ出したかった連中とは誰か考えれば、直ぐに思い当たるであろう。財界は安倍政権以前から元々福田乗りだった。
ナベツネは「産経」的な一部の連中というか、「諸君」的な勢力が面白くなかったのだ。安倍政権に決まる前から、一部保守勢力に対して腹立たしく思っていたのだ。その勢力を一掃し、尚且つ安倍色に近いと思われていた麻生には絶対に勝たせないように仕向けた。福田を担いで、少し左派寄りの勢力も取り込めるように準備したのだ。例えば福田と横路を比べても、政治的な信条はあまり大きな違いなどないのだ。そういう一大勢力結集を目指したと言っていいだろう。
では、何がナベツネにそのような決心をさせたのか?
年を取ったんだよ、ナベツネも。
年を取ったからどうなのだ、と言われるかもしれない。想像するに、年を取ると「若かりし頃」の記憶や過去の自分の歴史に複雑な想いが生じてくるのだろう。それ故、「戦前の時間」という、自分の中では美化された思想が復活したのだろう。その正体とは、かつての「朝日的なもの」だ。いってみれば保守左翼っぽいものかもしれない。中国大陸への特別の感情というものも当然ある。
結果的に、読売と朝日の急接近が、トップ級同士の握手で決定的となった。大陸利権に群がろうとする財界や特定権力層にいる連中は、これに便乗した。利害が一致していたからだ。それが、読売・朝日・日経カルテルの誕生秘話、というところだろう。ポータルは同一に、という流れはすんなり出来上がった。安倍降ろしも当然だったし、福田擁立でも協力体制は容易だった。闇カルテルを実現させようとするなら、「福田でなければ、乗れない」「民主党内を説得するには、タカ派に近い麻生では無理だ」という計算は直ぐにできる。なので、福田擁立は1晩で完了した。段取り通りだった、ということだ。
福田新総裁誕生の時、「それにしても、「福田出馬」での第1報で圧倒的優勢みたいな印象が植え付けられると、こういう結果を招いてしまうんですね。恐るべし、マスメディア。総理の首を飛ばし、挿げ替人形も出せる力を持ってしまうと、マスメディアが暗に支配することになってしまう。割と強力な対抗メディアみたいなものが存在しないと、簡単に刷り込まれてしまう危険性があるのではないかな、とか思った。」と書いたのだが、ひょっとして同じ思いを抱いたのは産経グループだけだったのかもしれない。
安倍擁護という立場的なことが若干はあったかもしれないが、読売・朝日・日経という大きい順に闇カルテルは「卑怯じゃないか」と。ずっと前から朝日と産経は犬猿の仲でやってきたのは当然としても、まさか読売と朝日の「大連立」(笑)というのは想定していなかったろう。ビールに喩えてみれば、キリン(読売)・アサヒ(朝日)・サッポロ(日経)ビールのカルテルに対して、サントリー(毎日)は変に独自路線で何の役にも立たず(「亀田もの」で総バッシングを受けていたし)、残ったオリオンビール(産経)がどんなに頑張ってもカルテルは余りに巨大であり強力過ぎるのだ。太刀打ちできないのである。
そういうわけで、逆に何か吹っ切れた感があるのが、今のフジサンケイグループである。カルテルで一緒になる時、大と小が一緒になれば、殆どが大に飲み込まれてしまう。小であるが故に吸収されるだけなのだ。大きいもの同士であると、互いに飲み込まれることはないし消耗しなくてもいいし支配力は最大化できる。なので、産経からすると、カルテルに飲み込まれてしまうのであれば完全に独自路線を守った方がよい、という判断を下したものと思われる。そういう意識を持つようになってから、フジテレビの「マスメディア」に対する強烈なツッコミとか、産経新聞のバトルっぷりとか、型破りな感じになってきたかもしれない。生存を賭けた取組みということかもしれないが、大メディアの闇カルテルに対抗するのは自分たちしかいない、という使命感を帯びているからなのかもしれない(笑)。
故に今回のナベツネの件について報じているのは、産経だけである(笑)。
弱小の悲しさ、ともいえるが、むしろ、弱小こそが武器であり利点と言えるかもしれない。自らが少数派になってみた時に、対抗意見が大事だ、少数派の意見を封じない自由や手段も大事だ、ということに気付けるというものだ。真実を伝えようとすることこそ、マスメディアに求められる役割なのだ。
(ただし、社民党が必要だと言っているのでもなければ、福島党首の主張が正しいということを肯定するものではないことは確かである、と付け加えておこう。少数派が正しい、みたいな誤解はしないようにお願いします。)