どうやら大きな闇が隠されているらしい。
まずは、コレ>ZAKZAK
何だよ、zakzakじゃないか!とか怒らないでね(笑)。確かにゴシップ関係が多いのかもしれないけれど、ヒントにはなっていると思えるのでね。二瓶再逮捕とか、PCIの強制捜査とか、段々と核心部分に接近している可能性はあるんじゃなかろうか、と。まだ点に過ぎないけれども、これが線に繋がった時には、何かが動くであろうと思う。そこは捜査というか、特捜の腕にかかっているだろう。
10月の出来事から追ってみよう。
14日 給油量疑惑で守屋証人喚問要求
16日 PCI の強制捜査の報道
17日 特捜部の捜査、二瓶容疑者ら再逮捕
18日 守屋次官のゴルフ接待疑惑一斉報道
以後、守屋バッシング続く
22日 小沢代表の山田洋行献金返還報道
29日 守屋国会証言
久間、入院
小沢、党首会談受入
30日 1回目党首会談
31日 F2 名古屋で炎上事故
どの勢力との暗闘なのかは判らないが(そんなものはないかもしれないし。陰謀論が結構好きなので。笑)、様々な思惑が交錯しているのであろう。10月の後半2週間でこれほどの状況変化というものが出てくるというのは、偶然かもしれないけれども、凄いことだと思うね。
元々は「米軍への給油量を隠蔽した疑惑」というところから守屋前次官への追及が始まった。防衛省内部の問題からスタートしていたのだが、どうも検察が捜査をやっている、みたいなことは「上の方」では知っていたであろう。そこで、「何かを急ごう」という焦りみたいなものか、ワザと忙しい状況というものを作り出していたのだろうか?どこに弱みを握られたのか?それは関係ないのか?…謎が多いかもしれない。
防衛庁内部の「情報漏れ」の問題というのは、今に始まったことではなくて、同じような状況は過去にもあった。
防衛庁で何が起きているか~小久保一郎
事件は古いのだが、この記事中にも守屋が登場しており、防衛庁内部の人事・権力抗争みたいなものが複雑に絡んでいたようだ。この時にも制服組と内局との対立などがあって、これは給油量の問題とも共通する問題でもある。未だにこれが解消されることなく続いている、ということだろう。スーツと制服組の確執は根が深いということかもしれない。しかも、海幕の暴走みたいなものもあって、それが石破や中谷といった防衛庁長官経験者の若手防衛族に食い込んでいるということも窺われる。これまでの給油活動というのが内部的対立の産物であった、というのであれば、これも問題だろう。いずれにせよ、防衛庁には以前から内部抗争はあって、権力闘争という面でもスーツと制服の対立という面でも、続いてきた、ということであろう。
あと、こちらも参考になる。
>噴出する防衛省スキャンダル 検察が狙う本当のターゲット - ビジネススタイル - nikkei BPnet
田原は、検察の狙いは津島派、平成研にあり、ということらしい、と書いている。特捜と平成研とは、因縁がある。例の毒まんじゅうの人の1件ですね。あの時には、故橋本、青木、野中という権力者は起訴には至らぬままで終わった。今回は果たしてどうであろうか、というところかもしれない。恐らくターゲットに入りそうなのは、防衛族として名前を売ってきた人たちだろう。守屋証言の後、突然の雲隠れを決め込んだ久間初代防衛省大臣が最有力候補であろう。他には、現財務大臣の額賀元防衛庁長官だ。
<寄り道:キモい石破大臣は変態チックではあるけれども、叩いてもあんまり埃は出てこないらしい。さすが防衛オタクだ(笑、それともマニア?)。確かにマニアっぽい人たちというのは、その気性として「きっちり」してないと気が済まなさそうな感じを受ける(私の勝手な印象ですけど)し、兵器や知識には魅力を感じても接待や利権ゲームには興味がなさそうだもんね。(自衛隊の)制服を着ている”オトコ”には興味ありまくりではあっても、色仕掛けには関心がなさそう、というような感じ(笑、安全保障上はいいかも)。>
で、守屋バッシングの構図は見え難いのだけれど、大方言われている通りに、たぶん山田洋行が「仕事取られた」とバックに付いてる久間・額賀近辺に泣きついた、と。日本ミライズ&守屋陣営に奪われたと。そこで、圧力かけちゃうよ、ということで守屋を切ったら、どこからか穿り返す方々が現れた、と。防衛省内部なのか、外交関連筋?なのか、別な利権関係なのか、判りませんけれども、捜査の手が伸びてきたことは自民党の一部では知られるに至ったのではないでしょうか。
久間に代わり小池大臣が就任して守屋を切ろうとしたのは、別な思惑だったろうと思いますね。それは小池大臣は以前に沖縄担当相だったからだろう。小泉政権時代の環境相だった時、沖縄担当も兼務していて、沖縄地元民の陳情なんかを受けていたはずだからね。政府系金融機関の統廃合問題が持ち上がっていた時には「沖縄では基地問題があるので、沖縄振興開発金融公庫には(特別の)配慮をして欲しい」旨、述べていたはず。つまり、地元に配慮して欲しい、という意向はずっと前からあったのだろう。それが守屋との対立の原点ともなっていただろう。情報云々の責任を取るとか、守屋の癒着なんかを理由とはしていなかったであろう、多分。後付けの理由だろうと思うよ。
沖縄利権については、こんな話があるそうだ。
>-江田けんじNET- 今週の直言 316
一部引用する。
『安全保障上の要請から沖縄県内移設しかないとすれば、周辺住民の安全面や騒音等の環境面、生態系への負荷等の負担を極力軽減し、日米安保上の要請も満たす、そのベストミックスを追求するしかない。にもかかわらず、それが地元利権への思惑で歪められた。その象徴が、当初の「海上施設案」ではなく「埋立方式案」への変更(普天間飛行場代替施設基本計画/平成14年7月)だった。「埋立でないと地元土建業者にお金が落ちない」との理由で、それで甘い汁を吸おうとする政治家を巻き込んでの結果だった。
その後、紆余曲折があって昨年、名護市のキャンプシュワブ沿岸に建設されるV字型滑走路の建設で一応決着をみた。それを強力に推進したのが守屋事務次官だった。彼には毀誉褒貶があるが、少なくとも本件で、彼個人の思惑や利権等への意識が働いたことはない。代弁すれば、現在のV字案を、知事や名護市長が要望するように沖合にずらせば、米軍の管理水域内からはずれ、途端に、反対派の実力行使や知事の許可権限等の関係から計画が頓挫することを懸念するからだ。事の是非は別にして、彼が頑なにV字案の修正を拒んできた理由はここにある。』
つまりは、地元利権が東京もん(=守屋)には理解されてなかった、ということかと。守屋次官は米軍との折衝経緯やジュゴンへの配慮(笑)ということから、地元利権なんぞを優先させる必要もない、と判断していて、政府案もそこに落ち着いていた、と。しかし久間大臣は突如利権に目覚めたのか(笑)、反対するようになって米側に疎まれた。地元の意向を優先させようとしたからだ。この点では小池大臣も同じであり地元配慮を滲ませていたはず。沖縄知事や名護市長などの反対が何度も出されていたからね。沖縄知事選では小池さんは直接応援に行っていたんじゃなかったかな?
とりあえず守屋は切ったし後は人柱になってもらおう、ということにしたのだろう。それは元々給油量疑惑の話だったからね。でも、突然「ゴルフ接待疑惑」というのが18日に一斉に報じられた。ありゃ何だったのか、よく判らない。バッシング対象としての仕込みだったのかもしれないけど。国策捜査の人身御供経験者(笑)である佐藤優はこんなことを書いている。
>livedoor ニュース - 【佐藤優の眼光紙背】第5回:守屋武昌前防衛事務次官に対する証人喚問
山田洋行は泣きついていったことを悔やむだろうな、と。もう山田洋行と日本ミライズの利権争いという話ではなくなった。どちらも暴かれるということだな。
結構詳しく出ていたよ、コレ>山田洋行 - Wikipedia
まあこうなっちゃったら、久間が雲隠れするというのは、よく判るね。
日米・平和文化交流協会ですか。
福田、石破、額賀、ら現職大臣は名前を抜きました、と。ああそう。武部、赤城、前原、中谷、なんかもそうなんですか。ほほー。
更には、東祥三(元民主党議員)が山田洋行に入ってるようだ、と。これは小沢筋ですか?直接的には関係ないかもしれんがね。複雑ですね、中々。
国会質問でも、山田ゴルフ倶楽部でプレーしてた人たちは、守屋以外にごっそりいたということを指摘されとるね。02年6月23日。
国会質問
○大門実紀史君 じゃ、はっきりと、同席はされていないということですね。
じゃ、ちょっとかねてから私、思っていることも含めて、せっかくの機会ですのでお聞きしたいと思いますが、額賀大臣はゴルフが趣味だということで、結構なことだと思いますが、〇二年の六月二十三日に、この事実はもう守屋さん自身が国会で認めておられますけれども、山田洋行のグループの山田地建というのがあります。要するに、山田洋行のグループがあります。それが千葉県にゴルフ場を持っています。山田ゴルフ倶楽部といいます。幾つかのゴルフ場を持っております。そこで〇二年六月二十三日に、額賀さんと久間さんと浜田靖一さんと東さんですね、今山田洋行の顧問をやっていらっしゃいますが、元衆議院議員ですけれども、それと守屋当時の防衛局長、プラス防衛庁から七人、合計八人、課長級以上がその山田洋行経営のゴルフ場でゴルフをされたという事実はこれはもう国会でも認められているわけですけれども、終わってから当然飲食もあったのではないかというふうに私思いますが。
昨日の流れでいきますと、ちょっと疑問なのは、これは会費を払ったゴルフだったのかと。守屋さんがこのときだけお金を払ったとは思えないんですけれども、これはお金を払ったゴルフだったのかどうか、大臣、いかがでしょうか。
○国務大臣(額賀福志郎君) それは私が出ているんですか。全く分かりません。覚えていません。
○大門実紀史君 じゃ、これ後でまた調べてお聞きいたしますんで、会費を払ったかどうかがこの間でいけば非常に重要な問題になりますので、後でまたお答えいただけるかと思います。
そうすると、出たことも覚えていらっしゃらない、同席した人間もよく覚えていらっしゃらないということですね。じゃ、ついでに調べてもらえればと思いますが、このときに山田洋行の人間がゴルフしたというのは、これは防衛庁から聞いておりますので、額賀さんも出られているのは間違いないわけですけれども、後で確認していただきたいと思いますが、そのときに山田洋行の人間が一緒にいなかったかどうかですね。
といいますのは、このゴルフの主催そのものが、これは大臣よく御存じの安全保障議員協議会の主催でございます。大臣もメンバーですし、山田洋行の宮崎元専務もその理事をやっていらっしゃいますから、その主催ですので、当然私は山田洋行の人が、宮崎さんかどうか分かりませんが同席していたのではないかと思いますので、一緒にまた調べて、機会があればお聞きしますので、お答えをいただければと思います。
もう一つ、私、防衛関連企業、いろいろ調査をしてきているところがあるんですけれども、山田洋行だけではございません。ミサイル防衛とかいろいろいきますともっと大きなところがいろいろあります。
大臣は、三菱重工、三菱電機、つまり三菱グループの皆さんと宴席をともにされたということはございますか。
○国務大臣(額賀福志郎君) 三菱重工の皆さん方と安全保障協議会等で忘年会とかそういうときに参加をして、大勢いる中で一緒になったことはあります。
そうでしたか。接待ゴルフ。いや、いいんですよ、ゴルフくらい(笑)。
防衛庁長官だったのは久間が96年11月~98年7月、その後を継いだのが額賀だった。
当時守屋は、守屋武昌 - Wikipediaによると
1995年12月 - 長官官房防衛審議官兼防衛局防衛政策課長兼防衛研究所企画室長
1996年6月1日 - 内閣官房内閣内政審議室内閣審議官併任
1997年1月20日 - 情報本部副本部長兼任
1998年6月30日 - 防衛施設庁施設部長
1998年11月20日 - 長官官房長
というような経歴で官房長まで階段を駆け上がっていった時期だった。
次に守屋が2人と出会うのは事務次官就任後の05年に額賀大臣、06年に久間大臣となった時だ。守屋と久間や額賀は昨日今日の付き合いなどではなく、はるか昔からずっと付き合ってきたんじゃないの。更には防衛族であれば、みんな守屋を知らないはずはなかったであろう。02年のゴルフなんて珍しいことでもなく、日常茶飯事のことだったろう?
ちょっと脇道にそれる話だが、山田洋行がらみでRCCのことが出てくる。どうも債権が大幅に損失を喰らってるんじゃないか、っていうようなことだね。不自然さもあるみたいだ、と。
で、このネタは恐らく会計検査院の検査に引っ掛かっていたはずで、RCCの債権の損失額が2千億円から3千億円とかに膨らむんじゃないか、そうなると損失穴埋めで税金からの負担になるんじゃないか、ってな話だったと思う(定かではない、ソース探してない)。つまり、RCCを調べていたら、買取債権とかに怪しいやつがあるよ、というのはバレていたと思われますね。検察がどこから情報を掴んだのかは知らないですけれども、ODA関連でPCI が捜査対象となり、山田洋行も「久間・額賀へのお車代」なんかがバレてますから、いずれ検察捜査で詳しく明らかにされるかもしれません。
更には、三井物産との問題もあった、と。
10月29日付の日経産業新聞によれば、GE社製のF2エンジンの補修部品に関して、三井物産が切られ代理店を山田洋行に変更されてしまった、ということらしい。山田洋行と三井物産の幹部級会合で両者の交渉(提携話)は決裂した、ということだった。これまでGEと組んできたのは三井物産であったのに、どういうわけかF2エンジンの補修部品は山田洋行にぶん取られてしまった、ということ。不可解な商権変更。
そしてどういうわけか、31日の名古屋でのF2炎上事故。
初めての事故だったらしい。テストパイロットの操縦。定期点検中の事故。
パイロットは奇跡的に脱出して事なきを得た、と。
その後、警察は捜査に入った、と。
うーん、この辺りも不可解ではあるけれど、たまたば偶然「同じ時期」にF2の事故だったんだよね。
まあ、謎は深まるばかり。
守屋次官は本丸ではないことは確かだろう。
官僚をバッシングして、ここに落としどころをこしらえたい連中が、どこかにいるということか?
それとも、他の狙いがあるのか?
闇は残されたままだ。
まずは、コレ>ZAKZAK
何だよ、zakzakじゃないか!とか怒らないでね(笑)。確かにゴシップ関係が多いのかもしれないけれど、ヒントにはなっていると思えるのでね。二瓶再逮捕とか、PCIの強制捜査とか、段々と核心部分に接近している可能性はあるんじゃなかろうか、と。まだ点に過ぎないけれども、これが線に繋がった時には、何かが動くであろうと思う。そこは捜査というか、特捜の腕にかかっているだろう。
10月の出来事から追ってみよう。
14日 給油量疑惑で守屋証人喚問要求
16日 PCI の強制捜査の報道
17日 特捜部の捜査、二瓶容疑者ら再逮捕
18日 守屋次官のゴルフ接待疑惑一斉報道
以後、守屋バッシング続く
22日 小沢代表の山田洋行献金返還報道
29日 守屋国会証言
久間、入院
小沢、党首会談受入
30日 1回目党首会談
31日 F2 名古屋で炎上事故
どの勢力との暗闘なのかは判らないが(そんなものはないかもしれないし。陰謀論が結構好きなので。笑)、様々な思惑が交錯しているのであろう。10月の後半2週間でこれほどの状況変化というものが出てくるというのは、偶然かもしれないけれども、凄いことだと思うね。
元々は「米軍への給油量を隠蔽した疑惑」というところから守屋前次官への追及が始まった。防衛省内部の問題からスタートしていたのだが、どうも検察が捜査をやっている、みたいなことは「上の方」では知っていたであろう。そこで、「何かを急ごう」という焦りみたいなものか、ワザと忙しい状況というものを作り出していたのだろうか?どこに弱みを握られたのか?それは関係ないのか?…謎が多いかもしれない。
防衛庁内部の「情報漏れ」の問題というのは、今に始まったことではなくて、同じような状況は過去にもあった。
防衛庁で何が起きているか~小久保一郎
事件は古いのだが、この記事中にも守屋が登場しており、防衛庁内部の人事・権力抗争みたいなものが複雑に絡んでいたようだ。この時にも制服組と内局との対立などがあって、これは給油量の問題とも共通する問題でもある。未だにこれが解消されることなく続いている、ということだろう。スーツと制服組の確執は根が深いということかもしれない。しかも、海幕の暴走みたいなものもあって、それが石破や中谷といった防衛庁長官経験者の若手防衛族に食い込んでいるということも窺われる。これまでの給油活動というのが内部的対立の産物であった、というのであれば、これも問題だろう。いずれにせよ、防衛庁には以前から内部抗争はあって、権力闘争という面でもスーツと制服の対立という面でも、続いてきた、ということであろう。
あと、こちらも参考になる。
>噴出する防衛省スキャンダル 検察が狙う本当のターゲット - ビジネススタイル - nikkei BPnet
田原は、検察の狙いは津島派、平成研にあり、ということらしい、と書いている。特捜と平成研とは、因縁がある。例の毒まんじゅうの人の1件ですね。あの時には、故橋本、青木、野中という権力者は起訴には至らぬままで終わった。今回は果たしてどうであろうか、というところかもしれない。恐らくターゲットに入りそうなのは、防衛族として名前を売ってきた人たちだろう。守屋証言の後、突然の雲隠れを決め込んだ久間初代防衛省大臣が最有力候補であろう。他には、現財務大臣の額賀元防衛庁長官だ。
<寄り道:キモい石破大臣は変態チックではあるけれども、叩いてもあんまり埃は出てこないらしい。さすが防衛オタクだ(笑、それともマニア?)。確かにマニアっぽい人たちというのは、その気性として「きっちり」してないと気が済まなさそうな感じを受ける(私の勝手な印象ですけど)し、兵器や知識には魅力を感じても接待や利権ゲームには興味がなさそうだもんね。(自衛隊の)制服を着ている”オトコ”には興味ありまくりではあっても、色仕掛けには関心がなさそう、というような感じ(笑、安全保障上はいいかも)。>
で、守屋バッシングの構図は見え難いのだけれど、大方言われている通りに、たぶん山田洋行が「仕事取られた」とバックに付いてる久間・額賀近辺に泣きついた、と。日本ミライズ&守屋陣営に奪われたと。そこで、圧力かけちゃうよ、ということで守屋を切ったら、どこからか穿り返す方々が現れた、と。防衛省内部なのか、外交関連筋?なのか、別な利権関係なのか、判りませんけれども、捜査の手が伸びてきたことは自民党の一部では知られるに至ったのではないでしょうか。
久間に代わり小池大臣が就任して守屋を切ろうとしたのは、別な思惑だったろうと思いますね。それは小池大臣は以前に沖縄担当相だったからだろう。小泉政権時代の環境相だった時、沖縄担当も兼務していて、沖縄地元民の陳情なんかを受けていたはずだからね。政府系金融機関の統廃合問題が持ち上がっていた時には「沖縄では基地問題があるので、沖縄振興開発金融公庫には(特別の)配慮をして欲しい」旨、述べていたはず。つまり、地元に配慮して欲しい、という意向はずっと前からあったのだろう。それが守屋との対立の原点ともなっていただろう。情報云々の責任を取るとか、守屋の癒着なんかを理由とはしていなかったであろう、多分。後付けの理由だろうと思うよ。
沖縄利権については、こんな話があるそうだ。
>-江田けんじNET- 今週の直言 316
一部引用する。
『安全保障上の要請から沖縄県内移設しかないとすれば、周辺住民の安全面や騒音等の環境面、生態系への負荷等の負担を極力軽減し、日米安保上の要請も満たす、そのベストミックスを追求するしかない。にもかかわらず、それが地元利権への思惑で歪められた。その象徴が、当初の「海上施設案」ではなく「埋立方式案」への変更(普天間飛行場代替施設基本計画/平成14年7月)だった。「埋立でないと地元土建業者にお金が落ちない」との理由で、それで甘い汁を吸おうとする政治家を巻き込んでの結果だった。
その後、紆余曲折があって昨年、名護市のキャンプシュワブ沿岸に建設されるV字型滑走路の建設で一応決着をみた。それを強力に推進したのが守屋事務次官だった。彼には毀誉褒貶があるが、少なくとも本件で、彼個人の思惑や利権等への意識が働いたことはない。代弁すれば、現在のV字案を、知事や名護市長が要望するように沖合にずらせば、米軍の管理水域内からはずれ、途端に、反対派の実力行使や知事の許可権限等の関係から計画が頓挫することを懸念するからだ。事の是非は別にして、彼が頑なにV字案の修正を拒んできた理由はここにある。』
つまりは、地元利権が東京もん(=守屋)には理解されてなかった、ということかと。守屋次官は米軍との折衝経緯やジュゴンへの配慮(笑)ということから、地元利権なんぞを優先させる必要もない、と判断していて、政府案もそこに落ち着いていた、と。しかし久間大臣は突如利権に目覚めたのか(笑)、反対するようになって米側に疎まれた。地元の意向を優先させようとしたからだ。この点では小池大臣も同じであり地元配慮を滲ませていたはず。沖縄知事や名護市長などの反対が何度も出されていたからね。沖縄知事選では小池さんは直接応援に行っていたんじゃなかったかな?
とりあえず守屋は切ったし後は人柱になってもらおう、ということにしたのだろう。それは元々給油量疑惑の話だったからね。でも、突然「ゴルフ接待疑惑」というのが18日に一斉に報じられた。ありゃ何だったのか、よく判らない。バッシング対象としての仕込みだったのかもしれないけど。国策捜査の人身御供経験者(笑)である佐藤優はこんなことを書いている。
>livedoor ニュース - 【佐藤優の眼光紙背】第5回:守屋武昌前防衛事務次官に対する証人喚問
山田洋行は泣きついていったことを悔やむだろうな、と。もう山田洋行と日本ミライズの利権争いという話ではなくなった。どちらも暴かれるということだな。
結構詳しく出ていたよ、コレ>山田洋行 - Wikipedia
まあこうなっちゃったら、久間が雲隠れするというのは、よく判るね。
日米・平和文化交流協会ですか。
福田、石破、額賀、ら現職大臣は名前を抜きました、と。ああそう。武部、赤城、前原、中谷、なんかもそうなんですか。ほほー。
更には、東祥三(元民主党議員)が山田洋行に入ってるようだ、と。これは小沢筋ですか?直接的には関係ないかもしれんがね。複雑ですね、中々。
国会質問でも、山田ゴルフ倶楽部でプレーしてた人たちは、守屋以外にごっそりいたということを指摘されとるね。02年6月23日。
国会質問
○大門実紀史君 じゃ、はっきりと、同席はされていないということですね。
じゃ、ちょっとかねてから私、思っていることも含めて、せっかくの機会ですのでお聞きしたいと思いますが、額賀大臣はゴルフが趣味だということで、結構なことだと思いますが、〇二年の六月二十三日に、この事実はもう守屋さん自身が国会で認めておられますけれども、山田洋行のグループの山田地建というのがあります。要するに、山田洋行のグループがあります。それが千葉県にゴルフ場を持っています。山田ゴルフ倶楽部といいます。幾つかのゴルフ場を持っております。そこで〇二年六月二十三日に、額賀さんと久間さんと浜田靖一さんと東さんですね、今山田洋行の顧問をやっていらっしゃいますが、元衆議院議員ですけれども、それと守屋当時の防衛局長、プラス防衛庁から七人、合計八人、課長級以上がその山田洋行経営のゴルフ場でゴルフをされたという事実はこれはもう国会でも認められているわけですけれども、終わってから当然飲食もあったのではないかというふうに私思いますが。
昨日の流れでいきますと、ちょっと疑問なのは、これは会費を払ったゴルフだったのかと。守屋さんがこのときだけお金を払ったとは思えないんですけれども、これはお金を払ったゴルフだったのかどうか、大臣、いかがでしょうか。
○国務大臣(額賀福志郎君) それは私が出ているんですか。全く分かりません。覚えていません。
○大門実紀史君 じゃ、これ後でまた調べてお聞きいたしますんで、会費を払ったかどうかがこの間でいけば非常に重要な問題になりますので、後でまたお答えいただけるかと思います。
そうすると、出たことも覚えていらっしゃらない、同席した人間もよく覚えていらっしゃらないということですね。じゃ、ついでに調べてもらえればと思いますが、このときに山田洋行の人間がゴルフしたというのは、これは防衛庁から聞いておりますので、額賀さんも出られているのは間違いないわけですけれども、後で確認していただきたいと思いますが、そのときに山田洋行の人間が一緒にいなかったかどうかですね。
といいますのは、このゴルフの主催そのものが、これは大臣よく御存じの安全保障議員協議会の主催でございます。大臣もメンバーですし、山田洋行の宮崎元専務もその理事をやっていらっしゃいますから、その主催ですので、当然私は山田洋行の人が、宮崎さんかどうか分かりませんが同席していたのではないかと思いますので、一緒にまた調べて、機会があればお聞きしますので、お答えをいただければと思います。
もう一つ、私、防衛関連企業、いろいろ調査をしてきているところがあるんですけれども、山田洋行だけではございません。ミサイル防衛とかいろいろいきますともっと大きなところがいろいろあります。
大臣は、三菱重工、三菱電機、つまり三菱グループの皆さんと宴席をともにされたということはございますか。
○国務大臣(額賀福志郎君) 三菱重工の皆さん方と安全保障協議会等で忘年会とかそういうときに参加をして、大勢いる中で一緒になったことはあります。
そうでしたか。接待ゴルフ。いや、いいんですよ、ゴルフくらい(笑)。
防衛庁長官だったのは久間が96年11月~98年7月、その後を継いだのが額賀だった。
当時守屋は、守屋武昌 - Wikipediaによると
1995年12月 - 長官官房防衛審議官兼防衛局防衛政策課長兼防衛研究所企画室長
1996年6月1日 - 内閣官房内閣内政審議室内閣審議官併任
1997年1月20日 - 情報本部副本部長兼任
1998年6月30日 - 防衛施設庁施設部長
1998年11月20日 - 長官官房長
というような経歴で官房長まで階段を駆け上がっていった時期だった。
次に守屋が2人と出会うのは事務次官就任後の05年に額賀大臣、06年に久間大臣となった時だ。守屋と久間や額賀は昨日今日の付き合いなどではなく、はるか昔からずっと付き合ってきたんじゃないの。更には防衛族であれば、みんな守屋を知らないはずはなかったであろう。02年のゴルフなんて珍しいことでもなく、日常茶飯事のことだったろう?
ちょっと脇道にそれる話だが、山田洋行がらみでRCCのことが出てくる。どうも債権が大幅に損失を喰らってるんじゃないか、っていうようなことだね。不自然さもあるみたいだ、と。
で、このネタは恐らく会計検査院の検査に引っ掛かっていたはずで、RCCの債権の損失額が2千億円から3千億円とかに膨らむんじゃないか、そうなると損失穴埋めで税金からの負担になるんじゃないか、ってな話だったと思う(定かではない、ソース探してない)。つまり、RCCを調べていたら、買取債権とかに怪しいやつがあるよ、というのはバレていたと思われますね。検察がどこから情報を掴んだのかは知らないですけれども、ODA関連でPCI が捜査対象となり、山田洋行も「久間・額賀へのお車代」なんかがバレてますから、いずれ検察捜査で詳しく明らかにされるかもしれません。
更には、三井物産との問題もあった、と。
10月29日付の日経産業新聞によれば、GE社製のF2エンジンの補修部品に関して、三井物産が切られ代理店を山田洋行に変更されてしまった、ということらしい。山田洋行と三井物産の幹部級会合で両者の交渉(提携話)は決裂した、ということだった。これまでGEと組んできたのは三井物産であったのに、どういうわけかF2エンジンの補修部品は山田洋行にぶん取られてしまった、ということ。不可解な商権変更。
そしてどういうわけか、31日の名古屋でのF2炎上事故。
初めての事故だったらしい。テストパイロットの操縦。定期点検中の事故。
パイロットは奇跡的に脱出して事なきを得た、と。
その後、警察は捜査に入った、と。
うーん、この辺りも不可解ではあるけれど、たまたば偶然「同じ時期」にF2の事故だったんだよね。
まあ、謎は深まるばかり。
守屋次官は本丸ではないことは確かだろう。
官僚をバッシングして、ここに落としどころをこしらえたい連中が、どこかにいるということか?
それとも、他の狙いがあるのか?
闇は残されたままだ。