本当に判ってないね(笑)。
コンサルだの何だのがロクでもないことばかりを言うから、今の日本があるとしか思えないわけだが。
「アジアで最も豊かな国」から転落した日本 SAFETY JAPAN 大前 研一氏 日経BP社
中身はよくお読み頂きたいが、要するに、「海外からのお金を入れれば解決する」ということなんだって(笑)。
しかし、日本には資本は余っている。だからこそ、銀行は貸出先を見つけることができないのだ。中国やベトナムみたいに「資本が過少」で開発や投資ができなかった環境とは違う。こういう新興国は海外からの資本を入れることで経済発展してきたが、日本は自前の資金で十分間に合っているのである。ただ単に海外資本を招き入れれば成長するというわけではない。
実際に、日本にやってきた外資が撤退していった例はかなりあるだろう。それは、国内企業で代替されてしまうものだからではないのか?それとも、需要が全然ないのであれば、国内市場で成功できずに終わることだってあるだろう。新生銀行みたいに日本企業であってものが外資に変わったからといって、何か成功があったのか?(爆)
日本の企業が提供できない財やサービスを提供して、日本の経済成長に貢献できた外資がどれほどあったのか?単に「国内産業・企業」を駆逐して、外資が一部取って代わるだけであれば、雇用が増えたわけでもなければ付加価値が高められたわけでもないからね。元々「日本が持ってないもの、できないもの」を国内に持ってきて、それが日本の経済成長に貢献するものであれば意味があるかもしれないが、現実にはそんな企業はあまり多くはないだろう。日産が大成功を納めた話も聞かないし(笑)、ウォルマートが小売で国内スーパーを席巻している噂も聞かない。外資系銀行が国内銀行を超えるサービスを提供してくれているという話も知らないし、貸金さえも「売りに出ている」みたいですけど(笑)。
日本になかったサービスや財を提供できる外資は着実に生き残っているし、国内需要を獲得し雇用を生み出してくれていると思う。けれども、多くはそういう投資ではない。右から左に「所有者が移転」しただけの例が多いであろうと思うね。米国の対日直接投資額なんて、たったの1億ドル程度(フロー)でしかない(笑)。それは何故か?多分、米国企業ができることの殆どは、国内企業でやっているとかできてしまうからだろうと思う。日本は、たとえば自動車産業のように米国に「わざわざ工場建設」しに行くわけだ(笑)。特別に人件費が安いわけでもないのに、だ。しかし、アメ車の工場が日本に建設されたなんて話は聞かないけど。
結局のところ、日本に海外企業が投資する余地なんてものはあまりない、というだけではないのか?
国内企業ですら海外に工場移転していってしまうくらいなのに、日本に投資しに来るもの好きなんてそんなにいるんですか?それなら中国とかに投資した方が安上がりだね、ってことではないんですかね?具体的に、どんな企業が日本に投資したいのか、ということを調べて出して欲しいもんだね。
大前氏みたいに、外資救世主説みたいなものを信じ込んでいる連中がいるから、日本はダメになったんですよ。90年代終わり頃には、外資の直接投資額は増加しましたが、実際に日本でやっていくうちに「こりゃダメだから撤退します」となった企業はかなりあったんじゃないですか?要するに、淘汰されただけだろ。
洗脳されたコンサルみたいな連中というのは、日本をダメにした典型例としか思えないですね。
違うというのであれば、具体的に「~がなければ」、日本に工場を建設しようと思います、出店しようと思います、日本支店を開設しようと思います」という企業を連れてきなさい。そういう要望を業種ごとでもいいので、まとめて省庁に出しなさい。
ああ、ひょっとして「上限金利がなければ」サラ金を開業しようと思います、みたいなのですかね?(爆)
頭の悪いコンサルみたいな連中がのさばる前の時代には、日本はこうなってはいなかった。そもそも日本は、外国人にとっては「物価が高くて」住み難い国だったはずだ。いつも物価の高い都市の常連は、東京だったんだよ。物価上昇は賃金上昇と連動していて、着実に名目成長があったということだ。賃金を削る前までは、日本はそこそこ豊かだったのだよ。ところが、おバカなコンサルとかがボウフラみたいにわいてきてからは、変わったんだよ。工業製品みたいなものであれば、価格が相対的に下落していくのはしょうがない。電化製品なんかは、そういう運命からは逃れられないんだ。パソコンなんかも、大幅に低価格となったでしょ?そういうようなことだ。
けれども、全部の価格が下落していく必要性なんかないんだよ。サービス価格は必ずしも下落する必要性なんかないんだ。ところが、それを無理矢理引き下げてしまったわけだ。だから、デフレが継続したし、賃金抑制が強くなってしまったのさ。
日本の場合、製造業中心の産業構造だったから、国内の賃金を維持できない、と頭から信じ込んでしまったのさ。それはシェア維持に必死になったりした結果かもしれないし、クソコンサルの入れ知恵のせいかもしれないし、よくは判らない。が、必要だったことは、「ブランド価値を高める」ということであり、価格が多少高いとしても売れる製品、ということを考えていなかったのだろうと思う。製造業が産業構造の転換を迫られたとしても、日本全部がそれに引きずられる必要性なんてなかったんだよ。ところが、「俺たちがリストラや給料引下げに遭っているんだから、お前らも同じく下がれ」というような、他人に不幸を求める気質が蔓延していたからこそ、日本経済全体が狂ったのさ。今となっては、「日本製品は高品質なのに安い」ということになってしまい、それは自分の力量や仕事を自分自身で安く値付けして、わざわざディスカウントしているようなもんだ。いうなれば、ヴィトンのバッグが半分の価格で売られているとか、ベンツがホンダ車よりも安い値段で売られている、というようなことと同じだ。
日本が貿易自由化を進めて、海外の安価な輸入品が入るようになることは悪いことではない。その分、余ったお金を他に使うことができるからだ。それは各種サービスやちょっと贅沢品とか、そういう使い方ができるはずだった。なのに、おバカな連中が日本経済を殺したんだよ。安い輸入製品なんかと比べて、ウチも値下げしなけりゃいけないんじゃないか、という値下げ競争に全員で突入した結果、国民全体の賃金が低下してしまったのさ。だから、今の日本は以前ほど豊かではなくなったのだ。
エセ理論を掲げるコンサルだの学者崩れだのが、経済界と一緒になって日本をどん底に陥れたんだよ。その愚に未だに気付けないことそのものが、問題の深刻さを物語っているだろう。
コンサルだの何だのがロクでもないことばかりを言うから、今の日本があるとしか思えないわけだが。
「アジアで最も豊かな国」から転落した日本 SAFETY JAPAN 大前 研一氏 日経BP社
中身はよくお読み頂きたいが、要するに、「海外からのお金を入れれば解決する」ということなんだって(笑)。
しかし、日本には資本は余っている。だからこそ、銀行は貸出先を見つけることができないのだ。中国やベトナムみたいに「資本が過少」で開発や投資ができなかった環境とは違う。こういう新興国は海外からの資本を入れることで経済発展してきたが、日本は自前の資金で十分間に合っているのである。ただ単に海外資本を招き入れれば成長するというわけではない。
実際に、日本にやってきた外資が撤退していった例はかなりあるだろう。それは、国内企業で代替されてしまうものだからではないのか?それとも、需要が全然ないのであれば、国内市場で成功できずに終わることだってあるだろう。新生銀行みたいに日本企業であってものが外資に変わったからといって、何か成功があったのか?(爆)
日本の企業が提供できない財やサービスを提供して、日本の経済成長に貢献できた外資がどれほどあったのか?単に「国内産業・企業」を駆逐して、外資が一部取って代わるだけであれば、雇用が増えたわけでもなければ付加価値が高められたわけでもないからね。元々「日本が持ってないもの、できないもの」を国内に持ってきて、それが日本の経済成長に貢献するものであれば意味があるかもしれないが、現実にはそんな企業はあまり多くはないだろう。日産が大成功を納めた話も聞かないし(笑)、ウォルマートが小売で国内スーパーを席巻している噂も聞かない。外資系銀行が国内銀行を超えるサービスを提供してくれているという話も知らないし、貸金さえも「売りに出ている」みたいですけど(笑)。
日本になかったサービスや財を提供できる外資は着実に生き残っているし、国内需要を獲得し雇用を生み出してくれていると思う。けれども、多くはそういう投資ではない。右から左に「所有者が移転」しただけの例が多いであろうと思うね。米国の対日直接投資額なんて、たったの1億ドル程度(フロー)でしかない(笑)。それは何故か?多分、米国企業ができることの殆どは、国内企業でやっているとかできてしまうからだろうと思う。日本は、たとえば自動車産業のように米国に「わざわざ工場建設」しに行くわけだ(笑)。特別に人件費が安いわけでもないのに、だ。しかし、アメ車の工場が日本に建設されたなんて話は聞かないけど。
結局のところ、日本に海外企業が投資する余地なんてものはあまりない、というだけではないのか?
国内企業ですら海外に工場移転していってしまうくらいなのに、日本に投資しに来るもの好きなんてそんなにいるんですか?それなら中国とかに投資した方が安上がりだね、ってことではないんですかね?具体的に、どんな企業が日本に投資したいのか、ということを調べて出して欲しいもんだね。
大前氏みたいに、外資救世主説みたいなものを信じ込んでいる連中がいるから、日本はダメになったんですよ。90年代終わり頃には、外資の直接投資額は増加しましたが、実際に日本でやっていくうちに「こりゃダメだから撤退します」となった企業はかなりあったんじゃないですか?要するに、淘汰されただけだろ。
洗脳されたコンサルみたいな連中というのは、日本をダメにした典型例としか思えないですね。
違うというのであれば、具体的に「~がなければ」、日本に工場を建設しようと思います、出店しようと思います、日本支店を開設しようと思います」という企業を連れてきなさい。そういう要望を業種ごとでもいいので、まとめて省庁に出しなさい。
ああ、ひょっとして「上限金利がなければ」サラ金を開業しようと思います、みたいなのですかね?(爆)
頭の悪いコンサルみたいな連中がのさばる前の時代には、日本はこうなってはいなかった。そもそも日本は、外国人にとっては「物価が高くて」住み難い国だったはずだ。いつも物価の高い都市の常連は、東京だったんだよ。物価上昇は賃金上昇と連動していて、着実に名目成長があったということだ。賃金を削る前までは、日本はそこそこ豊かだったのだよ。ところが、おバカなコンサルとかがボウフラみたいにわいてきてからは、変わったんだよ。工業製品みたいなものであれば、価格が相対的に下落していくのはしょうがない。電化製品なんかは、そういう運命からは逃れられないんだ。パソコンなんかも、大幅に低価格となったでしょ?そういうようなことだ。
けれども、全部の価格が下落していく必要性なんかないんだよ。サービス価格は必ずしも下落する必要性なんかないんだ。ところが、それを無理矢理引き下げてしまったわけだ。だから、デフレが継続したし、賃金抑制が強くなってしまったのさ。
日本の場合、製造業中心の産業構造だったから、国内の賃金を維持できない、と頭から信じ込んでしまったのさ。それはシェア維持に必死になったりした結果かもしれないし、クソコンサルの入れ知恵のせいかもしれないし、よくは判らない。が、必要だったことは、「ブランド価値を高める」ということであり、価格が多少高いとしても売れる製品、ということを考えていなかったのだろうと思う。製造業が産業構造の転換を迫られたとしても、日本全部がそれに引きずられる必要性なんてなかったんだよ。ところが、「俺たちがリストラや給料引下げに遭っているんだから、お前らも同じく下がれ」というような、他人に不幸を求める気質が蔓延していたからこそ、日本経済全体が狂ったのさ。今となっては、「日本製品は高品質なのに安い」ということになってしまい、それは自分の力量や仕事を自分自身で安く値付けして、わざわざディスカウントしているようなもんだ。いうなれば、ヴィトンのバッグが半分の価格で売られているとか、ベンツがホンダ車よりも安い値段で売られている、というようなことと同じだ。
日本が貿易自由化を進めて、海外の安価な輸入品が入るようになることは悪いことではない。その分、余ったお金を他に使うことができるからだ。それは各種サービスやちょっと贅沢品とか、そういう使い方ができるはずだった。なのに、おバカな連中が日本経済を殺したんだよ。安い輸入製品なんかと比べて、ウチも値下げしなけりゃいけないんじゃないか、という値下げ競争に全員で突入した結果、国民全体の賃金が低下してしまったのさ。だから、今の日本は以前ほど豊かではなくなったのだ。
エセ理論を掲げるコンサルだの学者崩れだのが、経済界と一緒になって日本をどん底に陥れたんだよ。その愚に未だに気付けないことそのものが、問題の深刻さを物語っているだろう。