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法曹の品質管理

2008年07月26日 17時35分30秒 | 法関係
via 2008-07-26 - ボ

度々出される話だけど、これもエスカレートしていくように思えます。

単純に弁護士増員とかって話ではなく、法曹増員なので、まずは検察官や裁判官を増やさねばならないのではないか、とは思いますがどうなんでしょうか。時代は「公務員は減らせ」の流れの中で、果たして増員できるもんなんでしょうか。裁判は迅速にやれ、頭数は絞れ、では、個人の負担が大きくなっているだけなのでは、と思ったりします。


それ以上に問題ではないかと思うのが、これまでにも何度も書いてきた司法の品質管理という点ですね。個々の能力に疑問はないのか、経験不足ということはないのか、みたいなことですね。

この事件(福島産科死亡事件の裁判・その5)の傍聴記録を読んだのですが、検察側も複数の人員を貼り付けて対抗しているようなんですが(笑)、証人尋問の時にやたらと多いのが「異議アリ」でして、他には攻めるべきポイントが思いつかなかったのかよ、とか思いました。いや、別に「異議アリ」というのがダメだ、ってことを言っているわけではないのですが、やたらと連発するのでウルサイな、と。まさか、裁判員制度に備えて、法廷モノのハリウッド映画を観すぎたせいなのではないだろうか、とさえ思いましたよ(笑)。
裁判員への訴求力を増すために、余計な研究をやりすぎたんでは?(←冗談です)


こういう「異議アリ検事」は、多分他の刑事事件なんかでは優秀だったのであろうなと思ったりしますけれども、複数揃えていてさえ、弁護側論点を崩すとか検察側主張を強化する為には何を立証しなければならないか、ということを考えられないのだろうな、と思いますね。きっと他の多くの事件なんかも担当しなければならないので、あまり多くの時間を割けるはずもなく、専門分野の話を頭に叩き込めないのと、レクチャーしてくれる人がいない(=要するに医療人だ)ということで、何人かの検事を並べてみても、あまり効果がなかったのだろうと思いますね。で、窮余の一策としてついつい連発してしまうのが「異議アリ」の声でしょうな(邪推でごめんね)。他の傍聴記録を詳しく読んだことはないのですが、ひょっとすると一つの事件で最も多くの「異議アリ」が出された裁判なのではないだろうか、と思いましたね。


弁護士の能力云々だけの話ではなく、裁判官や検察官も含めて「司法の品質はどうなの?」ということについては、明確な答えが用意されているとは思われません。人数の話だとか司法制度改革云々の前に、まずやるべきこと・やらねばならないこと、というのがあるように思えます。



実際、ホントかどうかは知りませんが、

--- objection!!

--- overrule.

法廷映画の定番です(笑)。
こればかり繰り返される法廷というのも、ナンですな。

テレビにちょっとでも映りたいと頑張る、つまらん芸人と同じようなもの。



免責バトル

2008年07月26日 16時46分37秒 | 俺のそれ
あれから約1ヶ月(←判る人には判るかも。インスパイアされた方は特に)。
長い闘争が繰り広げられていたようですね。


おサルの過誤屋だホイサッサ - REVの日記 はてな


多分、医師系の方々は「正面闘争」に望みを賭けているのでしょうから、あとは自分たちの戦術選択でしかないと思います。それが玉砕戦になろうとも、彼らの選択結果でしかないだろうな、と。
こんなに長々と何をやっているのかは、私にとってはどうでもいいことです。行政側が動き出したのを拒否したいのであれば、それが医師たちの意思(ダジャレじゃないよ)なのだし、反対して潰したければそれはそれでいいんじゃないでしょうか。自らのまいた種といいますか、そういう結果を招くのは彼ら自身なのですから。

ある部分までは意見を書いたりしますけれども、そこから先は私は当事者でもありませんので、どうしてあげることもできません。まあ、好きにしたらいいのではないかと思います。それに、過去に十分書いてきましたので、それでも届かない人が多くいるのであればしょうがないかな、と思っています。子どもじゃあるまいし、こと細かに対応する必要はないと思っています。私はどこかの陣営とか味方とかに属しているわけでもありませんし。


個人的意見はコレ>医療過誤と責任・賠償問題についての私案~その6

刑事責任について>医療過誤と責任・賠償問題についての私案~その2


後は当事者たちが誰に何を伝えたいか、説得したいか、ということを考えればいいだけでしょう。某○弁護士を撃破したければ、それをやればいいだけです(笑)。逆もまた同じ。他に何かを目指すのであれば、それをやっていけばいいのでは。


少し以前に、この件(続・ネット規制に関する雑感)について書いたのと同じように、より強硬に「刑法改正」と求めるのもよし、自分たちの選択次第でしょうね。私なら、そんな無駄なことは多分しない。折角、気付いてくれた方々が増えて、「追い風」が吹いてきつつある時に、チャンスを放棄するとかより強い交渉戦術を用いるということになれば、支持や理解が得られずに終わるかもしれない、という危険性は当然に考えておくべきでしょうからね。

大体、行政が動くということの重さを感じているのであろうか、とは思う。厚労省が医師たちにとって決して「理想的」ではないにせよ、検討会だとか有識者会議を立ち上げて、各省庁(法務、警察、総務等?よく知らんけど)と調整をつけながら「一定の成果」を出そうというのがどれほど大変なことなのか、ということを考えたりしているのだろうか。普通は、そんな段階にまでは至らないことが圧倒的に多いのではないか?俎上にさえたどり着けない、ということ。テーブルにつくはるか以前の問題なのだ、ということ。政策課題というのはたくさんあるだろうが、それがある過程に到達することそのものがとても困難なことなのだ、という意識がない。
反対して潰すことで、困るのは私ではない。


新たな主張点とか論点があるかというと、これといってなさそうなのに、議論が退行したりループしたりするのも時間が無駄になるだけでしょうね。反対運動を展開したいのであれば、いくらでもやっていただいていいんじゃないでしょうか。細かい部分にこそ拘りたいのであれば、それはそれでしょうがないんじゃないでしょうか。そもそも私は当事者ではありませんし、当事者がそうしたいなら止められませんもの。よく判ってない当事者(笑)の無理無謀な意見が増えて悪影響を及ぼしたとしても、それもまた自ら望んだ結果なのですから。


好きにして下さい。