via 2008-07-26 - ボ
度々出される話だけど、これもエスカレートしていくように思えます。
単純に弁護士増員とかって話ではなく、法曹増員なので、まずは検察官や裁判官を増やさねばならないのではないか、とは思いますがどうなんでしょうか。時代は「公務員は減らせ」の流れの中で、果たして増員できるもんなんでしょうか。裁判は迅速にやれ、頭数は絞れ、では、個人の負担が大きくなっているだけなのでは、と思ったりします。
それ以上に問題ではないかと思うのが、これまでにも何度も書いてきた司法の品質管理という点ですね。個々の能力に疑問はないのか、経験不足ということはないのか、みたいなことですね。
この事件(福島産科死亡事件の裁判・その5)の傍聴記録を読んだのですが、検察側も複数の人員を貼り付けて対抗しているようなんですが(笑)、証人尋問の時にやたらと多いのが「異議アリ」でして、他には攻めるべきポイントが思いつかなかったのかよ、とか思いました。いや、別に「異議アリ」というのがダメだ、ってことを言っているわけではないのですが、やたらと連発するのでウルサイな、と。まさか、裁判員制度に備えて、法廷モノのハリウッド映画を観すぎたせいなのではないだろうか、とさえ思いましたよ(笑)。
裁判員への訴求力を増すために、余計な研究をやりすぎたんでは?(←冗談です)
こういう「異議アリ検事」は、多分他の刑事事件なんかでは優秀だったのであろうなと思ったりしますけれども、複数揃えていてさえ、弁護側論点を崩すとか検察側主張を強化する為には何を立証しなければならないか、ということを考えられないのだろうな、と思いますね。きっと他の多くの事件なんかも担当しなければならないので、あまり多くの時間を割けるはずもなく、専門分野の話を頭に叩き込めないのと、レクチャーしてくれる人がいない(=要するに医療人だ)ということで、何人かの検事を並べてみても、あまり効果がなかったのだろうと思いますね。で、窮余の一策としてついつい連発してしまうのが「異議アリ」の声でしょうな(邪推でごめんね)。他の傍聴記録を詳しく読んだことはないのですが、ひょっとすると一つの事件で最も多くの「異議アリ」が出された裁判なのではないだろうか、と思いましたね。
弁護士の能力云々だけの話ではなく、裁判官や検察官も含めて「司法の品質はどうなの?」ということについては、明確な答えが用意されているとは思われません。人数の話だとか司法制度改革云々の前に、まずやるべきこと・やらねばならないこと、というのがあるように思えます。
実際、ホントかどうかは知りませんが、
--- objection!!
--- overrule.
法廷映画の定番です(笑)。
こればかり繰り返される法廷というのも、ナンですな。
テレビにちょっとでも映りたいと頑張る、つまらん芸人と同じようなもの。
度々出される話だけど、これもエスカレートしていくように思えます。
単純に弁護士増員とかって話ではなく、法曹増員なので、まずは検察官や裁判官を増やさねばならないのではないか、とは思いますがどうなんでしょうか。時代は「公務員は減らせ」の流れの中で、果たして増員できるもんなんでしょうか。裁判は迅速にやれ、頭数は絞れ、では、個人の負担が大きくなっているだけなのでは、と思ったりします。
それ以上に問題ではないかと思うのが、これまでにも何度も書いてきた司法の品質管理という点ですね。個々の能力に疑問はないのか、経験不足ということはないのか、みたいなことですね。
この事件(福島産科死亡事件の裁判・その5)の傍聴記録を読んだのですが、検察側も複数の人員を貼り付けて対抗しているようなんですが(笑)、証人尋問の時にやたらと多いのが「異議アリ」でして、他には攻めるべきポイントが思いつかなかったのかよ、とか思いました。いや、別に「異議アリ」というのがダメだ、ってことを言っているわけではないのですが、やたらと連発するのでウルサイな、と。まさか、裁判員制度に備えて、法廷モノのハリウッド映画を観すぎたせいなのではないだろうか、とさえ思いましたよ(笑)。
裁判員への訴求力を増すために、余計な研究をやりすぎたんでは?(←冗談です)
こういう「異議アリ検事」は、多分他の刑事事件なんかでは優秀だったのであろうなと思ったりしますけれども、複数揃えていてさえ、弁護側論点を崩すとか検察側主張を強化する為には何を立証しなければならないか、ということを考えられないのだろうな、と思いますね。きっと他の多くの事件なんかも担当しなければならないので、あまり多くの時間を割けるはずもなく、専門分野の話を頭に叩き込めないのと、レクチャーしてくれる人がいない(=要するに医療人だ)ということで、何人かの検事を並べてみても、あまり効果がなかったのだろうと思いますね。で、窮余の一策としてついつい連発してしまうのが「異議アリ」の声でしょうな(邪推でごめんね)。他の傍聴記録を詳しく読んだことはないのですが、ひょっとすると一つの事件で最も多くの「異議アリ」が出された裁判なのではないだろうか、と思いましたね。
弁護士の能力云々だけの話ではなく、裁判官や検察官も含めて「司法の品質はどうなの?」ということについては、明確な答えが用意されているとは思われません。人数の話だとか司法制度改革云々の前に、まずやるべきこと・やらねばならないこと、というのがあるように思えます。
実際、ホントかどうかは知りませんが、
--- objection!!
--- overrule.
法廷映画の定番です(笑)。
こればかり繰り返される法廷というのも、ナンですな。
テレビにちょっとでも映りたいと頑張る、つまらん芸人と同じようなもの。