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日本経済がダメなワケ

2008年12月28日 12時03分02秒 | 俺のそれ
それは、大衆が無知で愚かだからか?(笑)

確かに、自分自身を振り返ってみると、日銀の政策になんて無関心だった。彼らが何をやっているかなんてことは、一般大衆にはあまり関係がないと思っていた。

財界の大物たちは、みんな賢くて偉いのだと思っていた。官僚たちや学者たちのような「勉強のできた人」たち(笑)も同様に、正しく考えているのだろうと思っていた。しかし、それはどれも間違いだった。

本当にエリート階層とか知識人たちが優れていたなら、こんなことにはなっていないだろう。

この記事に書いた通りだ。
旅客船の一般客たちが全てについてあれこれ用心深く思案しなければならない、なんて、あまりに効率が悪いだろう。クルーが正しく操船して、目的地に安全に運んでくれれば済むことだからだ。なのに、日本ではそうはならない。


近頃、データを見ろ、とか大袈裟に言ってる人もいるようだが、その人は以前にどんなことを言っていたかと思い起こせば、こんな話だったな。卒論を書いてる学生に何を指導したかというと、ブログからの引用で「適切だから文句もいえない」という程度の内容であり、きっと完成度の高い素晴らしい大学教育の成果なのでしょう。今年ちょっと流行った「なんもいえねー」みたいなもんですね(笑)。

当時にデータを見た結果がそう判断させたのでしょうから、日本の経済学の世界というものがどういった水準なのかがわかることでしょう。著名学者であっても、つい最近まで「マクロ経済学は無用だと思っていた」みたいな告白まで出るような世界ですから、別に不思議でも何でもないんですけどね。そんな人たちの意見を聞いたところで、一体何が得られるのか、という疑問は残り続けるだけでしょう。一般人が考えるよりも、本当に役立つものなのでしょうか?甚だ疑問です。少なくとも私から見れば、「経済学者」というような肩書きを持つ人間の言うことなど「簡単には信じることができない」ということが、以前にも増して感じるようになりました。私たちは騙され続けてきたのだ、という思いを新たにしました。


嘘が数字をつくるというのは、まさしくその通りだと思いました。日銀が過去の失敗を反省しない、というのは、なにも日銀だけではありません。それは、他の経済ナントカの類も同じです。彼らがいかに都合よく立場を利用し、特定利益享受者たちの代弁をし、自己利益の為に平気で嘘をばら撒き、経済学理論を自分の為に用いるか、ということがよく判りました。そういう方々の言葉は常に真偽の不明瞭なものとなり、受け入れ難いものとなったということを自覚するに至りました。


日銀には幾度も警告したはずだ。

最近の派遣切りとか、労働者の雇用や賃金に目が向けられるようになってきたけれど、今はじまったことなんかじゃないんだ。
今から2年くらい前になりますが、07年1月に賃金のことについて次のように指摘した。

個人消費のこと

06年の実質賃金について、

家計の賃金なんて上がっていない、だからデフレを抜けるまでは待てと百万回言ったじゃないか。
住宅着工件数の大幅な落ち込みがあることも、07年7月に指摘した通りだったじゃないか。
日銀は本当の愚か者

すると、07年度の民間住宅投資はどうなったか?確かに利上げのせいではなく、建築基準法改悪のせいだ、という非難は勿論あるだろう。そうだとしても、民間住宅投資はマイナス寄与度が0.5ポイントだったんだぞ?どんだけマイナスを食らわせれば気が済むんだ。
GDPデフレーターにしたって、前年度に-0.7ポイントまでどうにかゼロに近づいてきたのに、余計な利上げとマネーサプライを余分に絞ったせいで、またマイナス幅が拡大し-0.9ポイントに戻してしまったんじゃないか。


つまりは、よってたかって日本経済を悪い方へ悪い方へと誘導し、わざわざデフレ時代に引き戻しただけだ。ド素人の「オレ以下」なのか?日銀は。

「注意しろよ」とオレが幾度も警告したのに、肩書きばかりが立派な、いい学校を出た腐れエリートどもが、国民をどん底へと突き落とすのさ。一体、何の為にそういう連中が揃っているのか、私には全く判らない。誰の役に立っているのか?


偉い人たちや、いい学校を出た連中が物事をよく考えているかというと、全然そうじゃない。
学者たちや専門家たちがどれほど正しく考えているかというと、杜撰な水準で言辞を弄するという程度でしかない。

現実を見ないどころか、データも、何も見てないも同然なんだよ。
あるのは、彼らの脳みそに詰まった役に立たない知識と、そこから導かれる、彼らが論理的と呼んでいる、まるで論理性に欠ける「不整合」な説明だけだ。後生大事にしているのは、彼らの信ずる怪物だ。

どんなにおかしくても、整合的ではない事実があろうとも、誰にも説明のつけられないような理屈でも、それらを身にまとっている怪物には、何よりも「権威」がくっついているから、誰にも倒せないのだ。怪物だけが強力になり、不気味に成長していき、多くの人々を飲み込んでいってしまうのだ。

そういう怪物を育ててきたのは、誰あろう、腐れエリートどもの仕業なのだ。


今後も無限ループが続くだけだろう、と思う。
随分前に書いたことと、何ら変わってなどいない。

検証作業というか・・・


同じ道を何度も通過しては、退行していくだけ。そして同じことが再び繰り返される。こんなことにどんな意味があるというのだろうか。


非正規雇用の問題にしても同じ。

若年層の就業問題(追加しました)

あんな「赤木言説」みたいな、正規と非正規の対立を生み出させるイス取りゲームに大喜びするのは誰なのか、ということをよく考えてみるべきだ。