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日本は世界第2位の経済大国(笑)

2008年12月26日 15時55分02秒 | 経済関連
日本の経済運営の異常さがよく現れた結果であろう。

NIKKEI NET(日経ネット):主要ニュース-各分野の重要ニュースを掲載


ただの西洋かぶれでしかない礼賛主義体質の財界人や政策担当者たちが大勢揃っていて何よりだ。もっと愚かな日銀がいてくれたおかげで、日本の名目GDPは10年前と変わらないものとなっている。内閣府のデータには、「愚か者」と書いてあったであろう。

ところで、日本の名目GDPだけをクローズアップし実質額を比べないというのには、何かの意味があるのですか?(笑)


名目額は確かに小さい。たったの515兆円くらいしかない。97年と大体同じ。アホな政策担当や日銀のせいだな。現在のレートになっている1ドル=90円とすると、わずか5兆7千億ドルくらいだ。とても小さな経済規模に過ぎない。イギリスの2倍しかないのだから。

米国は人口が日本の2.5倍の3億人、経済規模が5.7兆ドルの2.5倍あるなら14兆2500億ドルということだな。インフレ率が毎年毎年2%以上もあった米国ですら、日本の人口規模の2.5倍を擁していても、名目GDPでさえそう易々とは大きくなってはいかないのだ。
米国を訪れる外国人とか、米国籍を持たないヒスパニック系とか、海外留学生とか、そういう人々を大勢集めていて消費にはかなり貢献しているとしても、そう簡単には経済成長なんて達成できないのが現状ということではないかな。


実質額で見れば、日本のGDP約560兆円として、ドル円が90円なら僅かに6兆2千億ドルくらいでしかない。米国の半分にも届かない、小さな小さな経済さ。だから世界中からは無視されるのだそうだよ(笑)。へえ~

65歳以上の高齢者人口が20%を超えていて、介護費用や医療費がジャンジャカ必要で、高齢者に年金なんかもばかばか配らねばならなくて、要するに人口のかなりの割合が「稼げない、働かない」という人たちを社会が抱えながら、それでも尚且つ「実質GDPが6兆ドルを超える」社会なのだよ。人口が2.5倍の規模なら、実質GDPは15.56兆ドルに相当する。


日本の構造に問題があるって?
日本が硬直的だからだって?
日本が鎖国主義的な「出島」思想だからだって?
日本が直接投資を受け入れないからだって?

散々文句を言っていた人たちは、今頃何をしているのか気になるね。
問題がある、というのは、その通りだろう。欠点のない人間がいないのと同じ。それは、英国にも米国にも、或いは他の国々のどこにでも、「改善すべき点」があるのは当たり前だ。だが、ことあるごとに欧米人は日本人に文句を言ってきた。他の先進諸国には文句を言いには行かないのに、だ。



こんな名目GDPランキングに一体何の意味があるのか、というと、大したものはない。あるとすれば「ウソ」と「虚栄心」だけである。

ランキング上位のベスト5にランクされたアイスランドは一体どうなってしまったか?

今、大英帝国の心配事は「オレたちは、アイスランドとは違うよな?」という不安なのだそうだ。日本人には判りようがないから、別にどうだっていいけど、ポンド安は予想通りだったね。だからといって、日本人が英国に「構造改革せよ」だのと、余計なアドバイスを送ったりはしないけれども。

金融セクターのウェイトの大きかった国では、たとえば米国、英国、アイスランド、スイス、オランダ、ルクセンブルクなどがあると思うが、そうした国々の今後のランキングがどうなるかといえば、大体想像はつく。


Economist誌によれば、銀行負債がアイスランドではGDPの約10倍、スイスで約6.8倍、ユーロ圏だと3.5倍だそうだ。
それに比べて、英国では僅か4.7倍に過ぎず、ユーロ圏よりは大きいが人口や経済規模を考えると、大した違いなどないだろう。日本で考えてみると、国内銀行の借入総額がなんと2000兆円とか2500兆円となっているということだね。ふーん。どんだけレバレッジで儲けてきたんですかね、ということはあるだろう。今後長い時間をかけて、借金を返すことになるだろう。既に踏み倒して、返してない金もたくさんあるが。


ちょっと追加ですけれども、今年1月に書いた時と似たようなことの繰り返しですかね。あまりに悲観しすぎなのでは。

日本復活の道を探る・1~もはや一流ではなくなった?



それと話が飛びますが、シーメンス事件というと日本の山本内閣崩壊という時期で有名ですよ>Economist誌

この辺に書いた話ね>100年に一度の出来事