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公務員制度改革について~その2(ちょっと追加)

2010年05月17日 12時55分27秒 | 行政制度
間が空いてしまいましたが、続きです。
公務員制度改革について


1)「溜まり場」を作り、コースを選択してもらう

「溜まり場」は前回記事にもちょっと書きました。麻生政権時の「人材交流センター」だったか、ああいうのに似ているかもしれないが、名称とかは別にどうでもいいです。

大きく分けて、政治任用される所謂「幹部」コースと、若手なんかと一緒に従来型の仕事を定年までやってゆく「教官」コース、という感じですね。ある年齢か、入省年数か、役職在位年数か、そういったものでコース選択の時期を決めておく、ということになりますね。
<例>
・48歳の誕生日を迎える年度の○月○日
・入省から25年経過後の○月○日
・課長補佐着任後から3年以内

自分がその後のコースを選ぶ、ということでいいと思います。自分の能力評価として、今後幹部としてどうなんだろうか、といったことを考えたり、今までやってきた仕事をもっと大事にしたいとか、そういうことです。自らが決めればいいと思いますね。


2)「教官」コースとは

簡単に言えばベテラン、ということです。同じ職場に、役職は大したことがないとかほぼヒラなんだけど、「生き字引」と呼ばれるだとかで、判らないことがあれば○○さんに聞け、みたいな人っているんじゃないかな、と。若い時には、そういうベテランに色々教えてもらうと、全然違うと思うんですよ。だから、「今後は課長になれない」とか、課長補佐にもなれない、とかもあるかもしれませんが、そうであってもその人の尊敬が失われるとも思わないんですよね。それこそ「ベテランデカ」が階級は大したことがなくても、現場がいいって人だっているのではないかな、とか(実際見たことがないので知らないんだけど)。

所属とかは各省庁で柔軟に決めていいと思うけど、コーチングにあまりに不向きな人はよく考えてもらった方がいいかも(笑)。肩書というか階級は、「教育監督監」みたいに立派そうなヤツにしてあげるとよいかも。けど、自分より年下の課長等幹部には、従うということになります。 
軍隊なんかでも、経験不足の若手中隊長+経験豊富なベテラン軍曹、みたいなありがち組み合わせってあるんじゃないでしょうか?そういうような感じで、ということ。

給与の増加幅は頭打ちとなり、伸びがあまり期待できなくなります。勤務期間の年限は延びますから、それなりの退職金は出ると思います。外郭団体とか何とかに出されて燻っているよりも、残って能力を発揮する方がいいのでは。ベテランなので一定以上の仕事能力が期待され(若手より処理速度は速くて当然)ますから、新米たちよりはるかに動けるはずでは。

基本的には、幹部登用はなし、昇給は弱、ということになります。


3)「幹部」コースは幹部以外の役割が重要

教官コース以外を選択した方々には、「溜まり場」に入って頂くことになります。とりあえずこの場のことを「内閣政策調査研究所」とでも呼ぶことにします。
基本的に、肩書はこの研究所の一員となり、調査研究官とか研究員とか、そういった身分を設けるということにします(もっと偉そうな名称が良ければ、そういうのを考えてみて下さい)。他の研究施設との区別がつき難いというのがあるかもしれないので、特徴ある名前でもいいです。

この中から、内閣がトップ級人事を指名するとかでよいのでは。昔で言う局長級くらいまでの主要幹部を数名指名し、後は官僚側で人事案を考えてもらえばよいのでは。内閣は人事案の拒否権だけ与えて、細かい部分には指名権を持たずともよいのでは。この人だけは絶対ダメ、みたいなのがあればいいと思う。野党なんかは降格できるように、と言っているので、更迭権とかはあることでもよいが特例的と考えるべき。

 a)幹部―事務次官、局長級、総理・大臣秘書官等々
 b)研究系
    ―長期的政策研究(概ね5年以上) 
    ―短・中期政策研究
 c)民間出向
 d)海外出向
 e)特別プロジェクトチーム
 f)突発事態対応
    ―災害、感染症、事故、紛争、等々
    ―特定案件の調査や検査、実地・立入調査等
 g)会計検査院、人事院、金融庁、日銀等に出向
 h)行政評価チーム
 i)行政制度改善チーム
 j)臨時的な増員要員
 k)その他

基本的には、省庁の垣根はないものと考える。各個人の能力とか適性とか得意分野とか、そういうもので判断してもいいと思う。

狙いというか、こうだったらいいんじゃないかな、という点でいうと、
 ・外へ出やすい(海外、民間、他省庁、研究機関等)
 ・出世コースが画一的ではない
 ・病気や出産、育児休暇等が取りやすい
 ・長期的に取り組む必要のある政策に専念しやすい
 ・臨機応変に対応する体制を組み易くなるかも
 ・「改善すべし」に対する解決までの時間短縮
といったことかな。


必要になるのは、個人の特性や長所を生かしつつも、複数分野に渡る即戦力となりうること。自分は財務省畑しか知らない・できない、というのではダメで、ヨソの省庁から「ちょっと来てくれ」と求められたら、即座に対応できるような力が必要になるかも。

研究系は、一概には言えないけれど、例えば環境問題の担当をしてきて、自分で「どうしても、こういう政策を実現したい」とか、担当を離れてしまってはできないようなこととかがあっても不思議じゃないと思うんですよね。そういう時でも、「この問題に専念して取り組みたい」ということなら、とことんやったらいいんじゃないかな、と。その代り、給与面では幹部に比べて低いこと、結果を求められること、というのがある。少なくとも研究面の成果として、政策に反映できうる程度のレベルで作るべき。実際の法案とか政策に結びついた場合には、成果報酬的に少し手当を付加してもいいかもしれない。研究がしたいという人は、原則として研究機関(政府系、民間、大学等)に入って頂くべき。ここでの研究というのは、政策実現を目指した、もっと直接的な研究という意味です。臨時要員といっても、全員にその求めがあるかどうかは判りませんから、余る人は出てきてしまうかもしれない、ということなので、何もしないで遊んでいるわけにもいかないはずですから、では今まで忙しくてできなかったかもしれない研究をやってみてはどうか、ということです。

自分の知らない分野に仕事に行ってみると、「こんなふうにやっていたのか、知らなかったな」とか新たな発見があるかもしれず、そういうのが自分の得意分野に結びつけば「こうやってみるといいんじゃないか」というようなことが思い浮かぶかもしれませんしね。
他省庁の人間がやってきて「ウチではこうやってたよ」とか相互の情報交換が進むし、いい所は真似したり改善できたりするから、双方にメリットはあると思う。

あと、海外出向ね。これが明治時代の人たちに比べても、少ないんじゃないか、と思わないでもないんですよ。例えば防衛省の幹部たちは、旧日本軍の幹部に比べて海外経験が少なすぎるのではないか、ということです。政府の幹部クラスになるのだから、もっと海外数カ国の在留経験がある、ということでもいいはずです。海外研究機関や国際機関への出向だって、もっと増やした方がいいと思えます。

今後は、そういう方向へ変えていった方がいいんじゃないか、ということです。
個人には向き不向きというのがあるので、海外はからっきしダメだ、という人は、そういうのを拒否できる仕組みさえあればいいのではないでしょうか。もっと別な分野で能力を発揮してもらえばよいのでは。


引く手が全然ない場合には、能力が不足しているとか、自分なりに考えて研究をやりながら研鑽するとか、そういうのをやっていけばいいのでは。



(追記:21時30分頃)

後で読み返してみると、説明がちょっとヘンだね。というか、判り難いかも。


「内閣政策調査研究所」のコースを選んだ人たちが仮に3000人いるとしよう。各省庁でポストの数は決まっている。課長○人、審議官○人、…みたいに。そのポストに割り当てるのは、内閣が指名したトップ級がやればいい。ポストに入れるのが1500人だとすると、残りは余るわけだ。

だけど、海外に行っていて今はいない、とか、育児休暇中でいないとか、民間にもう少し居たいとか、そういう人たちはそれなりにいるから、みんなが役職に付かなくともいいはずではないかな、と。

また、大型の案件とか、急ぎの仕事とかでプロジェクトチームを作るというような場合にも、「ちょっと手の空いている者は来てくれ」ってことで、余っている中からピックアップしてもいいし、下働きの兵隊要員(若手のペーペーみたいな人?笑)が必要であれば、農水省から1人+環境省から1人、とか働きバチ役の若いのを引っ張ってきて、その空いた穴の所に増援要員として研究員を割当てもいいんじゃないのかな、と。

このような方法は、各省庁の若い官僚を一時的にどこかに出すとか送り込むような場合にも、同じように使えるはずなので、外に行かせて空いた穴には増援要員としてやってくる人たちは必ず作れる、ということです。どこかの所属になるのであれば、一時的に研究員ではなくて、行った先の何かの肩書きを付けてもらえればいいんじゃないかな。勿論、病欠で困っているとかでも、即人員を用意できるはずでは。その為の「溜まり場」というか、プーリングしておける、というのが最大のメリットであるはずですからね。

幹部コースは必ず課長とか審議官とかの役職に就けるわけではないですが、当面いなくなっている人たちは必ず出てくるので、役職が回ってくるかもしれません、ということです。しかも以前にいた省庁には関係ないので、優秀であればどこからか声がかかるんじゃないのかな、と。



韓国哨戒艦沈没事故についての疑問

2010年05月16日 22時03分21秒 | 外交問題
先日の続きですけれども、韓国周辺が騒がしくなってきたようでございます。韓国政府は、情報隠蔽を実現できれば、きっとそれ相応の報酬を得られるということになっているんではないかと思いますね。


事が大きくなってくると、例えばヒラリーがわざわざやってくる、みたいなことがあるのかもしれませんな。おまけに鳩山政権は、政権保持の為に大義を捨てて、保身の為の「普天間移設先」を強引に進める積もりなのでしょう。


韓国の哨戒艦「天安」が沈没したのは、3月27日頃です。
当初、原因は判っておらず、生存者たちの証言といったものが出されていたわけですね。記憶が当てになるのは、大抵の場合事故直後なのであり、期間が経過すればする程、変遷したりすることがあるかもしれませんな。

事後的に情報捏造が行われることというのは、いくつか「マズイ事情」というのが判ってからのことなのではないかな、と当方では推測しています。

さて、様々な陰謀説が出される中で、真実は一体何なのか、というのが気になるわけです。


①哨戒艦「天安」は瞬く間に轟沈したわけでなかった

はじめ頃の情報をよく見ていなかったのですが、どうやら「えひめ丸」のように、あっという間に沈んだわけではなかったということのようです。

まず、
ア)爆発音のような音
イ)浸水と艦の傾斜
ウ)船体後部の脱落
エ)沈没

みたいな感じなのですね。3月中に行われた韓国メディアの取材や記者会見、生存者の証言などからすると、今の「北朝鮮の魚雷攻撃説」というのを信じるには怪しくなってくるということです。

実際、ゴムボートなどで脱出している人たちは大勢おり、沈没までの時間があったことは確かのようです。更に、船尾部分と、前方部分の沈没地点が大幅に離れていることも、疑惑を深める要因ではないかと思われます。


②3月中の情報は今と全然違う

救出された艦長らの会見では、艦が直ぐに沈んだということではなかった。爆発音のような音を耳にした、という意見はあったが、生存者は一様に爆発音が聞こえていたわけではなかった。

魚雷が直撃ないし、非接触でも艦底付近で爆発した、という意見があるとして、魚雷攻撃による効果で沈没ということであるなら、船体が2分されるほどの威力で爆発が起こったというわけで、その水柱の立ち方はもの凄いはずであろう。船体の脇の辺りから、水が垂直方向に飛ぶに違いない。たとえ直撃ではないとしても、水圧で船体が破断するくらいなのであるから、水圧は船を持ち上げるに十分な力を持つということである。魚雷攻撃の写真なんかで船体が折れるくらいのものの場合、艦橋を大きく超えるくらいの水しぶきが派手に飛び散るわけである。

だが、当初の生存者証言にはこうした水柱が立ったというものはなかった。そうであるが故に、「内部爆発の可能性」というものが否定されてはいなかった、ということなのである。
内部というのは、動力機関だとか内部に搭載している爆発物などを意味するわけである。
内部で爆発が起こった場合と、外部爆発では船体の壊れ方が全く異なる。たとえ嘘の証言をしても、直ぐに見破れる程度のものであろう。

当時の生存者たちの証言を大雑把にいうと、

・何らかの音がした(ような気がする)
・船体は90度くらい傾いた
・暫くは沈んでおらず漂流していた

ということである。直ちに沈没に至らなかったが故に、ボートなどに移って助かった人たちがいた、ということだ。外部の目撃証言などからも、沈むまでに時間があったことは確かである。

魚雷攻撃で、直撃弾ではないとして、船体が折れたのに1時間も漂流するだろうか?
どんだけ弱い魚雷なの?ということになるわな。それとも、やたらと離れた場所で爆発したとか?

だとすると、船体の完全離断をもたらすような衝撃が加わるだろうか?真っ二つに折れるほどの衝撃を与えたのに、外部の人間がわかる程度の水しぶきさえも上がらなかった?


③潜水艦との衝突なら合点がいく

米軍の潜水艦と衝突したと仮定すれば、辻褄が合ってくるのではないか。

・爆発音のような音→潜水艦との衝突音なら有り得る
・船体の傾き→衝突事故であった証言(えひめ丸、08年の漁船沈没事故)
・水柱が見られなかった→魚雷爆発ではないので、なくて当然
・船の大きさと強度から亀裂で済んだ(魚雷ならもっと早く沈没した可能性)
・折れ方は過去の衝突例と似ている


えひめ丸は約500tの大きさだったので、原潜の方が圧倒的で船体が折れてしまった。今回の「天安」は1300tクラスのようなので、そう簡単には折れなかった、ということでは。衝撃で船体に亀裂は入ったが、一気に離断に至るほどではなかった。そうすると、裂け目から浸水するが、沈むまでには時間がかかったということでは。

衝突時に魚雷のような水柱が立たないので、周囲で見ていた人たちの証言とも合致する。


ぶつかった原潜の方は、沈没しないまでも浸水したとか操舵不能とか航行不能に陥ったということだと第3ブイの謎に答えることができる。この原潜の救難活動を行っていた韓国軍兵士の「不幸な事故」ということについても、駐韓米国大使が慰霊祭に出席するというのは整合的である。

3月28日くらいの米軍は、韓国テレビ取材への回答として、衛星情報などを分析すると「この海域で北朝鮮軍の活動は観察されていない」ということだった。つまり、初期に北朝鮮の攻撃説を否定していたのは、何を隠そう米軍だったのではないか?

だが、動けなくなった原潜は恐らく定時連絡とかのアクセスが途絶えてしまって、捜索活動が開始されるまで米軍は「衝突した」とは思っていなかったか知らなかったのではなかったか?だからこそ、「いや、北朝鮮の攻撃というのは、可能性が低いんじゃないかな」という率直な回答をしたのでは?
しかし、その後、米軍原潜が衝突したということを知って以降は、隠蔽することに勢力を傾けてきたのでは?


慌ててヒラリーがやって来るというのも、判る気がしますけど(笑)。日本になんて、来る必要性なんてなかったのにね。

事故海域から目を逸らせるには、中国海軍のやたらと目立つ動きというのは、一役買っていたのかもしれない。KBSの放送日が4月7日だったんでしたか?で、中国海軍ヘリが挑発してきたのが8日でしたか?
なんてうまい偶然なんだろうね(笑)。

しかも韓国では、沈没原因について「デマを取り締まる」と急に強権を発動したらしくて、これも「非常に都合の悪い情報が流れるのを阻止したい」ということなんでしょう。



ワシントン・ポストも”loopy”だな(笑)

2010年05月15日 18時24分02秒 | 社会全般
主張している内容について、矛盾があるとか客観性に欠けるとかなら、そりゃあ指摘されても当然なんじゃないですかね。

大学教授らの信用失墜を工作? =トヨタが広報戦略―米紙報道(時事通信) - Yahoo!ニュース


大体、「神の御加護レクサス」や「でっちあげ疑惑プリウス」を使ってきて、どこも論理的でない主張を繰り返して情報操作をやってくるのと、どっちが悪いか、ってことだわな。

ギルバート教授は、その後「いい反論」を発表したんですかね?
答えると言ってから、もう随分と経ちますけど。

ん?どうなの?

きちんと有効な反論をしてごらんよ、でっち上げの情報操作じゃないのであれば。


公開の場で、それこそ、ギルバート教授の企んだ実証とかいう実験を公開して、きっちり言い分を言ったらどうなの?
その方が、ギルバートさんは自分の信頼を失わずに済むんじゃないの?
公開法廷と同じく、意見を戦わせたらいいんじゃないですか?
そうすりゃ、トヨタがどんな手を考えていたとしたって、どうってことないでしょうよ。自分の実験がいかに正しいか、というのを実証し、反論に答えれば済むだけだからな。


ワシントン・ポストと、どこだったか捏造映像を流したテレビ局とが、共同でそういう場をセッティングして、徹底的に討論させたらいいんじゃないですか?


もし、そういうのをやったら、テレビ局とかが出鱈目を報じていたことが衆人環視の前で明らかになってしまうから、決してできないだろう?

ギルバート教授の実験とやらの杜撰さが明らかにされ、言い分が崩されたりしようものなら、米国の大スキャンダルに発展してしまうもんなあ?

マスコミの出鱈目報道ぶりが全世界に明らかにされてしまうから、正々堂々と戦うことなんて絶対にできないんだよ。卑怯な国では、汚い情報操作が行われるだけだからな。ああ、これは「コネの合理的ビジネス」って呼ばれるんだったか、アチラの方では(笑)。


トヨタの反論報道を完璧に打ち消すには

3月10日の「サンディエゴ」で起こった、「でっち上げ疑惑プリウス」の事故原因が公開されないのは何故なのか?
もう2カ月以上経ったにも関わらず、ブレーキが利かない、アクセルが全開、という原因を発表しないのは、オカシイよなあ?
なのに、先に「制裁金」だけはふんだくることが決定されたんだよ。
これもヘンだよね?
事故原因が確定していないにも関わらず、行政処分だけが先に来るなんて。


しかも、「神の御加護レクサス」の事故原因だって公表されてないんだよ?


ワシントン・ポストの記者には、こういうのが難し過ぎて考えられないのかもしれないね。

もしも、本当に自分たちが正しい、と信じているなら、トヨタの戦略云々なんて些末な話ではなく、根本であるところの、ギルバート教授の実験が客観的で科学的に正当であると言えるものなのか、再現性があって論理的に正しいものなのか、そういうことをよく確かめてみよ。まともな、普通の科学者やエンジニアがいれば、いくらでも確かめようがあるって。

そういう情報がアメリカで全く公開されないとすれば、それはどうしてなのか、よく考えてみることだな。



B型肝炎訴訟と「一律救済」の悪夢

2010年05月15日 13時02分15秒 | 社会全般
この問題がこのように大きくなってしまうだろうことは、以前から判っていたことだ。あの、C型肝炎一律救済というのが行われた時に、決まっていたようなものだ。

薬害利権はこうして拡大する・3

薬害なんかなくても感染する

薬害C型肝炎問題のまとめ・2


個別の論点について、少し触れておきたい。

①80年代に「使い回し」なんて、どの程度あったか?

B型肝炎が血液由来の感染症であることは常識であり、少なくとも「針の使い回し」なんてものがあったとも思われない。滅菌という考え方が普及するのはもっと以前からであり、そういう常識を持つ医療従事者であれば、簡単に気付くレベルのものだった。
個人的体験だけで言えば、大学生頃の84年だと、既に全部テルモシリンジでディスポだった。ガラスの注射筒を見る機会は、特別な手技に用いられるものであり(バックフローを確認するもの)、ゴム付のプラスチックシリンジであるとやり難い、というものしかなかった。

小学生頃(70年代初め頃)のワクチンやBCGの時とか、血型を調べる採血(小学2年生の時、初めて学校で検査され、何型か判った。その結果報告の紙―A、B、O、AB、Rhの該当する部分にハンコで○が押されていた名刺サイズくらいのもの―を高校卒業くらいまで、ずっと生徒手帳とか定期ケースなどに入れていた)とかがどういうふうに行われていたのかは、正確に記憶しているわけではない。ただ、金属製のバットの中に、大量のガラスの注射筒と、テキパキと受け取っては渡し、渡しては受け取る、という看護婦のおばさん(当時はおばさんのように見えていた)が受け渡しをしていたように思う。

その作業は、ひとり一人に行われていたはずだと思う。内容液を全て破棄していたかというと、それは定かではないかもしれないが、少なくとも針は替えられていたはずだ。そうでなければ、あれほど頻繁に受け渡しをしてはいなかったからだ。針内の空気を抜く為、上に向けてぴゅっと液が放出される様を見ているのが、子供ながらおもしろく感じられたものだった。BCGはあんまり覚えてない。

80年代になってでさえ、「誰も知らなかった」なんていうことはないだろうと思う。
少なくとも、看護学校とかでさえ、それよりもずっと以前からディスポ製品に切り替えられていたはずだ。大学なんかもそうだ。針も替えない、なんていう医療従事者は本当にそんなにいたかな?
それに針先が切れなくなるから、何人も刺すってあんまりないと思うけど。
もしも看護婦が知らなかった、というのなら、それは、その人特有の事情であって、無知のなせる業としか言いようがない。煮沸やアルコールではB型肝炎ウイルスは死なない、というのも医療従事者であれば既に常識だったはずである。知らないのは、国や行政の責任なのだろうか?一般医学常識について、知っているか知らないかを全医療従事者に確認しなければならない、というのも、明らかにおかしいと思うが。


②集団予防接種で感染が拡大したか?

これは例の最高裁判決が影響しているだろう。

B型肝炎訴訟最高裁判決について~精度に疑問あり(一部修正)

B型肝炎訴訟最高裁判決について~集団予防接種は感染を拡大したか?


これについても、何度も指摘してきたが、予防接種がそれほど感染拡大を招いたとは考え難い。少なくとも、「集団予防接種以外の感染要因」よりは問題が小さいと考えられるだろう。
もしも予防接種によって水平感染が拡大するというのであれば、その他の水平感染要因や母子感染の割合に変化がなくとも「感染者は増加する」ということになる。ワクチン接種率の高い世代の方が、低い世代に比べて感染者の存在確率が上がるだろうから、である。しかし実際には、世代別の感染率は年代が若くなるにつれて低下してきた。

予防接種で拡大するよりも、例えば医療機関での集団感染なんかが減少する方が影響が大きいのではないのか?或いは、輸血はどうなのか?HBVのウイルス検出精度は、今とは違うんですよ?

C型肝炎だってそうだ。
無知な医療従事者たちが存在していた為に、拡散した可能性はどうなのか?
針を替えたことなどなかった、とか、バックフローで血液が引けてるのにそのまま次の人に注射する、とか、そういう無謀とも思える行為を行う人がいる為に拡散するということの意味が、本当に判っているのか?

だが、そういう当事者たちには責任は問われない。
誤った意見を言い続ける報道機関も責任を問われたりしないんだよ。


専門家でもないのに、何となく判ったような気になって、取り返しのつかない重大な決定を行うのは、どうして許されるのか?
正しくもない考え方や情報を、マスコミが無自覚に撒布するのが許されるのはどうしてなのか?その過失責任を厳しく問われないのは、何故なのか?

起こる結果には、誰も責任を取らないんだよ。
裁判所も、マスコミも。
あることないこと言っても、それが許されるのだから、これは楽チンだわ。批判だけ、責任追及だけをやってりゃ、それでもいいんだから。間違っていようと、大変な事態を招こうと、何らの痛痒も感じなけりゃ、反省もなく詫びるでもないんだからね。
どこまでいっても、自己正当化だけやってりゃいいんだし。
世の中の大部分の人たちに、そうした真実を知られる心配もないから評判が落ちるという心配もないわけだ。権威は保たれている、ということなんでしょう。



司法の電子化推進こそ効率化をもたらす

2010年05月14日 18時59分34秒 | 社会全般
今朝のテレビでやってたのだが、裁判所の裁判記録のコピー業務が独占的業務でしかも値段がべらぼうに高い、ということらしい。司法協会とかいう、天下り団体なんだそうだ。

紙にコピーは資源の無駄にもなるんだし、電子化しとけばいいじゃないの。

それこそ、上陸してきたiPadとか、そういうものの威力が発揮される領域なんじゃないかと思うけどね。


前から言ってきた>司法の「品質管理」を問う

要するに、電子化を推進すると法務省の関連天下り団体が業務がなくなって困る、ということなんじゃないですか?

オリジナル(紙ベース)の資料はアナログデータとして保存すればいいし、その写し(コピー)作成とか、デジタル画像に移し替えとか、判決文の検索システムとか、そういうのは完全な民間業者がやればいいんじゃないですか?
そんなところに特定利権として天下る必要性なんかないじゃないですか。

裁判記録なんかについても、「オリジナル」さえ出来上がっているのであれば、一度デジタルデータなりにしてしまえば、いちいち何度もコピーしなくても済むじゃありませんか。使いたい人が来たら、データをダビングして渡すとかダウンロードするとか、そういった処理であっという間にできるじゃないですか。

これを、昔の大学の試験対策(笑)みたいに、誰か優秀な人のノートを1ページ毎にコピーするなんていう、人力操作を延々と続けるのって、どう考えてもおかしいですよ。そんなくだらない作業に時間と能力を投入するのを、何の不思議もなく継続していること自体がヘンですって。そういう時代じゃないと思うけど。


多分、iPadみたいな機器というのは、普通の小説や文庫本を読むの以上に、こういう無味乾燥で膨大なデータを「資料庫」のように置いておかねばならないというものについて、代替するのに適しているんじゃないかなと思うよ。

古い文献とか、過去の条文とか、そういうのも、六法全書みたいなのを何十冊も置いておくより、電子データとしてしまえば、楽チンだもんね。「法文書館」をたった一つのデジタル機器で代用できるのって、これこそが意味があるというものだと思うけど。

きっと、何十冊もある百科事典とか、昔の膨大な古い文献とか、そういうのを置き換えることの意味は大きいと思う。自分のバッグの中に、「巨大なデータ書庫」みたいなのを持ち運べるんだから。


なので、司法のデジタル化を推進して下さい。
くだらない天下り先はやめて下さいね。


と思ったら、バカになる、とか書かれていたりする…笑

iPadであなたはもっと馬鹿になる(ニューズウィーク日本版) - Yahoo!ニュース





情報不開示と強行採決に頼るDPJの独善

2010年05月14日 12時58分30秒 | おかしいぞ
今のマスコミは、本当に劣化が酷いですね。公務員制度について、何にも報道されてないんですもんね。それは、官僚サイドからの情報提供がなされてないから、ということなのかもしれません。かつてあった仕組みが、今は機能しなくなったから、ということなのかな、と。

以前であれば、政治面の中身はそこそこあったのに、今は全然ですもんね。薄い、なんてもんじゃない。中身なしの、ペラッペラ。法案の叩き台とか、そういう時点での論点なども殆ど出されてないですよね。これって、官僚側からの記者(クラブ)にレクチャーみたいなのがあまりないから、ということなんですかね?


民主党政権になって、何が悪いかというのは、以前よりもはるかに情報が出されなくなっていることです。昨年にも指摘しました(政策決定過程を可視化すべし)が、決定過程について開示し、議論のプロセスをきちんと出しなさい、とお願いしましたよね?
ところが、今の民主党はそういうのを一切やってないのですよ。本当のブラックボックスのまんま。で、時折、例えば前原大臣みたいに、いきなり「高速道路は~」とか「JALについては~」とかの結果だけが出される、ということなんですね。そうすると、皆が「ええっー!?」みたいに驚くということなのです。

重要な法案の中身についてだってそうです。公務員制度改革の法案の中身がどんなものか、記者たちはきちんと説明できますかね?野党側との違いが何なのか説明できますか?

要するに、誰も知らない、ってことなんですよ。周知されていない。自民党時代にもそういう側面はあったけれども、今ほど情報が少ないということでもなかったかもしれないですね。試しにググってみると、「公務員制度改革法案 天下り」で検索しても、ニュースは6件しかない。うち3件は、赤旗、公明新聞、j-castだし(笑)。


(自民党時代にあったような)党内議論を省く、ということなら、政府案を作っていく段階で情報を開示すべきだし、国会で議論するからいいんだ、ということなら、委員会なりで強硬採決なんかせずに徹底的に国会で議論すべきなんじゃないですか?
少なくとも、自民党時代には、国会提出前の段階(総務会くらい?)、衆院での段階(委員会、本会議採決前)、参院での段階(委員会、本会議採決前)という具合に、報道に接するチャンスが大体3度くらいはあったわけです。だから、見落としていたことなんかがあっても、別な段階で気付くことはあったし、同じような中身を新聞もしつこく報じているということはあったでしょう。中には意図的リークもあって、地均し的な面とか敢えて反対させ潰そうとかはあったかもしれませんが、それでも目に触れるきっかけとしてはいくつかあったと思うのですよ。


ところが今は、全くそういうのが消えている。
殆どが「醜聞」に類するようなものか、同じような話題(例えば普天間問題)を集中して取り上げているだけ。ま、実際、与党のやり方は叩かれて当然というものではあるんだけどさ。

政治主導とかいう、民主党の大上段からの宣言は、結局のところ「政治は酷い」という国民の意識を高めてしまっただけ。だって、単なる「やりたい放題」というのと違いがないんだもの。まるで子供がやっているのと変わりない。

わけの分らん亭主関白のオヤジみたいなもんだ。自分一人で何でもできると思い上がっているんだよ。舞台で言えば、「自分が主役だ、オレは大スターだ」と慢心している人みたいなものだな。裏方の人や黒子役の人たちとか、脇役の人たちがいてくれて、はじめて自分が演技できるってことを忘れているんだよ。会社だって、社長だけでは回っていかないでしょう?
そういう根本的なことが判っていないんだ。


議論がないということを指摘したにも関わらず、改めようとする気がないんですね。かえって意固地になってるのかもしれませんが。

議論がない、と言われて、「強行採決してやる」って、そりゃあ余計に議論を阻害しているんじゃないですか?




KBSテレビ『謎の第3ブイ・なぜ?』の消された謎

2010年05月13日 18時10分13秒 | 外交問題
日本では、あまり目立ってない話題であるが、韓国の哨戒艦「天安」の沈没問題はどうなっているのだろうか。


米韓ともに、盛んに主張していると報じられていたのが、「北朝鮮の魚雷攻撃」説である。しかし、どうも信憑性に乏しいとする説も見られるようになってきたようだ。

韓国軍艦「天安」沈没の深層 - 田中宇の国際ニュース解説 - BLOGOS(ブロゴス) - livedoor ニュース


また「陰謀論」と批判される可能性はあるかもしれないが、興味深い解説である。
韓国のテレビ局にさえも「緘口令」を敷くということになると、相当根深い問題ということになってしまうだろう。

米海軍の原潜コロンビア号はどこにいるのか?
無事ならば、それに越したことはない。軍事機密だからということで、居場所を教えられないとしても、いずれは本国に寄港するなりしなければならないはずだから。問題が表面化しないというのなら、何も起こってないということだって十分あり得る。

ただ、一軍人の葬儀に「駐韓米国大使が出席する」となると、これは異例ということに違いはなく、何か裏がありそうだ、という憶測を呼ぶのも当然だろう。


(ところで、全然関係ないけれど、確か大石氏のブログに第3ブイと米原潜の話題について、チラッと書いていた時があったように記憶しているが、あの部分の記述は削除されたのだろうか?何かマズいことか、横槍か圧力のようなものが発生したとか?詳しく過去記事を探してみたわけじゃないから、どこかに残っているのかもしれないんですがね。)


全くの仮定の話であるが、もしも、原潜と天安が衝突して沈没したということになれば、これは大変な事態、ということになってしまうわけである。船体が真っ二つに折れる、という現象は、潜水艦が浮上してきた際に衝突事故が発生した場合には起こり得るのではないか、と思えるわけである。

以前に、ハワイ沖の衝突事故で似たような事故があった。日本の訓練船えひめ丸が浮上してきた米原潜グリーンヴィルに衝突され、沈没した事故である。あの時にも、船は真っ二つに折れたはずだったのでは?

天安の大きさと異なるので、何とも言えないわけだが、小型船であれば折れるというのは珍しくもないように思えるのである。


更に、韓国側の記録として、当時の事故の海域を陸上から撮影していた、ということのようである。もし写真が残っているとかであれば、記録を公開すべきではないのかな。

もし、魚雷が船底で爆発し、その水圧で船が折れたのだとしても、水柱の立ち方なんかで爆発が観察されるかどうかが、映像から判明すると思うのだが。
よく魚雷の性能実験なんかで、廃船を標的として魚雷で爆破・轟沈というのがあるけれども、魚雷攻撃なら衝突時とは違った水柱の立ち方になるでしょう。大きな潜水艦が衝突するような場合だと、水面全体が盛り上がるような感じになり、まるでシーソーのように小型船が持ち上がって真ん中で折れる、といった感じなんじゃないのかな。そう、イメージで言えば三角波に乗った船みたいに、折れる直前の船は似たように見えると思うよ。それは、魚雷が船底で爆発したのとは違った映像となっているはず、ということです。


もしも情報隠蔽を必死でやるということなら、韓国と米国との検証結果が同じように出されてくるだろうから、公式発表からは何も判らないということになるのかもしれないし。韓国のテレビ局がどのような対応を受けたのかも気になるね。


あと、中国海軍のヘリ接近騒動ね、あれも同時期だったね、そういえば。
ま、これはどうなのかは不明なんですけれどもね。偶然って、凄いな~。

中国軍ヘリの話ね>軍事機密をバラされたので「猛抗議の米国」の謎



ms(ミリ秒)投資術が招く奈落~補足編

2010年05月13日 14時18分58秒 | 経済関連
この前の記事について、イメージが判り難かったかもしれないと思い、ちょっと補足しておこうかな、と。

ms(ミリ秒)投資術が招く奈落~市場取引をなかったことにする米国のご都合主義

記事中には、次のように述べた。

======
そう、これはまるで生体内カスケードのような仕組みなんですよ。
視覚情報が伝達される時の、蛋白や酵素の動きと似ているわけだ。たった一つに過ぎない刺激―今回の米国市場ではたった1銘柄の売買注文の「入力ミス」という噂らしい―がスタートのトリガーとなる、ってことさ。そこから先は、カスケードの働き(本件では複雑な取引プログラム)によって大幅に増幅された、ということ。

こういう変化が、1秒にも満たない時間内に発動を繰り返してしまうのであれば、そこから先は本当の「玉突き現象」みたいに次々とプログラムが作動してしまう、ということなんではないのかな。気付いた時には、あらゆる取引が成立してしまった後、ということでは。
プログラムが優秀であればあるほど、確実に市場の値動きの偏向や歪みを検出し、最適な売買命令を出してしまう、ってことさ。

======


これはどういう仕組みのものなんだろうな、と疑問に感じる方々も多いかもしれない、と思いまして。

参考>桿体細胞 - Wikipedia

刺激伝達の流れを大雑把に書けば、次のようなことである。

光子1個
 →桿体細胞のロドプシン分子1個に吸収
 →活性化された中間体(メタロドプシンⅡ)生成
この中間体生成は約1msで起こり、この触媒的効果により、カスケードは増幅される。
 →数百分子のトランスデューシン活性化
 →フォスフォジエステラーゼ(PDE)活性化
 →数千分子のcGMP加水分解=cGMP濃度低下
 →イオンチャネル閉鎖
刺激強度により、さらに継続して以下の変化が起これば脳での感知ということになる。
 →過分極
 →神経伝達物質放出低下
 →脳へ電気的信号

脳に伝達されるまでの時間は1秒にも満たず、通常では0.2秒以下の時間である。
cGMP分解までの化学反応は、極めて短い時間で起こるということである。電線を電流が流れるといった現象ではなく、あくまで”化学反応”なのに、非常に短い時間での応答が可能である、ということがミソなのだ。

しかも、最初の刺激はたった1個の光子が蛋白分子にエネルギーを渡すという単純なものであるのに、これが増幅されて数百~数千分子の反応をもたらす、ということが重要なのである。


もしも、市場取引プログラムがとてもよく似た出力形式をもたらすのであれば、同じような反応(判断)であっても不思議ではないのではないか、ということである。ある時間内に、同じような行動、すなわち同期性・同調性の一致度が高ければ高いほど、増幅されうるのではないか、ということである。

そして、極めて初期の反応は、検出感度の高いプログラムだけが反応するとしても、その結果がある閾値を超えてしまうと、感度の鈍い部分(プログラムや投資に参加している人間など)にも波及していくので、同調的行動(今回でいえば「売り」という取引である)を更に招来してしまう、ということになるのではないか。これが増幅、ということの意味なんじゃないのかな、ということだ。

画面の前で、みるみる値が下がってゆくのを見ている時、損失額を示す数字が刻々と増大してゆくわけで、その恐怖に耐えて売らずに我慢できる人はそう多くはないだろうから、である。「何が起こったか判らないが、とりあえず損切り」するという行動自体が、まるでセオリーの如くに同期性・同調性を高めてしまう、ということになるのだ。このような場合には、よほど無知か、よほど余裕のある人間であれば別な行動を選択するかもしれないが、普通の人はそうじゃないから、ということでは。

普通の人間であれば、「自分だけが、まだ情報を知らないだけかもしれない」という疑心が生まれるので、突発的な値下がりが起こると疑いの気持ちが発生してしまうのは回避するのが難しいと思うのですよ。


こういうのを防ぐ仕組みがないと、先日のような奈落に一気に落ちてゆくのではないかな、ということです。あれが本当に重大な出来事―例えばワシントンがテロの核爆弾で消えた、とか―があったのであれば、売りという判断は正しかった、ということが事後的に判るに過ぎませんからね。その時点での正しさとかは不明なので、一定の「ブレーキ」ないし逆フィードバックのようなものが働くように考えるべきなのではないかな、ということです。


先日の初期の反応というのは何か判らないようですが、最初の光子1個か複数個がどこに激突したのか、つまりどの銘柄のどの時点でどんな取引(=情報伝達)がカスケード発動を招いたのかを見つけ出すのは、大変そうだ。
「どの桿体細胞が最初に興奮したのか」というのを特定するのと同じようなものなので、発見が難しいんじゃないのかな、ということです。

(取引数量の入力ミス(fat finger)説は、どうやらデマだったかもしれない、ということみたいですが、よく判らないですね)



メキシコ湾原油流出事故対策についての雑感

2010年05月12日 14時31分47秒 | 社会全般
かなり大規模な流出が続いている事故となっているようです。
流出量は約80万kL/日ということらしく、過去最悪の事故のようです。

米原油流出事故、関係企業が責任の押し付け合い 写真3枚 国際ニュース : AFPBB News


全くの素人考えで申し訳ないですが、ちょっと考えてみましたよ(笑、いつも、か)。ごめんなさいね。


まず、スティーブン・セガールを呼んできたらいいのではないかな。「沈黙の海底」とか(*)。これは冗談です。


13日16時頃補足
(*):昔あったセガール主演映画の『沈黙の要塞』というのがあり、丁度石油掘削施設を舞台にした爆発事故などを扱ったものだったので。



①事故の状況を大まかに整理すると

海上施設が爆発沈没して、掘削のライザーパイプが沈底、破断?部分がある所から漏出しているのと、断端部分からの漏出がある、ということだろうと思われます。パイプが折れ曲がっているので、いってみればストローの一部に裂け目ができて穴が空いているのであろう、ということかと。一番根元側の裂け目からの漏出が一番多いのであろうな、と思われます。

海底の地面部分にはblowout preventer(BOP)と呼ばれる暴噴防止装置が設置されていたようであるが、これの閉鎖が実行できないという特殊な状況に陥っているようである。通常であれば、緊急時には直ぐに閉鎖されて流出が防がれる、それでも作動しない場合にはROV(remotely operated vehicle)による閉鎖が行われるはずだが、今回の事故ではこれら防止装置のバックアップは機能していない。

そこで、ドーム状構造物で封鎖することを試みたようであるが、原油を回収しようとして、回収パイプの部分に結晶沈着で閉塞されてしまったようで(メタンハイドレードのようなもの?)、このプランは中止となった(←今ココ)ようです。


②日本の掘削船「ちきゅう」は使えるかな?

海底油田開発には直接関係あるかどうか不明であるが、日本には海底掘削船があって、「ちきゅう」というハイテク船だそうです。

CHIKYU HAKKEN|ちきゅうの科学技術

これを派遣できるなら派遣して、作業協力してみては?
移動に数ヶ月とかかかってしまう、とかでしょうか?


③具体的な対策はどうするか

BOPが作動していないのが一番の難点ですね。それは閉鎖バルブが動かない、というようなことなんだろうと思うのですが、詳細は不明のままです。

で、全く個人的推測に基づいて素人考えを書いてみる。


問題は「ライザーパイプの穴」から漏れてるのを防ぐのが難しいってことなんだろうと思うんですよ。血管みたいに弾力性のあるものであれば、結紮すると閉鎖できるということはあるかもしれないが、いかんせん1500m以上の深海なので強圧なんですよね。ライザーパイプの強度も、当然それに耐えられる程度のものだろうと。なので、ライザーパイプを閉じるのは結構難しそう。


じゃあ、どうするか?

現在付いているライザーパイプを離断する
→新たなライザーパイプを接続する

というのは、どうでしょうか?という提案です。これであれば、新たに別な油井を掘るよりは期間が短縮できるのではないか、ということです。


破損して海底に沈んだパイプはどの道使えないことに代わりはないと思うので、BOPのライザーパイプ緊急離断を行うのはどうか、ということなんですよ。これまでBOPは閉鎖機能が失敗に終わっているので、後は切り離しが可能かどうかというのがポイントになるかと思います。

ライザーパイプを除去できるのであれば、海底面に板を被せて封鎖できるのではないか、と考えたわけです。
ライザー掘削しているとして、穴の面積をsとします。ここから原油が流出しているので、海底の水圧よりは高い、ということになるかと思います。1500mであれば150気圧以上の圧で噴出しているということになるかと思います。穴のある地点の水圧をPとすると、これよりも高い噴出圧であれば原油が漏れるということになるので、噴出圧を(P+kP)とします。

地面の空けた穴から噴出するのを防ぐのに、穴に板でフタをする時の条件を考えてみる。

 穴から噴出する力f=(P+kP)×s  …()

これに板でフタをする場合に必要となる面積Sを考えると、

 上に乗せる板の力F=P×S  …()

漏れないようにするには、F>f が成り立つので、()()より

 P×S>(P+kP)×s

が成り立つので、穴の大きさとの面積比は、両辺を整理すると

 S/s>1+k

ということになります。kの大きさにもよりますが、150気圧の2倍であればk=1なので、穴の大きさの2倍のフタを被せればよい、ということになります。

問題は、
・板の強度が圧に耐えられなければならない
・穴に乗せる時、うまく乗せることが必要
・BOPの上に水平に乗せるのができるか

といったことがあります。

メリットとしては、板にかかる水圧を封鎖力とできるので、これまでの複雑なパッチやシーリング方法に比べれば単純であろう。ただ、1500m以上の深さでうまく操作できるか、水平になった板を動かす(海上の船の操作含む)ことが可能なのか、といった不安もある。
縦方向ないし、斜めに鉄板を吊り下げて、次第に降ろしてゆき、うまく穴の位置にあった場所に一辺が海底についたら、そこで板を水平方向にパタンと降ろせばいい、とは思うけれど、そんなにうまくできるかどうかは判らない。


けれども、これまでライザーパイプの穴を塞ぐのがうまくできなかったので、それならいっそ切り離せばいいんじゃないのかな、構造の単純な板ではダメなのかな、と思った次第です。


で、板での封鎖ができた後は、海上から新たなライザーパイプを伸ばしてゆき、BOPの穴にリエントリーさせる、ということになります。
稀だろうと思いますけれども、ライザーパイプを緊急時に切り離すことはある(BOPは緊急封鎖され漏れを防ぐ)ので、その後に再びライザーパイプを穴に戻す作業は行われるということだと思います。それと同じ作業をやる、ということになります。難しいとは思いますけれども、別な穴を新たに掘るよりは早く作業ができるのではないかと思います。


以上が、ド素人の私の案です。
可能かどうかは、専門家によく考えてもらってください。





台湾を捨て、中国を選んだのは米国

2010年05月11日 21時52分42秒 | 外交問題
普天間基地の米軍は、「台湾有事の為にある」と言い張っている人たちがいるわけだが、そうすると、はっきり言えば台湾の中にその部隊を置けばいいのではないか、ということになるわな。


参考:

台湾有事と違憲性

「中国軍特殊部隊による台湾攻撃」という愚(追加あり)

「中国軍特殊部隊による台湾攻撃」という愚、の補足編

台湾向け武器売却と普天間問題



そもそも、中華民国を国連から追放し、常任理事国の座を奪ったのは、米国が選択した結果である。


1950年以降、台湾には米軍が駐留していたではないか。
朝鮮戦争勃発後、中華民国政府を守るために、米空軍は駐留していたんですよね?
だけど、ニクソンが中華民国を切り捨て、代わりに「中華人民共和国」を正規の国家として認めたわけだ。71年に国連加盟で、今の中国は承認されたわけです。

で、79年に米中国交回復が達成され、台湾は名実ともに米国に裏切られた、ということになったわけでしょう?
在台湾米軍は、完全撤退を完了したのが、この79年だったんですよね?

その撤退完了前に、議会が台湾との関係を細々とでも繋ぎ留めたのが、台湾関係法Taiwan Relations Actだったわけです。

台湾関係法 - Wikipedia


こうして、台湾から米軍が去ったのだから、その尻拭いを沖縄が負う必要性なんかないわけである。米国は、国益の為に「中国を選択」し、在台米軍撤退を実行したのであるから、その責任は米国にあるんだよ。

もし、本当に中国軍が脅威だ、と主張するなら、かつて台湾に米軍が駐留したのと同じように、台湾に米軍を駐留させればよい。海兵隊は熱烈歓迎を受けることだろう。


台湾のことをよく知らなかったものだから、79年まで米軍がいたなんて初めて知ったよ。ごめんなさい。


日本人の多くも多分知らないんだろうと思う。

ま、こういうのも、「ホラ見ろ、米軍が撤退した途端に、中国軍に占領される危機に直面するんだ」とか、都合よく理由に使う連中が出てくるかもしれんな(笑)。



続・安易な「米軍基地撤退後のフィリピン」を真に受ける無知なテレビ評論家たち

2010年05月11日 10時54分46秒 | 防衛問題
久々に覗いて見たら、思わぬコメントを発見した。
一体何が言いたいのか、全く判らないな。

はてなブックマーク - 安易な「米軍基地撤退後のフィリピン」を真に受ける無知なテレビ評論家たち

REV
「竹島と北方領土を取り返してから、言えっての。」もともと日本の占領下だった島が他国に占領されている例は他にもあるだろう。グアムを取り返すには、沖縄に海兵隊を何万人呼べばいいのだろう


この人は、グアムが日本領であると信じ込んでいるんだろうか?
『日本の占領下だった島が他国に占領されている例』って、拙ブログで提示した「米軍基地がフィリピンから撤退したので、中国軍にスプラトリー諸島を占領された」という例と、どういう対比ができるの?

竹島や北方領土というのは、日本の公式見解として現在も「日本の領土」ということであって、かつての占領地域云々なんて関係ないでしょ。今現在日本の領土かどうか、という話をしているに決まってるでしょう。それを、何で「グアムを取り返す」必要があるの?
領有権のない島まで取り返してこい、なんて誰も言ってないでしょう。それとも、台湾も取り返せ、とか主張しているとでも思っているのだろうか?

もっとかみ砕いて書いてみる。

○スプラトリー諸島のある島(名称知らん)
・占領される前の領有権:フィリピン
・中国が占領、構築物設置:中国が領有権主張

○竹島
・占領される前の領有権:日本
・韓国が占領、構築物設置:韓国が領有権主張

○北方領土
・占領される前の領有権:日本
・ソ連が占領、構築物設置:ソ連(ロシア)が領有権主張


何度も言うが、フィリピンの例を持ち出してくる人たちは、「米軍基地がなくなったから」占領された、と主張しているんだよ。言い換えると、「米軍基地があれば占領されなかった(であろう、かもしれない)」ということを主張してるわけでしょう?
日本は、「米軍基地があっても」占領されてるよ、という例を言ってるのであって、それは「米軍基地があれば占領されなかった(であろう、かもしれない)」ということを主張するのは、かなり困難だよね、という反論を言っているのですよ。

グアムなんて、日本は領有権を主張してないし、米国から取り返す必要性なんかないじゃないの。

REV氏の言う『日本の占領下だった島が他国に占領されている例』だの、『グアムを取り返す』だのというのは、竹島や北方領土について、何の反論になっているんでしょうか?
全然反論の根拠にすらなっていないようにしか見えないわけですが、これは当方の理解不足のせいかもしれないので、きっとREV氏はグアムを取り返せという主張がどういう意味でどう関係しているのか、正しい説明ができるのであろう。



ちょっと追加。

竹島って、韓国に武力で占領されたのって1952年頃らしいから、50年以上米軍が日本に駐留していたって、意味なかったってことじゃん(笑)。
52年頃の在日米軍の数って、かなり多かったんじゃないの?
だけど、獲られたまんまじゃん。

米軍基地がなくなったので獲られた、って言い張る連中は、これでも本気でそう思っているのかな?

おめでたい、ってのは、まさにこのことだな。

わけの判らん連中が用いている「平和ボケ」だとか「お花畑」ってのがあるみたいだが、そ
れはまず誰に適用すべきなのか、じっくり考えてみるといいと思うよ。




『サマーウォーズ』で、ジンと来たぼく(笑)

2010年05月10日 14時30分04秒 | 俺のそれ
レンタル屋さんで借りてみた。
ストーリー的には、部分的に「まあ、アニメだから、かたいこと言わずに…」というようなところは確かにあるけれども、自分の中では「ああ、そうなんだ」って抱いていた印象(妄想?)に重なって、なるほどな、と思わされた。

どうして、OZという仮想世界がああいう描かれ方だったのか、というのは、ぼくなりの解釈があるんだ。

こんな感じ:

07年3月;ネット上のバトル、白ウサギ>アンタイ族の生態に迫る(追加あり)

07年9月;アンデッド、支配する者>君は生き延びることができるか?~アンデッド対策

08年6月;釣れるトラップ>意味のない防衛計画~「クラスター爆弾」について・2

09年5月;釣り堀とか>「釣堀に出かけて行くと、釣られる」の巻



丁度「キングカズマ」が、ネット世界では「名の知られた戦士」というのがよく判るんだ。「アルファな人たち」とか、そういう位置づけにある人、というようなことでもある。
OZ内の場所を問わずにバトルフィールドになったのも、そうだなって凄く共感できる。どこかの掲示板とか、2ちゃんとか、そういう特定の「場所、巣窟」だけじゃなく、ブログ上だろうとSNSだろうと最近では「つぶやき」系だろうと、どこででも「炎上」みたいなものは発生するからね。

敵のAIである「ラブマシーン」は、ゼロ(零?)魔神、という読み換えみたいなものなのでは?
ラブ=零、魔神=マシン、というような。

このAIはゲーム好き、という傾向が設定されているのだけれど、これも、表象化というか、一般視聴者に理解できるように、ネット上の「バトル」(普通は、論争とかの勝負ということ)を「格闘ゲーム」という形で表現したのではないかな、と。

仕掛けた罠にハマって、城の中に閉じ込められる、という表現だったのも、論争を仕掛けてある場所(特定の掲示板やブログなど)に誘い込み(=釣り)、そこに来たところをボコる、というようなことなんじゃないかな、とか。水がめみたいに表現されていたのも、「釣り堀」とかのイメージからすると、よく判るんですよね。
「閉じ込め」というのは、論点を絞り込んでいって、相手側の自己矛盾とかに至らしめる、みたいなことなんじゃないかな、と。

そして、強大な力(アカウント支配)を持つ姿は、まさしく炎上現象のまんま、ということです。喩えて言えば、ラブマシーンが「ひろ●き」で、ネラーがあのイナゴの大群みたいな。
操られているアカウントのキャラたちは、まるで「太鼓持ち」の信者っぽい人たちにイメージがぴったり合うんですよね。実際、どこから飛んでくるのか判らないけど、手下だか信者っぽい人たちは見かけるでしょう?(笑)


「キングカズマ」が最初のバトルで敗北した後で、罵倒コメントに晒されたのも、実際にあるよなと思わせるんですよ。
そして、負けを覚悟で、大群の中に飛び込んでゆくという気持ちが本当によく判る気がするんですよ。たとえ負けると判っていても戦うしかない、という、あの気持ち。名もなき一般アカウントの大群―まさに炎上の時にやってくる大群と同じ―の、一発一発は弱いけれど数に物をいわせて襲いかかってくる、あの姿。

あれは、まさしく、日本のネット上に見られる現象そのものなのですよ。


最後の戦いを挑む時に、こっちが得意で相手が苦手なもので「釣り」、勝負に持ち込むんだな。大家族、花札、という味付けは、うむうむ(笑)、という感じ。
撃破しても、撃破しても、いくらでも湧いてくる、というイメージは、まさしくその通り。


勝負の決め手は、やはり「名もなき人々」、だ。
戦っている時には「自分たちは少数派、誰も知らない所で孤独に戦っている」と思ってしまうものなのだけれど、そうじゃないんだ、ってこと。
各個人の力は弱いんだけど「誰かは見ている」、「誰かは応援してくれている」、ということなのだよ。それは確かに少数かもしれないけど。だが、ネットの膨大な繋がりは、「悪の繋がり」も生み出すのだけれど、逆の効果もあるかもしれない、ということ。その力の集結は、「よい作用」も可能にする、ということなんだと思う。
アンデッドの親玉みたいなのは、確かに強大だし支配下ゾンビみたいなのは多くいるのは確かだけれども、必ずしも対抗できないわけじゃないってことなのではないかな。


サイレントな観衆、それがアニメではあのような感じの描き方になったんじゃないかな、と。




石破は閲覧禁止の問題を説明してみろ

2010年05月10日 10時48分10秒 | おかしいぞ
石破元防衛庁長官の記事で書いたが、閲覧禁止の件だ。


別に共産党の肩を持ちたいわけじゃないが、自民党のやってきたことが何なのか、まずそれを明らかにして、反省すべきは反省してから、現政権の与党批判でもやってはどうか。

米軍特権資料/法務省、「圧力」認める/国会図書館の閲覧禁止

(以下に一部引用)

『閲覧禁止になったのは、一九七二年三月に法務省刑事局が作成した「合衆国軍隊構成員等に対する刑事裁判権関係実務資料」です。

 法務省の説明によると、同省職員が国会図書館で同資料が閲覧可能になっていることに気づき、(1)外国との信頼関係に影響を及ぼす(2)捜査に支障をきたす―の二点を理由に、五月下旬に「閲覧制限」を申請しました。

 国会図書館は「政府の決定と異なる判断を下す理由は見いだせなかった」として、六月下旬に閲覧禁止を決定しました。資料は同図書館が古書店で収集し、九〇年三月から閲覧可能となっていました。』



在日米軍裁判権放棄密約事件 - Wikipedia


政権交代で閲覧禁止解除となったわけだ。

米軍事件の資料、全面開示 国会図書館が閲覧禁止解除 - 47NEWS(よんななニュース)

(以下に一部引用)

『以前は公開されていたが、内容が一部報道されたため(1)米軍関係者らの犯罪に関する捜査、公判の担当検事が執務の参考とするための内部資料(2)米側の信頼を損なう恐れがある―などとする法務省の要請で2008年6月に閲覧が禁止された。』


よく見てみよ。
禁止されたのは、【08年6月】だ。
当時の「お先棒担ぎ」が誰なのかは、判る人間には判るはずである。

拙ブログで指摘したのは、07年11月。
それ以降に、ジャパン・パッシングだの、ナッシングだのと煽り立てておった連中がいたであろう?
日本売りだ、とか煽りまくっていた連中がいただろう?

犬どもは、あちこちに浸透しているのさ。
工作乙、みたいなもんか(笑)。

守屋の件だって、ただ出されてきたというわけでもあるまいて。
討たれるべくして、討たれたのだよ。


07年11月からリーマン・ショック頃までに、日本市場でどんなことが行われてきたのか、知られていないからな。これは、言ってみれば戦争なんだよ。静かな戦争。


それが今度は、米国で「取引はなかったことにしょう」と言い出すのが、滑稽と言わずして何という?(笑)

ま、ひょっとするとオバマ大統領というチェンジによって、米国も変わってゆく可能性がないわけでないのかもしれんが、これまでのところは「犬ども」は必死で走り回り吠えまくっていたので、構造は変わってないってことさ。



ミヤネうざい

2010年05月09日 22時27分58秒 | 俺のそれ
わかったような口を叩くのが、無性に腹立たしい。

何なの?コイツは。


前の、フジの男性アナ(名前知らない)が良かったんだよ、三宅さんと。元に戻せ。


基地問題について、「抑止力」というのを、お前がわかるんか?
ミヤネに何が判るんだ?
デカイ面するな。



”ConsumerReports”の重大な懸念を報じないマスメディアの不思議

2010年05月09日 14時23分42秒 | 社会全般
以前にも取り上げた。
かつての栄光を失った「コンシューマーリポート」


これが問題のreport、updateは13日PM1:30>Consumer Reports Cars Blog: Don't Buy: Safety Risk--2010 Lexus GX 460

コンシューマーリポートは何と言っていたかというと、こうだった。

We believe that in real-world driving, that situation could lead to a rollover accident, which could cause serious injury or death. We are not aware, however, of any such reports.
……
In real-world driving, lift-off oversteer could occur when a driver enters a highway’s exit ramp or drives through a sweeping turn and encounters an unexpected obstacle or suddenly finds that the turn is too tight for the vehicle’s speed. A natural impulse is to quickly lift off the accelerator pedal. If that were to happen in the GX, the rear could slide around far enough that a wheel could strike a curb or slide off the pavement.

Either of those scenarios can cause a vehicle to roll over. And because the GX is a tall SUV with a high center of gravity, our concern for rollover safety is heightened.

======

まさに、風が吹けば桶屋が儲かる式の解説である。横滑りする、だから、もし縁石に当たるとかコースアウトするとかになると、「横転の危険性が高まるね」という話であって、元々はESCの動作は不十分ではないか、というのが論点である。

・「lift-off oversteer」の発生
・リアが流れる、スライドする

ということであって、横転は更に付随的な条件が重なれば、というだけに過ぎない。強引なこじつけ的解説である。ニュースに流す時には、「横転の危険性」というのだけが強調されていた、ということである。


参考に他の報道記事を見てみよう。
こちらの記事は、コメントが既についている13日AM8:13よりも前にアップされたのであろう。その後にupdate版が出されたのが、表記のPM1:16なのであろうと予想する。
Consumer Reports calls Lexus SUV safety risk' | Reuters

"It is another chink in their armor and an indication that perhaps they do have software problems not only in this vehicle but in other vehicles as well," Virag said.

Consumer Reports said the sliding its test drivers found in the GX 460 could cause rollover accidents resulting in serious injury or death. It said it knew of no reports of such accidents.
……
Consumer Reports said the vehicle's electronic stability control did not intervene quickly enough to stop the vehicle from sliding out in a turn. When pushed to its limits, the rear slid out almost sideways before it regained control.

The magazine said the risk of a rollover accident in the GX 460 was significant because it is a tall SUV with a high center of gravity.

It said no other SUV had slid as far as the Lexus in its recent testing, including the Toyota 4Runner.


これを読む限りは、読み手の受け取り方として、レクサスGX460という車は、
・(この車だけじゃなく他のトヨタ車も)電子制御プログラムに何らかの問題があるんだろう
・深刻な怪我や死亡を招く横転事故の原因が車両にあるとテストドライバーが言ってる
・コントロール回復前に大きくスライドしてしまうような役立たずのESC
・重心が高い車だから横転事故が起こりやすい
・ここ暫くテストしてきた中で最低の車

というようなことでしょう。
いや、当方は英語が苦手なもんで、正確に把握できるわけじゃないんだけどさ。読んでみたら、ああ酷い伝わり方だな、というふうには思いますね。

偶然発見した、こちらの記事でも朝にアップされているので、用意周到にウェブ掲載が発表される前にリリースを準備していたということなんでしょう(笑)。

13日AM9:03>Consumer Reports issues concern over Lexus GX 460 handling [Video]


因みに、コンシューマーリポートの公開している動画は、ロイター記事の車とは異なるんだよね。

米誌、レクサスSUVの「買ってはならない」を解除 | レスポンス自動車ニュース(Response.jp)

で、新たに公開された動画と、上の13日のロイター記事の写真は同じなんだな(笑)。どうしてなのか知らないけど(よく見ると、同一写真だよね。4月13日のロイター記事が出しているのも、5月8日のレスポンス記事は全く同じ。元の画像がコンシューマーリポートから拾ってきたもの、ということであれば、同一でも不思議じゃないね。その場合、4月13日の動画だけが別な車というのは、不自然ではある。写真と同一車両を用いれば済む話だから)

コンシューマーリポートの4月13日に公開した動画は、「別な車」なんじゃないの?
しかも、今回の動画は4月13日の動画の撮影場所とも異なるんだよね。何で、こんな面倒なことをするのだろう?
あるとすれば、4月13日の動画を「ある目的」の為に撮影して流した、というようなことではないのかな?
コンシューマーリポートが買ったという車は、今回並べて出されている車であって、13日公開の車ではないんじゃないですか?Beforeの映像に使われているのが、どうして13日公開の車と同じじゃいけないんですかね?(笑)
普通、前に動画を公開した車と同じのを選ぶんじゃありませんかね?


全くの個人的な推測を書いておきますよ。陰謀論ですな(笑)。
最初は、普通にテストをしてみて、撮影したんだろうと思うんですよ。
そうすると、思ったほど(横転危険性の)インパクトを与えられないということで、別なドライバーに別な場所での撮影を頼んだんではないですか?
意図的な運転操作を行って、動画を作ったんじゃないですかね。
それに合わせて記事を作り上げれば、「はい、一丁出来上がり」ですな。

 非常に危険な車!
 横転するような車!
という印象を与えることができる、と。ふーん、なるほどね。さすがは、デトロイト。そうして、販売停止とリコールに成功した、と。レクサスの横転危険性を殊更強調することに成功した、と。


今回の、lift-off oversteer ですがね、これは別にレクサスのSUVなんかじゃなくたって起こせますよ。ポルシェでだって、起こりますから。
ポルシェ911GT3(6MT)【短評】


はっきり言っておく。車の装備というのは、限界があるの。一番端的なのは、「ブレーキ」だろ。運転者が意図した場所で止まれる、という装置じゃないでしょ。どんなにブレーキ性能を上げても、猛スピードでブレーキをかければ、完全停車できないんですって。そんなの当たり前。それは「運転者の責任」なんだよ。


まとめると、以下のとおり。

◎物理的法則、物理現象の全てを防ぐことはできない:

当然だろ、こんなの。VSC(ESC)だの、ABSだの、そういった装備は車の安全性を高める為に、物理現象の「緩和」は可能にするが、完全防止は不可能である。これは欠陥とは呼ばれない。制御プログラムの問題以上に、たとえば「ブレーキペダルの甘さ(遊びや踏力の問題)」の方が、はるかに影響が大きい。


◎横滑りやテールスライドと、横転は別問題:

横転を防ぐには重心移動を小さくするとか、重心の高さを低く保つということであって、サスの硬さなんかが関係する。横滑りで横転は発生しない。
lift-off oversteerは、滑る現象についてであり、横転には直接的には関係しない。


◎lift-off oversteer は他の車種でも起こせる:

どうして、他の車種を問題としないのかが疑問である。「縁石に当たる可能性」や「路外に飛び出す可能性」なんてものは、他の全ての車種について言えることである。コンシューマーリポートは、他の車では縁石に当たるはずがない、とか言うつもりなのかもしれんがね。



こういう疑問だらけのリポートについて、何故誰も問題にしないのか、日本の報道機関は鵜呑みにして流すだけなのはどうしてなのか、本当に不思議である。



ちょっと追加です。

コンシューマーリポートは、「不買を解除した」と言うわけだが、この措置についても疑問がある。彼らのとった行動とは、NHTSAとの協調である。4/13の文中にも書かれていたであろう。そして、米国運輸省は「独自調査をすると発表」したわけだ。

時事ドットコム:米運輸省、トヨタ「レクサス」調査へ=横転の危険性指摘で-メディア報道

で、彼らの公式報告は出たのか?
電子制御について調べるといいながら、どうなったんですか?
発表もないのに、不買解除とはこれ如何に。


何度も言うようだが、情報操作なんてものは、そう難しいものじゃない。

4月12日>米国運輸省の恣意性が明らかに

この中で指摘しておいた通りだったろう?

『まあいずれにせよ、当方が書けば書くほど、トヨタは窮地に追い込まれる、ということになるな。そっとしておいてほしい、ほとぼりが冷めるまで静かにしていたい、そういう思いがトヨタ側にはあるかもしれないが、ここで終わって米運輸省の言い分が通ってしまうと、今後の工業製品はどんなものであろうと同じ手を使われることになる。だから、トヨタがかりに生贄となってしまうとしても、退くわけにはいかないということになるな。

証拠によらない、「消費者側の過失や責任」というものを完全に無視した主張が認められれば、どんな言い分だろうと通用するよ。』


謝るとか、ギブアップするまで、向こうはやる気でやってきているんだよ。
参った、と言うまでやるに決まっているんだっての。どうしてかといえば、向こうには何らのダメージもないから、だ。
だから、いくらでもやってくる。どんな手でも使ってくる。ありとあらゆるチャンネルを使って、ブラジルだろうとどこだろうと、できることは何だってやってくる。

そういう相手なのだ、ということは、肝に銘じておくべきだろう。