新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

侮ってはならない「オミクロン株」の威力

2021年11月29日 11時25分29秒 | COVID-19(新型コロナウィルス)

岸田文雄が提唱した「新しい資本主義」を実現する会議のメンバーが明らかになっている。
 

新しい資本主義実現会議 有識者構成員
翁 百合 株式会社日本総合研究所理事長
川邊 健太郎 Zホールディングス株式会社代表取締役社長
櫻田 謙悟 経済同友会代表幹事
澤田 拓子 塩野義製薬株式会社取締役副社長兼ヘルスケア戦略本部長
渋澤 健 シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役
諏訪 貴子 ダイヤ精機株式会社代表取締役社長
十倉 雅和 日本経済団体連合会会長
冨山 和彦 株式会社経営共創基盤グループ会長
平野 未来 株式会社シナモン代表取締役社長CEO
松尾 豊 東京大学大学院工学系研究科教授
三村 明夫 日本商工会議所会頭
村上 由美子 MPower Partners GP, Limited. ゼネラル・パートナー
米良 はるか READYFOR 株式会社代表取締役CEO
柳川 範之 東京大学大学院経済学研究科教授
芳野 友子 日本労働組合総連合会会長

いくら「新しい」といったところで「資本主義社会」には変わりがないので、有識者と称する連中に「株式会社」のトップや経済団体のトップとか御用経済学者らがが顔を出しているのは当然なのだが、資本主義の下で資本を持たない労働者の代表がなんでいるのか不思議である。
 
NHK政治マガジンの「連合 新会長に芳野友子氏 ミシンメーカーで労働組合に」という記事から、芳野友子の経歴を覗いてみた。
 

■1984年:ミシンメーカー「JUKI」に入社し、ほどなくして会社の労働組合の活動の専従になる。
■1999年からは機械や金属産業などの企業の労働組合で作る組織「JAM」の中央執行委員となり、中小企業で働く人たちの労働条件の改善などに向けた現場での活動を主導。
■2001年から連合の中央執行委員を務めたあと2015年には、連合と「JAM」双方の副会長に就任
■2021年10月、連合の定期大会で1989年の連合発足以来、初の女性会長に就任。

 
ここまでは、決して大手企業の企業内労働組合のいわゆる「労働貴族」ではなく、中小企業で働く人たちの労働条件の改善に活動したらしく、NHKのインタビューでジェンダー平等の視点を重視し、働く環境の改善に取り組んでいく考えを強調していた。
 
さらに、「弱い立場の人として非正規労働者や障害者、若者、外国人などへ総合的な支援に取り組むといっていた。
 
まさに共産党が常日ごろ言っている内容となんら変わりがない。
 
それにもかかわらず、「連合会長が立民牽制『あり得ないことはあり得ない』」との記事で立憲民主党が共産党と連携したことを忌み嫌っている発言が止まない。
 
もっともこんな記事を書くのは産経新聞らしいのだが、こんな解説まで披露していた。
 
『立共共闘』が連合の選挙運動にマイナスに働いた背景には連合と共産との長い対立の歴史がある。共産系の労組が大企業や経営者を敵視して激しい労働運動を展開してきたのに対し、連合は労使の話し合いを重視する『民主的な労働運動』を掲げてきた。共産への連合の忌避感は強く、立民が共産に接近した分、連合の立民離れに拍車がかかったというわけだ。
 
かなりバイアスのかかった表現なのだが、「共産系の労組が大企業や経営者を敵視して激しい労働運動を展開」してきたのは理不尽な解雇や一方的な賃金引下げ、または会社に文句をいって不当配転などされた労働者らを権利を守るために労組法に認められた労働者の権利を行使したに過ぎない。
 
連合傘下の企業内組合では、会社ベッタリの労働組合が会社の「第二総務部」的な立場で労働者を管理しているため、労働争議に至っていないという実情がある。
 
すなわち、「連合」は弱い労働者の見方ではないのである。
  

残念ながら、産経新聞のようなメディアにはこんな批判は「馬の耳に念仏」なのだろう。

 
ところで、感染力がけた違いに大きいといわれる「オミクロン株」の脅威がどうやら本物になりそうな状況となった。
 
国立遺伝学研究所・川上浩一教授が警告を鳴らしていた。 
 
  

  
こんなニュースを見るとすでに国内に入り込んでいるかもしれない。
 
海外から到着の12人感染」   
      
厚生労働省は28日、海外から成田と羽田、中部、関西の各空港に到着した12人が新型コロナウイルスに感染していたと発表した。

 
まだ詳細は発表されてはいないが、DNA分析の結果が「オミクロン株」となれば、もはや年末年始にかけて、都内を始め各地域では、地元飲食店を救うため、さまざまな規制を緩和しているが、いくら経済を回すといってもやはり時尚早なのかもしれない、とオジサンは思う。

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