新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

今後はアベ政治を完全に終わらすことが必要

2020年08月29日 10時53分15秒 | 安倍晋三

昨日の昼下がり、エアコンが効いている部屋で恒例の昼食後の録画した「午後のロードショー」を鑑賞していた。
 
14時ころ、台所でテレビを見ていたオバサンが、突然「アベさんが辞めるみたいよ」と言ってきた。
 
録画を止めテレビチャネルに変えると、すべての局で臨時ニュース扱いで、「安倍総理、辞任を固める」という同じ場面が何度も流されていた。
 
17時からの記者会見で、自分の体調問題も話すということだったので、「安倍首相、続投の意思固める 体調不安の中で決意…28日に会見、9月の内閣改造表明か」というスポーツ紙情報から、以下のツートを引用した。


どうやらこの怪情報は意図的に流されたらしかった。
 
突然の辞任表明の舞台裏は 24日に1人で決断、直前まで周囲に漏らさず」という記事では、裏事情をこう解説していた。
 
◆「投げ出し」批判を意識
 首相は辞任表明のタイミングを探るのに当たり、同じく突然の退陣だった第1次政権時の「投げ出し」批判を意識した。7月中旬ごろから「何か会見で打ち出す中身はないのか」と周囲にハッパを掛けていた。秋以降を見据えたコロナ対策を発表し、批判を和らげる―。
 こうした戦略の下、政策パッケージが急ピッチでまとめられていった。2週連続の病院入りをした24日、首相は「独断」で考えて辞任の腹を固め、側近にも漏らさなかった。周囲には「できるだけ長くやりたい」と辞任を否定し、今井尚哉首相補佐官も「体調はだいぶ戻っている」と話していた。
 首相は会見で、次の首相の任命までは職務を果たす意向も強調。ただ党総裁任期を約1年残す中、コロナ禍で一国のトップが交代する異例の事態に再び異論が出るのは必至だ。
◆ポスト安倍に火ぶた
 第1次政権では事前に辞意を聞かされていた与党幹部は「3日前に電話で話をした時は『病院に定期的に通わなければいけない』と言っていたが、そんな雰囲気はなかった」と振り返る。
 首相が麻生氏と官邸で向き合い、辞任の意向を伝えていたころ、二階氏はテレビ番組の収録で「退陣は全くない」と明言。岸田文雄政調会長は講演先の新潟市に向かうため東京を離れていた。
 自民、公明両党の幹部に首相から連絡が入ったのは、午後2時ごろの報道各社による「首相辞意」の速報前後だった。自民党は急きょ役員会合を招集し、二階氏ら執行部メンバーが党本部に続々集結。公明党の山口那津男代表と首相の会談もセットされた。
 首相の辞任理由の説明を聞き、二階氏をはじめ、全員が思わず涙ぐむほどの急な展開だった。だが、自民党内は早くも次を見据え、各派閥の幹部らが会合を開くなど動き始めた。自民党ベテラン議員は語る。「政治は非情だ。ポスト安倍の戦いの火ぶたは切られたんだよ」

 
経産省官邸と揶揄されながらも安倍晋三は、経産省出身の今井尚哉補佐官とそのチルドレンといわれる佐伯耕三秘書官らが黒子となって踊らされてきた。
 
コロナ禍の中では、最大の愚策と言われた「アベノマスク」配布と、「星野源コラボ」動画であった。
 
まったく国民感情に配慮しない、むしろ国民を愚弄していると批判ごうごうという体たらくであった。
 
自分の去就くらいは自分一人で決めたいと思うのはむしろ当然であり、「24日に1人で決断」したことは引け際を強調したかったのかもしれない。
 
安倍晋三打倒を表明しているブログは数多くあるが、毎日数1000ものアクセスがある人気サイトでは、ブログ主が、素直に「バンザイ~ 《アベ辞任会見》 積年の思いが吹っ切れましたw」と喜びを表していたが、中には、「野党や反安倍勢力が倒したのではなく、持病と新型コロナウイルスによって倒れた形だが、どんな形であれ、これまで延々と働き続けてきた悪しき惰性力が止められるのは良いことだ。ほっとした。とはいえ13年前のような高揚感はまるでない」と書いていた。
 
日本は欧州各国のように人民の力で政権を倒したいう歴史がない。
 
「歴史的な政権交代」と言われた2009年の民主党政権は、安倍晋三の持病悪化により、急遽「福田康夫内閣」や「麻生太郎内閣」という1年しか持たなかったポンコツ内閣という自民党の劣化により、民主党に政権が転がってきたにすぎない。
 
今回は13年前とは大きく情勢は変わり、受け皿的な野党が存在しない。
 
したがって、安倍晋三退陣という一抹の喜びに浸っている場合ではない。
 
ところで、イラク戦争勃発直後である2003年3月22日から4月6日までイラクの首都のバグダードのドーラ浄水場においていわゆる「人間の盾」として滞在した戦場/環境ジャーナリストである志葉玲が、政権忖度メディアに対して、「権力を監視する」という役割を果たすべきなのだ、と批判していた。
 
祝!安倍首相辞任 アベ政治を完全に終わらすことが必要―今日のニュース
          
安倍晋三首相が今日、辞任すると発表したことは、祝うべきことだ。戦後の日本で、安倍政権ほど、政治・社会をメチャクチャにした政権はないだろう。日本の憲政史上、最悪最低の7年8ヶ月であった。本来であれば、数々のスキャンダルから安倍首相はもっと早くに辞任していたはずだった。もし、自民党の政治家達がもっと勇気があり、かつマトモであったならば。もし、日本の大手マスコミが圧力に屈したり、自主規制したりしなければ。もし、もっと多くの有権者が政治についてもっと注意深く観察し、選挙の際に投票していたならば。そう、安倍首相が辞任すること自体は、喜ばしいことであるが、安倍首相の「負のレガシー」が日本の政治に残るようなことがあってはいけない。安倍政権の終わりと共に、いわゆる"アベ政治”的なものも、日本の政治から払拭しないといけないのである。つまり、

・平気で嘘をつく
・一部の利害関係者以外の全ての人々を軽んじる姿勢
・憲法や法律を勝手な解釈で歪める
・国会軽視
・報道機関への圧力
・公文書を改ざん、処分
・人事で官僚を支配し全て自分の都合良く使う
・佐川元理財局長等、政権に媚び悪事を働いた輩の不処罰
・公的資金を自分の都合で使う(日銀等による株価操作など)
・徹底的な対米追従、沖縄敵視
・オリンピックに乗じた難民や外国人の排斥
・石炭中毒、原発中毒
・軍事費使いまくり
・歴史修正主義
・経団連の完コピ政策
・日本会議完コピ政策
・消費税増税等、デタラメで戦略性のない経済政策
・災害やコロナ等、危機的な状況時に働かない
・その他やるやる詐欺
 などであろう(他にもいろいろあるが、とりあえず思いついたものを列挙した)。

 大手マスコミ報道は、早くも「ポスト安倍」に焦点を移そうとしているが、上述したように、とりわけ大手マスコミの「忖度報道」は安倍政権の「憲政史上最長」まで生きながらえさせた共犯者である。またポスト安倍とされる政治家もそのほとんどが安倍政権を支えてきた責任がある。誰が後任になるにせよ、”アベ政治”的なものが、日本の政治から完全に払拭されないといけないし、今度こそ、報道関係者は「権力を監視する」という役割を果たすべきなのだ。


 
おそらく明日以降はメディアは「安倍政権の7年8か月」の検証記事が続くことであろう。
 
いまさら7年余り前からの安倍政権の検証・評価は決して無駄ではないが、安倍晋三の後継者が同じ道を進ませない姿勢が必要である。
 
喫緊の問題はまだまだ出口の見えないコロナ禍で、いつ頃から迷走が始まったのかという検証のほうが先かもしれない。
 
ノンフィクション作家の森功はすでに2か月ほど前に、「クルーズ船の集団感染からコロナ対策の迷走が始まった」と指摘していた。
 
 安倍晋三が内閣総理大臣に返り咲いて7年半あまり、政権には数々のピンチが訪れた。2013年の特定秘密保護法の国会審議に始まり、15年には安保関連法、さらに17年の森友加計学園、19年の桜を見る会……。隔年で問題が発生し、内閣支持率が急降下した。
 いつしかそれが忘れ去られ、支持率が持ち直す。結果、憲政史上最長の内閣となり、永田町や霞が関で首相官邸に逆らう敵がいなくなった。それが安倍1強政権たるゆえんだ。しかし桜を見る会騒動のさなか、新型コロナウイルスに見舞われると状況が一変した。
 「総理は運がいい。これで桜騒ぎが吹っ飛んだ」
 官邸からそんな不謹慎な言葉が聞こえたのも束の間、コロナ対策にことごとく失敗しそこへ検察庁法問題や河井夫妻の逮捕が追い打ちをかけた。
「もう疲れたよ」
  近頃は首相本人からそんな弱音が漏れ出し1強が大きく揺らいでいる。
 官邸落日の原因のひとつが、政権中枢の内部分裂だ。とりわけコロナ対策では司令塔になるはずの内閣官房が機能せず、官邸官僚たちがバラバラに動いている。揚げ句、失政が相次ぎ、責任のなすりつけ合いが始まる。
■外務省と厚労省は12月の段階で新型肺炎の情報をつかんでいた
 ちまたで指摘されてきた最初の失態は、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号の対応だろう。だが、実はその前段にも官邸の動きがあった。
 中国が情報を隠していたせいで他国に比べ日本の対応が遅れたように伝えられるが、その実、日本の外務省と厚労省はすでに昨年12月に新型肺炎の情報をつかんでいた。そこから内閣官房にある国際感染症対策調整室と新型インフルエンザ等対策室が動き始めた。年の明けた今年1月6日に厚労省が武漢から帰国した神奈川県在住の30代中国人男性の発症を確認し、16日にはそれを発表している。ただし、これはもっぱら内閣官房に出向している厚労省の動きだ。
 さらに政府は1月23日に武漢が都市閉鎖に踏み切ったのを受け、26日に日本人を帰国させ中国へチャーター第1便を飛ばした。これは内閣官房で事態対処・危機管理担当の事態室の動きだ。事態室は防衛省出身の内閣官房副長官補兼国家安全保障局次長の前田哲の指揮下にある。ここまでは日本政府の危機管理対応が機能していたといえる。
 しかしその実、首相の安倍や官邸中枢が司令塔となり、コロナ対応に迅速に動いたわけではない。この時点における官邸の関心は、むしろ中国の習近平招聘や東京五輪だった。ダイヤモンド・プリンセス号の集団感染が起きると、慌てて首相補佐官の和泉洋人が動いた。クルーズ船の現場で対応したのが、和泉の“愛人”と報じられた大坪寛子だ。が、ここからコロナ対策の迷走が始まる。
も官邸の動きがあった。 
■和泉&大坪 安倍政権の暗部を握っているから左遷もない 
 ダイヤモンド・プリンセス号のコロナ対応でミソをつけた大坪寛子は4月、内閣官房で審議官と健康・医療戦略室次長の職を解かれた。
「キミは下がれ」
 今年1月末、クルーズ船の状況報告をしようとした彼女を首相補佐官の今井尚哉がそう罵倒したのは、報じられてきた通りだ。いきおい彼女を引き上げてきた首相補佐官の和泉洋人もまた、首相の信用を失った。今月の省庁幹部人事で補佐官を解任される、との臆測が流れた。
 コロナ対応に追われた政府は定例の霞が関の幹部人事をひと月遅らせ、大半を8月にずらした。当然“和泉・大坪カップル”は、ともに政権中枢から遠ざけられるとみられた。が、そうではなかった。内閣官房のある幹部が指摘する。
「この夏、大坪は厚労省の危機管理・医務技術総括審議官という局長級ポストに就任し、和泉の補佐官留任も間違いない。結局、元通り政権内で重要な役割を担っていくことになる」
 コロナ対策は2月下旬以降、今井が取り仕切ってきた。首相の分身と呼ばれ、政務秘書官と補佐官を兼務する今井のことは詳しく述べるまでもないだろう。
 なぜ2月下旬からなのかといえば、クルーズ船での和泉・大坪コンビの失敗だけが原因ではない。巷間言われてきたように、それまでは中国の習近平訪日と東京五輪延長対応に気を取られていたからだろう。
 で、いよいよ俺の出番とばかりに、2月末に小中高校の全国一斉休校を首相に進言。子供たちは3月2日から長い“春休み”に入った。官房長官の菅義偉や文科大臣の萩生田光一にも休校を知らせず、その独断専行ぶりが話題になったものだ。官邸内の確執は今に始まったことではないが、今やその亀裂が修復不可能になっているといわれる。
 その対立構造をざっくりいえば、首相の安倍とその分身の今井と、政権ナンバー2の菅とその懐刀である和泉がぶつかっている。ポスト安倍の最有力候補と取り沙汰された菅に対する、今井たち安倍の側近グループの対立といったところだ。
 昨年来、双方の確執が深まり、さらにコロナ禍で極まっているという見方が根強い。むろん優位に立つのは首相を神輿に担ぐ側近グループであり、このところ菅の権勢が衰えてきたとされる。とすれば、菅に連なる和泉や大坪はもはやお払い箱、となりそうなものだ。が、実際にはそうならなかった。なぜか。
「特に和泉は安倍政権の暗部を握っており、当然、官房長官にも報告してきた。互いに恥部を握り合っているから、単純にはいかない」(先の官邸官僚)
 ここへきて、安倍と菅の手打ち説まで流れている。

 
「安倍1強」とメディアがはやし立てた虚像も崩れ、これから国民不在の本格的な政治の暗闘が繰り広げられるだろう、とオジサンは思う。
 
    
 

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