ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [8月12日(金)~8月14日(日)]

2016-08-18 01:02:58 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 いやー、マイッタマイッタ。最近1ヵ月、この韓国映画興行成績以外の記事をアップしていない理由の半分くらいは長く愛用してきたパソコンの不具合。バッテリーの急激な劣化等のため突然電源が切れたり、反応が遅くなったり・・・。昨日は一度シャットダウンしたところ、更新プログラム6個をインストールするので「電源を切らないでください」とのメッセージ。5個分だけでも約4時間かかった上、6個目はその後さらに10時間(!)くらいかかっても終わらず、結局指示に逆らって強制終了させてしまいました。というわけで予定より1日と数時間遅れになってしまいました。1週間以内には何とかしなければ・・・。

 先週観た「パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト」は期待通り。1970年前後だったか、日本でも彼の名が取り沙汰され始めた頃、私ヌルボもたまたまクラシックギターにかなり熱中していたこともあって、「フラメンコギターになんだかすごい演奏家が現れたゾ」と目を瞠ったものでした。すでに幕を閉じた彼の音楽人生のもろもろと、何よりもその超絶技巧の早弾きだけではない演奏の魅力だけで十分鑑賞に値するドキュメンタリーでした。

 13日夜は久しぶりにコリアキネマ倶楽部。今回から2017年12月までは全17回ずっと北朝鮮映画です。でその初回は1975年制作のコメディ「遊園地の一日」と、1987年朝鮮総連映画製作所制作の「平壌の素顔」。後者は文字通り平壌市内の名所案内に工場のようすや春の野遊び風景等々市民生活の一端を撮ったもの。しかし平壌自体がショーウィンドー都市だし、はたしてホントに<素顔>と言えるかはなはだ疑問ではありますが・・・。今後のスケジュール等については<コリアキネマ倶楽部>のサイト(→コチラ)参照。
   
「朝鮮日報」8月12日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「トンネル」
   生き抜くぞという意志 ★★★☆


 「国家代表 2」

   どこかで見た物を調合 ★★☆


 「マイルス」

   彼の音楽と主役の演技! ★★★☆

 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

   この監督にしては退屈 ★★★


 「リオ2096」

   五輪だけではないのだ! ★★★

 「リオ2096」は、2013年のブラジルのSFアニメ。16世紀半ばのポルトガル人の南米侵攻で愛する妻ジャナイーナを殺されてしまった先住民族の戦士は、鳥に姿を変えて時を超えてジャナイーナを追い求め、600年転生を繰り返しながら戦い続けます。そして水をめぐる戦争が起きた後の2096年リオ・デ・ジャネイロへとたどり着きます・・・。日本では2013年のラテンビート映画祭で上映されました。他の4作品は以下の記事の中で紹介しています。

         ★★★ NAVERの人気順位(8月16日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①(1) レオン  9.38
②(2) ライフ・イズ・ビューティフル  9.38
③(-) サウンド・オブ・ミュージック  9.35
④(4)オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン  9.33
⑤(-) 言えない秘密  9.27
⑥(5) 私たち(韓国)  9.25
⑦(6) ベン・ハー  9.23
⑧(-) 風と共に去りぬ  9.23
⑨(-) ラスト・エンペラー  9.21
⑩(10) サイコ  9.18

 4作品が入れ替わりました。といってもすべて旧作の再上映。これで新作は「私たち」だけになってしまいました。このランキングもやっぱり旧作抜きにするかなー・・・。さてこの韓国映画「私たち」については今年11月の<東京フィルメックス>で上映されることがすでに決まっています。→コチラの中央日報」の記事参照。同じく「中央日報」のコチラの記事では「自信を持って言うが、子供の話だといって素通りしてしまうと今年上半期の韓国映画の輝く成就を見逃すことになる」と絶賛しつつ内容を紹介しています。韓流人気スターの出演作以外は日本公開作品が少ない中、3ヵ月先のこととはいえ要チェックです。

     【記者・評論家による順位】
             ※評点の後の( )は採点者数
①(3) キャロル  8.96(13)
②(-) アガシ(韓国)  7.68(18)
③(2) 私たち(韓国)  7.66(14)
④(-) さざなみ  7.57(7)
⑤(-) ルーム  7.53(9)
⑥(-) BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント  7.45(5)
⑦(-) エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に  7.41(8)
⑧(-) トンネル(韓国)  7.21(14)
⑨(-) ボーン・トゥ・ビー・ブルー  7.13(6)
⑩(-) 釜山行き(韓国)  7.10(17)

 今回から再上映の旧作は除外することにしました。原則として韓国で初めて劇場公開され、現在も上映されている作品の中から選びました。したがって比較的新しい韓国映画の「似而非(サイビ)」[2013]=7.38や、「ソーシャルフォビア」[2015]=7.18は対象外です。この結果ずいぶん「見映え」が良くなった、というか、より現在の状況がわかるようになったと思います。ベスト10の中で本ブログ新登場は⑥と⑧の2作品です。
 ⑥「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」は、スピルバーグ監督の新作。あのロアルト・ダールの児童小説「オ・ヤサシ巨人BFG」(評論社)が原作の実写映画版ファンタジーです。ロンドンの児童養護施設に暮らす好奇心旺盛な10歳の少女ソフィーは、ある真夜中、窓から侵入した “巨大な手”によってベッドから持ち上げられて“巨人の国”に連れ去られてしまいます。彼女をさらって行ったのは身長8mの巨人BFG(ビッグ・フレンドリー・ジャイアント)でした。原作では人間マメを好物にしていたとかR.ダールらしいブキミな要素もあるのですが、つまりはフレンドリーな巨人。ひとりぼっちだったソフィーは、優しく孤独なBFGと心を通わせるようになりますが、次に登場するのがBFGとは正反対の凶暴な巨人たち、ということで危機に直面することになるわけです。韓国題は「마이 리틀 자이언트」。日本公開は9月17日です。
 ⑧「トンネル」については後述します。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績8月12日(金)~8月14日(日)] ★★★

         好調の韓国映画、今度はハ・ジョンウ主演の「トンネル」がトップ
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(27)・・トンネル(韓国)・・・・・・・・・・8/10・・・・・・・・・・1,821,882・・・・・・・・・2,582,035・・・・・・・・・21,011 ・・・・・・1,095
2(1)・・徳恵翁主(韓国)・・・・・・・・・・8/03 ・・・・・・・・・・・967,952・・・・・・・・・3,550,365・・・・・・・・・28,347・・・・・・・・827
3(2)・・仁川上陸作戦(韓国) ・・・・・7/27 ・・・・・・・・・・・465,975・・・・・・・・・6,229,941・・・・・・・・・48,750・・・・・・・・588
4(4)・・ペット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/03・・・・・・・・・・・368,796 ・・・・・・・・・1,721,103・・・・・・・・・13,227・・・・・・・・617
5(5)・・釜山行き(韓国)・・・・・・・・・・・7/20・・・・・・・・・・・346,302・・・・・・・・10,791,782・・・・・・・・・86,938・・・・・・・・562
6(12)・・-国家代表 2(韓国) ・・・・・・8/10・・・・・・・・・・・263,182 ・・・・・・・・・・407,298・・・・・・・・・・3,188・・・・・・・・541
7(3)・・スーサイド・スクワッド ・・・・・8/03・・・・・・・・・・・116,402・・・・・・・・・1,793,941・・・・・・・・・15,020・・・・・・・・414
8(6)・・ジェイソン・ボーン・・・・・・・・・7/27・・・・・・・・・・・・58,922 ・・・・・・・・・2,539,281・・・・・・・・・20,657・・・・・・・・176
9(7)・・名探偵コナン・・・・・・・・・・・・・8/03・・・・・・・・・・・・50,088 ・・・・・・・・・・・459,210・・・・・・・・・・3,393・・・・・・・・207
       純黒の悪夢(ナイトメア)(日本)
10(21)・・スーパー・フレンズ(韓国)・・8/10・・・・・・・・・・32,255 ・・・・・・・・・・・・56,103 ・・・・・・・・・・・429 ・・・・・・・・255
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 前回の予測通り「トンネル」がトップ。「釜山行き」→「仁川上陸作戦」→「徳恵翁主」に続く連続の韓国映画大ヒットで、他の2作品と合わせて6作品がベスト10入りとは、韓国映画業界はうれしい夏でしょうね。
 今回の新登場は1・6・10位の韓国映画3作品です。
 1位「トンネル」は、帰宅途中事故で崩落したトンネルに閉じ込められた男と彼の救助を巡るトンネルの外の人々を描いた災害ドラマ。自動車販売代理店の課長イ・ジョンス(ハ・ジョンウ)は、大きな契約件を控えて陽気な気分で家に向かう途中、 突然崩れ落ちたトンネルの中に1人閉じ込められてしまいます。コンクリートの残骸と鉄筋構造物に取り囲まれて自由に動くこともできない状態で、持っている物はバッテリー残量78%の携帯電話とミネラルウォーター2本、そして娘に贈るはずだったバースデーケーキだけ。事故のニュースが流され政府は緊急に事故対策班を設置しますが、その救助隊長テギョン(オ・ダルス)は、塞がれたトンネルへの進入を試みるものの救助作業は遅れるばかり。 一方、ジョンスの妻セヒョン(ペ・ドゥナ)はジョンスが唯一聞くことができるラジオを介して夫を励まします。
救助作業は遅々として進まず、最終的には近くの第2のトンネル完成に大きな支障を与えることにもなり、ジョンスの救助に対して世論も分裂してゆきます・・・。「その日崩れたのは、トンネルだけではなかった」というコピーの意味が徐々に露わになってきます・・・。原題は「터널」です。
 6位「国家代表 2」は、大ヒットした「国家代表」(2009)同様冬季オリンピックをめざす選手たちの話。前作は男子のスキー・ジャンプチームでしたが、この第2作は女子アイスホッケーチーム。やはり冬季オリンピックの誘致のための急造チームが「皆が不可能だと考えていた胸熱い挑戦を描く」というもの。どうも既視感はぬぐえずか。また監督役がオ・メンバーで、中心メンバーがスエとかの顔ぶれでダイジョブなんでしょうか? 原題は「국가대표 2」です。
 10位「スーパー・フレンズ」は、韓国の3Dアニメ。未来都市のロボット天才サムが発明した変わり種ロボットの孫悟空と沙悟浄と猪八戒。 毎日事故を追っていた彼らは、ある日街を破壊しようとしている悪役オスカーの陰謀に巻き込まれ、否応なく都市救出作戦に飛び込むことに。よりによって心もとない彼らに都市の運命が託されてしまいます・・・。原題は「슈퍼 프렌즈」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(8)・・スーパー・フレンズ(韓国)・・・・・・・・8/10 ・・・・・・・・・・・・・・32,255 ・・・・・・・・・・・56,103・・・・・・・・・・・・・429 ・・・・・・・・255
2(1)・・海よりもまだ深く(日本)・・・・・・・・・・7/27 ・・・・・・・・・・・・・・・9,272・・・・・・・・・・・・69,318・・・・・・・・・・・・・574 ・・・・・・・・・43
3(2)・・僕のサンティアゴ巡礼の道・・・・・・7/14 ・・・・・・・・・・・・・・・4,964・・・・・・・・・・・・80,385・・・・・・・・・・・・・619 ・・・・・・・・・33
4(新)・・マイルス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/10 ・・・・・・・・・・・・・・・4,194・・・・・・・・・・・・・6,696・・・・・・・・・・・・・・55・・・・・・・・・・49
5(3)・・胸騒ぎのシチリア・・・・・・・・・・・・・・・8/03 ・・・・・・・・・・・・・・・2,514・・・・・・・・・・・・12,133・・・・・・・・・・・・・・97 ・・・・・・・・・30

 またまた前回と順位に食い違いが生じてます。それで本ブログの新登場は1・4・5位の3作品ということになります。
 1位「スーパー・フレンズ」については上述しました。
 4位「MILES AHEADマイルス・デイヴィス 空白の5年間」は、もちろんあのモダン・ジャズの巨人の伝記映画。タイトル中の「空白の5年間」とは、1975年「アガルタ」と「パンゲア」を出した後、突如として姿を消した5年間のこと。慢性の腰痛を抱え、ドラッグ等で荒んだ生活を送っているマイルスの元に押しかけたローリング・ストーンズ誌の記者デイヴ・ブレイデン(ユアン・マクレガー)の目を通して、マイルスの復活までのストーリーを描きだします。邦題の初めの「Miles ahead」は原題で、これはマイルズ1957年にリリースしたアルバム名ですが韓国題はたんに「마일스(マイルス)」。日本公開は12月23日とのことです。
 5位「胸騒ぎのシチリア」は、イタリア・フランス合作のシチリアを舞台にした男女4人の恋愛模様を描いたドラマ。人気ロック歌手のマリアン(ティルダ・スウィントン)とその年下の恋人ポール(マティアス・スーナールツ)のバカンスに、マリアの元カレの音楽プロデューサーのハリー(レイフ・ファインズ)がセクシーな娘ペン(ダコタ・ジョンソン)を連れてが押しかけてきて、そりゃマリアもポールも胸騒ぎ、どころか思いがけない事件まで繰り転げられていきます・・・。韓国題は「비거 스플래쉬 」。日本公開は11月です。
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