ソウルの土曜夜ごとの大デモ。ローソク1本が1000ウォン、ペンライト型の物だと2000ウォン。誰が思いついたのか、ローソク業界としてはホクホク。一方映画館の客がデモのため減っているとの報道も。週末の興行成績の数字を見ると5位以下はちょっと落ち込んでいるようで、そう言えなくもないといったところかな?
<東京フィルメックス2016>の受賞結果・総括の記事(→コチラや→コチラ)を見ると、ユン・ガウン監督の「私たち」がとても高い評価を受けています。
シネマ・ジャック&ベティで観た「弁護人」はほぼ期待通り。「ほぼ」というのは、描き方が良くも悪くもまさに「正攻法の正義」だから。主人公もそうだし、作品自体も。弁護士時代の盧武鉉元大統領がモデルとのことですが、どこまでが事実なのかは未確認。もし、事実だとすると、あの「勇気ある証言」をした人はその後どうなったか気になるところです。
12月4日は立教大学異文化コミュニケーション学部主催 のシンポジウム「70年の時を経て出会った尹東柱と立教生」に行って来ました。目当ては午後からの映画上映だったのですが、午前の学生さんたちの活動報告は内容も興味深く発表の仕方も好感の持てるものでした。
その映画「ドンジュ(東柱)」は今年3月ソウルで観ましたが、当然のことながら日本語字幕のチカラは大きく、いろんなことがわかりました。また、ドンジュの従兄ソン・モンギュを演じたパク・ジョンミンが先月発表の青龍映画賞で新人男優賞を受賞したことにあらためてナットクしました。
上映後、脚本・制作の申淵植(シン・ヨンシク)さんと評論家全燦一(チョン・チャニル)さんが登壇してトーク。あ、申淵植さんも青龍映画賞で脚本賞を受賞しましたね。そして全燦一さんが<第三の主役>として特高刑事を演じた金仁友(キム・イヌ)さんの話を始めたところサプライズでそのご本人が登場! 金仁友さん、「暗殺」では日本人バーテンダー役だったですね。次作は関東大震災の映画で、特高刑事よりももっと悪辣な役なのだそうです。
この「東柱」ですが、購入した配給会社がスプリングハズカムとのこと。「弁護人」とか「私たち」とかにも関わっている会社。はたして来年どういう形で公開されるのかな?
先週は「朝鮮日報」の「封切映画 ぴったり10字評」は掲載されませんでした。かわりに、同紙11月30日掲載の「映画200字評」(→コチラ)で挙げられている9作品について小見出しと★の数だけ紹介します。
◇2人の女優が甦った・・・・「ミッシング:消えた女」 ★★★
◇観客の目はだんだん高くなるのだが・・・・「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」 ★★☆
◇軋みながらも前進する・・・・「二人の男」 ★★★☆
◇ヒーロー物でもコメディ物でもない・・・・「はじまりへの旅」 ★★★☆
◇オム・テファ、韓国映画の新しい才能・・・・「隠された時間」 ★★★☆
◇あの、ホン・サンスじゃないんですか?・・・・「あなた自身とあなたのもの」 ★★★★
◇あまりにも見慣れている・・・・「スプリット」 ★★
◇時代の荒涼とした中で追われ続ける彼らの一息・・・・「ヘル・オア・ハイ・ウォーター」 ★★★★☆
◇マーベル帝国は健在だ・・・・「ドクター・ストレンジ」 ★★★☆
★★★ NAVERの人気順位(12月6日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※評点の後の( )は採点者数
①(1) オー・マイ・パパ(韓国) 9.83(198)
②(2) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン 9.74(117)
③(3) シーソー(韓国) 9.63(64)
④(4) スンジョン(従順)(韓国) 9.57(74)
⑤(5) オアシス:スーパーソニック 9.51(264)
⑥(6) おばあちゃんの遠い家(韓国) 9.47(133)
⑦(-) 次兄(韓国) 9.39(74)
⑧(7) 自白(韓国) 9.38(2,652)
⑨(-) はじまりへの旅 9.29(89)
⑩(8) 学校に行く日 9.29(63)
今回の新登場は⑦⑨の2作品です。
⑦「次兄」は韓国のドラマ。不動産詐欺の刑期を終えて刑務所から帰ってきたドンヒョン(チョン・ソッコ)を待っていたのは厄落としの豆腐ではなく脅迫でした。心底まで動揺した彼はIQ48の純真無垢な次兄のドングン(ジン・ヨンウク)に金をせびります。「兄さん、お金いくらある?」「たくさん・・・、いや、ないない」。1億ウォン(?)の通帳をめぐるスキャンダルが始まります・・・。原題は「작은 형」で、<ソウルナビ映画>では「小さい兄」と直訳していますが、これは「長兄以外の兄のことでしょ。
⑨「はじまりへの旅」は、父親キャッシュ(ヴィゴ・モーテンセン)の独特の教育方針により、世間から切り離されたアメリカの森で生きる7人の大家族の物語。彼らは狩った動物を自分たちで捌いて食べ、食事の時以外は裸で生活をしています。また6ヵ国語に通じ、チョムスキーは知っていても、コーラやホットドッグは知らないという世間知らず。そんな彼らが亡くなった母の最後の“願い”を叶えるためニューメキシコまで2400キロの旅に出るのですが・・・。韓国題は「캡틴 판타스틱」。日本公開は来年4月1日です。
【記者・評論家による順位】
※評点の後の( )は採点者数
①(1) キャロル 8.96(13)
②(2) ヘル・オア・ハイ・ウォーター 8.10(10)
③(3) ラヴニール 8.00(6)
④(4) ベルヴィル・ランデブー 7.83(8)
⑤(5) 自白(韓国) 7.67(10)
⑥(-) 私たち韓国) 7.66(14)
⑦(-) はじまりへの旅 7.50(9)
⑧(6) ひつじ村の兄弟 7.39(9)
⑨(7) あなた自身とあなたのもの(韓国) 7.31(9)
⑩(8) 恋物語(韓国) 7.17(6)
今回の新登場は⑦「はじまりへの旅」だけです。この作品については上述しました。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績12月2日(金)~12月4日(日) ★★★
久しぶりに韓国映画が1・2位を占める
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・・累積収入・・・・上映館数
1(2)・・兄貴(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・11/24・・・・・・・・・598,264 ・・・・・・・・・・・2,160,347・・・・・・・・16,852・・・・・・・・・・832
2(20)・・ミッシング:消えた女(韓国)・・11/30・・・・・・・・・470,472・・・・・・・・・・・・・706,289・・・・・・・・・5,469・・・・・・・・・・790
3(1)・・ファンタスティック・ビーストと・・11/16・・・・・・・・・432,822・・・・・・・・・・・4,197,199・・・・・・・・35,603・・・・・・・・・・802
魔法使いの旅
4(23)・・ジャック・リーチャー・・・・・・・・・11/30・・・・・・・・・283,882・・・・・・・・・・・・・457,967・・・・・・・・・3,489・・・・・・・・・・667
NEVER GO BACK
5(新)・・アンダーワールド ブラッド・ウォーズ・・11/30・・34,201・・・・・・・・・・・・・・57,863 ・・・・・・・・・・457・・・・・・・・・・183
6(5)・・リトルメディック:体内探検隊・・11/24・・・・・・・・・・25,877・・・・・・・・・・・・・・62,799 ・・・・・・・・・・489・・・・・・・・・・209
7(50)・・二人の男(韓国)・・・・・・・・・・・・11/30 ・・・・・・・・・・24,401・・・・・・・・・・・・・・49,954 ・・・・・・・・・・383・・・・・・・・・・397
8(3)・・ドクター・ストレンジ ・・・・・・・・・・10/26 ・・・・・・・・・・18,168・・・・・・・・・・・5,436,237・・・・・・・・47,403・・・・・・・・・・134
9(8)・・ミス・サイゴン:25周年特集・・・11/24・・・・・・・・・・・・7,328・・・・・・・・・・・・・・33,104 ・・・・・・・・・・639・・・・・・・・・・・62
10(213)・・シンドバッド(日本) ・・・・・・・12/01・・・・・・・・・・・・6,088・・・・・・・・・・・・・・・6,829 ・・・・・・・・・・・50・・・・・・・・・・158
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
今回の新登場は2・4・5・7・10位の4作品です。
2位「ミッシング:消えた女」は韓国のミステリー。離婚後、育児と生計を1人で背負っているワーキングママのチソン(オム・ジウォン)は、献身的に娘の世話をしてくれるベビーシッターのハンメ(コン・ヒョジン)がいてくれていつもよかったと思っています。ところがある日、チソンが仕事から帰ってくるとハンメと娘のダウン(ソ・ハニ)がいなくなっていました。チソンは警察や家族に事実を知らせますが誰も彼女の言葉を信じず、逆に親権訴訟をめぐる自作劇ではと疑います。結局1人でハンメを追跡していたチソンは、家の前をうろつく正体不明の男と周囲の人々の奇妙な証言によりさらに混乱に陥ります。そしてハンメの名前や年齢等すべてが嘘だったという衝撃的な事実を知ります・・・。原題は「미씽: 사라진 여자」です。
4位「ジャック・リーチャー NEVER GO BAC」は、日本では11月11日から公開されています。原題は「잭 리처: 네버 고 백」です。
5位「アンダーワールド ブラッド・ウォーズ」はアメリカのアクション。ヴァンパイアと人狼間の種族間抗争を背景に、吸血鬼の女戦士セリーンの死闘を描いた人気シリーズ第5作。来年1月7日日本公開で、すでに諸情報が流されています。韓国題は「언더월드: 블러드 워」です。
7位「二人の男」は韓国の犯罪&アクション。18歳のジニル(SHINeeのチェ・ミノ)はバイクや携帯電話等の盗み・販売をなりわいとする家出集団のリーダー。ある日彼の恋人のガヨン(ダウン)が不法カラオケ店でその店を運営する悪徳オーナーのヒョンソク(マ・ドンソク)に金のことで捕まってしまいます。彼女を救うための大金を用意できないジニルは、ヒョンソクの娘を拉致します。そして10代と40代の2人の男が、自分の愛する者を守るために壮絶な戦いを始めることになります・・・。原題は「두 남자」です。
10位「シンドバッド」は日本では今年5月公開のアニメですが、(例によって)私ヌルボは知りませんでした。観た人のコメントを読むとなかなか好評だったようですが・・・。韓国題は「신밧드 더 무비」です。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(64)・・はじまりへの旅 ・・・・・・・・・・・・・・・11/30・・・・・・・・・・・・・・4,286 ・・・・・・・・・・・・・9,004・・・・・・・・・・・・・・67 ・・・・・・・・・82
2(1)・・GAMBA ガンバと仲間たち(日本)・・11/10 ・・・・・・・・・・・4,008・・・・・・・・・・・115,222 ・・・・・・・・・・・・863 ・・・・・・・・・45
3(3)・・スンジョン(従順))(韓国)・・・・・・・・・11/17・・・・・・・・・・・・・・3,925 ・・・・・・・・・・・・39,777 ・・・・・・・・・・・・284 ・・・・・・・・・45
4(2)・・五日物語-3つの王国と3人の女・・11/24・・・・・・・・・・・・3,229 ・・・・・・・・・・・・23,146 ・・・・・・・・・・・・183 ・・・・・・・・・50
5(新)・・ブック・オブ・ラブ ・・・・・・・・・・・・・・11/30・・・・・・・・・・・・・・2,830 ・・・・・・・・・・・・・5,239・・・・・・・・・・・・・・39 ・・・・・・・・・96
1・5位の2作品が新登場です。
1位「はじまりへの旅」については上述しました。
5位「ブック・オブ・ラブ」(仮)は中国のラブコメ。2013年の「北京ロマンinシアトル」 の続編ともされていますが、キャストは同じでも内容は全然別。マカオに住む女性焦姣(タン・ウェイ)は、金銭的な悩みを「チャリング・クロス街84番地」という本(日本語訳あり)のせいにして憤懣に満ちた手紙を添えてほんのタイトルの住所に送り付けます。一方ラスベガスの男性ダニエル(ウー・ショウ・ポー.呉秀波)は愛に恵まれない原因がやはりこの本にあると思い込み、同様に手紙と共に本をロンドンのその住所に送ります。ところが、どうゆうわけかそれぞれの本&手紙が見知らぬ同士の2人のところに届くのです。それを契機に2人の間に相手の名前や住所を知らないまま文通が始まり、内容も深まっていきます。が、ある時それが届かなくなり・・・というところから舞台はロンドンへ・・・。韓国題は「북 오브 러브」。ちょっと心惹かれるような展開ですが、日本公開はなさそう?(前作もなかったし・・・。)
<東京フィルメックス2016>の受賞結果・総括の記事(→コチラや→コチラ)を見ると、ユン・ガウン監督の「私たち」がとても高い評価を受けています。
シネマ・ジャック&ベティで観た「弁護人」はほぼ期待通り。「ほぼ」というのは、描き方が良くも悪くもまさに「正攻法の正義」だから。主人公もそうだし、作品自体も。弁護士時代の盧武鉉元大統領がモデルとのことですが、どこまでが事実なのかは未確認。もし、事実だとすると、あの「勇気ある証言」をした人はその後どうなったか気になるところです。
12月4日は立教大学異文化コミュニケーション学部主催 のシンポジウム「70年の時を経て出会った尹東柱と立教生」に行って来ました。目当ては午後からの映画上映だったのですが、午前の学生さんたちの活動報告は内容も興味深く発表の仕方も好感の持てるものでした。

上映後、脚本・制作の申淵植(シン・ヨンシク)さんと評論家全燦一(チョン・チャニル)さんが登壇してトーク。あ、申淵植さんも青龍映画賞で脚本賞を受賞しましたね。そして全燦一さんが<第三の主役>として特高刑事を演じた金仁友(キム・イヌ)さんの話を始めたところサプライズでそのご本人が登場! 金仁友さん、「暗殺」では日本人バーテンダー役だったですね。次作は関東大震災の映画で、特高刑事よりももっと悪辣な役なのだそうです。
この「東柱」ですが、購入した配給会社がスプリングハズカムとのこと。「弁護人」とか「私たち」とかにも関わっている会社。はたして来年どういう形で公開されるのかな?
先週は「朝鮮日報」の「封切映画 ぴったり10字評」は掲載されませんでした。かわりに、同紙11月30日掲載の「映画200字評」(→コチラ)で挙げられている9作品について小見出しと★の数だけ紹介します。
◇2人の女優が甦った・・・・「ミッシング:消えた女」 ★★★
◇観客の目はだんだん高くなるのだが・・・・「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」 ★★☆
◇軋みながらも前進する・・・・「二人の男」 ★★★☆
◇ヒーロー物でもコメディ物でもない・・・・「はじまりへの旅」 ★★★☆
◇オム・テファ、韓国映画の新しい才能・・・・「隠された時間」 ★★★☆
◇あの、ホン・サンスじゃないんですか?・・・・「あなた自身とあなたのもの」 ★★★★
◇あまりにも見慣れている・・・・「スプリット」 ★★
◇時代の荒涼とした中で追われ続ける彼らの一息・・・・「ヘル・オア・ハイ・ウォーター」 ★★★★☆
◇マーベル帝国は健在だ・・・・「ドクター・ストレンジ」 ★★★☆
★★★ NAVERの人気順位(12月6日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※評点の後の( )は採点者数
①(1) オー・マイ・パパ(韓国) 9.83(198)
②(2) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン 9.74(117)
③(3) シーソー(韓国) 9.63(64)
④(4) スンジョン(従順)(韓国) 9.57(74)
⑤(5) オアシス:スーパーソニック 9.51(264)
⑥(6) おばあちゃんの遠い家(韓国) 9.47(133)
⑦(-) 次兄(韓国) 9.39(74)
⑧(7) 自白(韓国) 9.38(2,652)
⑨(-) はじまりへの旅 9.29(89)
⑩(8) 学校に行く日 9.29(63)
今回の新登場は⑦⑨の2作品です。
⑦「次兄」は韓国のドラマ。不動産詐欺の刑期を終えて刑務所から帰ってきたドンヒョン(チョン・ソッコ)を待っていたのは厄落としの豆腐ではなく脅迫でした。心底まで動揺した彼はIQ48の純真無垢な次兄のドングン(ジン・ヨンウク)に金をせびります。「兄さん、お金いくらある?」「たくさん・・・、いや、ないない」。1億ウォン(?)の通帳をめぐるスキャンダルが始まります・・・。原題は「작은 형」で、<ソウルナビ映画>では「小さい兄」と直訳していますが、これは「長兄以外の兄のことでしょ。
⑨「はじまりへの旅」は、父親キャッシュ(ヴィゴ・モーテンセン)の独特の教育方針により、世間から切り離されたアメリカの森で生きる7人の大家族の物語。彼らは狩った動物を自分たちで捌いて食べ、食事の時以外は裸で生活をしています。また6ヵ国語に通じ、チョムスキーは知っていても、コーラやホットドッグは知らないという世間知らず。そんな彼らが亡くなった母の最後の“願い”を叶えるためニューメキシコまで2400キロの旅に出るのですが・・・。韓国題は「캡틴 판타스틱」。日本公開は来年4月1日です。
【記者・評論家による順位】
※評点の後の( )は採点者数
①(1) キャロル 8.96(13)
②(2) ヘル・オア・ハイ・ウォーター 8.10(10)
③(3) ラヴニール 8.00(6)
④(4) ベルヴィル・ランデブー 7.83(8)
⑤(5) 自白(韓国) 7.67(10)
⑥(-) 私たち韓国) 7.66(14)
⑦(-) はじまりへの旅 7.50(9)
⑧(6) ひつじ村の兄弟 7.39(9)
⑨(7) あなた自身とあなたのもの(韓国) 7.31(9)
⑩(8) 恋物語(韓国) 7.17(6)
今回の新登場は⑦「はじまりへの旅」だけです。この作品については上述しました。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績12月2日(金)~12月4日(日) ★★★
久しぶりに韓国映画が1・2位を占める
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・・累積収入・・・・上映館数
1(2)・・兄貴(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・11/24・・・・・・・・・598,264 ・・・・・・・・・・・2,160,347・・・・・・・・16,852・・・・・・・・・・832
2(20)・・ミッシング:消えた女(韓国)・・11/30・・・・・・・・・470,472・・・・・・・・・・・・・706,289・・・・・・・・・5,469・・・・・・・・・・790
3(1)・・ファンタスティック・ビーストと・・11/16・・・・・・・・・432,822・・・・・・・・・・・4,197,199・・・・・・・・35,603・・・・・・・・・・802
魔法使いの旅
4(23)・・ジャック・リーチャー・・・・・・・・・11/30・・・・・・・・・283,882・・・・・・・・・・・・・457,967・・・・・・・・・3,489・・・・・・・・・・667
NEVER GO BACK
5(新)・・アンダーワールド ブラッド・ウォーズ・・11/30・・34,201・・・・・・・・・・・・・・57,863 ・・・・・・・・・・457・・・・・・・・・・183
6(5)・・リトルメディック:体内探検隊・・11/24・・・・・・・・・・25,877・・・・・・・・・・・・・・62,799 ・・・・・・・・・・489・・・・・・・・・・209
7(50)・・二人の男(韓国)・・・・・・・・・・・・11/30 ・・・・・・・・・・24,401・・・・・・・・・・・・・・49,954 ・・・・・・・・・・383・・・・・・・・・・397
8(3)・・ドクター・ストレンジ ・・・・・・・・・・10/26 ・・・・・・・・・・18,168・・・・・・・・・・・5,436,237・・・・・・・・47,403・・・・・・・・・・134
9(8)・・ミス・サイゴン:25周年特集・・・11/24・・・・・・・・・・・・7,328・・・・・・・・・・・・・・33,104 ・・・・・・・・・・639・・・・・・・・・・・62
10(213)・・シンドバッド(日本) ・・・・・・・12/01・・・・・・・・・・・・6,088・・・・・・・・・・・・・・・6,829 ・・・・・・・・・・・50・・・・・・・・・・158
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
今回の新登場は2・4・5・7・10位の4作品です。
2位「ミッシング:消えた女」は韓国のミステリー。離婚後、育児と生計を1人で背負っているワーキングママのチソン(オム・ジウォン)は、献身的に娘の世話をしてくれるベビーシッターのハンメ(コン・ヒョジン)がいてくれていつもよかったと思っています。ところがある日、チソンが仕事から帰ってくるとハンメと娘のダウン(ソ・ハニ)がいなくなっていました。チソンは警察や家族に事実を知らせますが誰も彼女の言葉を信じず、逆に親権訴訟をめぐる自作劇ではと疑います。結局1人でハンメを追跡していたチソンは、家の前をうろつく正体不明の男と周囲の人々の奇妙な証言によりさらに混乱に陥ります。そしてハンメの名前や年齢等すべてが嘘だったという衝撃的な事実を知ります・・・。原題は「미씽: 사라진 여자」です。
4位「ジャック・リーチャー NEVER GO BAC」は、日本では11月11日から公開されています。原題は「잭 리처: 네버 고 백」です。
5位「アンダーワールド ブラッド・ウォーズ」はアメリカのアクション。ヴァンパイアと人狼間の種族間抗争を背景に、吸血鬼の女戦士セリーンの死闘を描いた人気シリーズ第5作。来年1月7日日本公開で、すでに諸情報が流されています。韓国題は「언더월드: 블러드 워」です。
7位「二人の男」は韓国の犯罪&アクション。18歳のジニル(SHINeeのチェ・ミノ)はバイクや携帯電話等の盗み・販売をなりわいとする家出集団のリーダー。ある日彼の恋人のガヨン(ダウン)が不法カラオケ店でその店を運営する悪徳オーナーのヒョンソク(マ・ドンソク)に金のことで捕まってしまいます。彼女を救うための大金を用意できないジニルは、ヒョンソクの娘を拉致します。そして10代と40代の2人の男が、自分の愛する者を守るために壮絶な戦いを始めることになります・・・。原題は「두 남자」です。
10位「シンドバッド」は日本では今年5月公開のアニメですが、(例によって)私ヌルボは知りませんでした。観た人のコメントを読むとなかなか好評だったようですが・・・。韓国題は「신밧드 더 무비」です。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(64)・・はじまりへの旅 ・・・・・・・・・・・・・・・11/30・・・・・・・・・・・・・・4,286 ・・・・・・・・・・・・・9,004・・・・・・・・・・・・・・67 ・・・・・・・・・82
2(1)・・GAMBA ガンバと仲間たち(日本)・・11/10 ・・・・・・・・・・・4,008・・・・・・・・・・・115,222 ・・・・・・・・・・・・863 ・・・・・・・・・45
3(3)・・スンジョン(従順))(韓国)・・・・・・・・・11/17・・・・・・・・・・・・・・3,925 ・・・・・・・・・・・・39,777 ・・・・・・・・・・・・284 ・・・・・・・・・45
4(2)・・五日物語-3つの王国と3人の女・・11/24・・・・・・・・・・・・3,229 ・・・・・・・・・・・・23,146 ・・・・・・・・・・・・183 ・・・・・・・・・50
5(新)・・ブック・オブ・ラブ ・・・・・・・・・・・・・・11/30・・・・・・・・・・・・・・2,830 ・・・・・・・・・・・・・5,239・・・・・・・・・・・・・・39 ・・・・・・・・・96
1・5位の2作品が新登場です。
1位「はじまりへの旅」については上述しました。
5位「ブック・オブ・ラブ」(仮)は中国のラブコメ。2013年の「北京ロマンinシアトル」 の続編ともされていますが、キャストは同じでも内容は全然別。マカオに住む女性焦姣(タン・ウェイ)は、金銭的な悩みを「チャリング・クロス街84番地」という本(日本語訳あり)のせいにして憤懣に満ちた手紙を添えてほんのタイトルの住所に送り付けます。一方ラスベガスの男性ダニエル(ウー・ショウ・ポー.呉秀波)は愛に恵まれない原因がやはりこの本にあると思い込み、同様に手紙と共に本をロンドンのその住所に送ります。ところが、どうゆうわけかそれぞれの本&手紙が見知らぬ同士の2人のところに届くのです。それを契機に2人の間に相手の名前や住所を知らないまま文通が始まり、内容も深まっていきます。が、ある時それが届かなくなり・・・というところから舞台はロンドンへ・・・。韓国題は「북 오브 러브」。ちょっと心惹かれるような展開ですが、日本公開はなさそう?(前作もなかったし・・・。)