ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [10月19日(金)~10月21日(日)]

2018-10-23 23:49:01 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸この1週間は、とくに観たい映画もなくて映画館には行かず、外出も少ない毎日でした。19日に神保町のチェッコリで米村耕一・前毎日新聞ソウル支局長のトークを聞きにいったくらいか。例のローソクデモの件を中心に、とても興味深い内容でした。個人的に韓国映画「インサイダーズ/内部者たち」のことを訊いたりして(笑)。

▸今週末~来週は韓国文化院の<コリアン・シネマ・ウィーク 2018>に3回足を運び、<東京国際映画祭>では唯一の韓国映画で、目下韓国で公開中の「ミス・ペク」を見に行ったりとにわかに忙しくなります。それにしても、<コリアン・シネマ・ウィーク>は<東京国際映画祭>と同じ時期にする意味がどこにあるのかな? できればずらしてほしいものです。

《大鐘賞2018》10月22日発表(→スポーツ京郷(韓国語)参照。)
 ◆最優秀作品賞:バーニング ◆監督賞:チャン・ジュナン(1987、ある闘いの真実) ◆主演男優賞:ファン・ジョンミン(工作)、イ・ソンミン(工作) ◆主演女優賞:ナ・ムニ(アイ・キャン・スピーク) ◆助演男優賞:故キム・ジュヒョク(督戦) ◆助演女優賞:チン・ソヨン(督戦) ◆新人監督賞:チョン・ゴウン(小公女) ◆新人男優賞:イ・ガソプ(暴力の種) ◆新人女優賞:キム・ダミ(魔女)

《韓国映画評論家協会賞2018》10月22日発表(→中央日報日本語版参照。)
 ◆最優秀作品賞:1987、ある闘いの真実 ◆監督賞:ユン・ジョンビン(工作) ◆主演男優賞:イ・ソンミン(工作) ◆主演女優賞:ハン・ジミン(ミス・ペク) ◆助演男優賞:チュ・ジフン(工作) ◆助演女優賞:クォン・ソヒョン(ミス・ペク) ◆新人監督賞:チョン・ゴウン(小公女) ◆新人男優賞:ナム・ジュヒョク(安市城) ◆新人女優賞:キム・ガヒ(パク・ファヨン)


※先週は「朝鮮日報」の「封切映画 ぴったり10字評」と「週末の劇場街」は掲載されませんでした。3週連続か。前もっと長いブランクもありましたが・・・。

         ★★★ NAVERの人気順位(10月23日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(2) ミス・ペク(韓国)  9.27(4,181)
②(1) 万引き家族(日本)  9.24(2,823)
③(3) ハロー カボット:白亜紀時代(韓国)  9.23(2,048)
④(4) アリー/ スター誕生  9.16(3,392)
⑤(5) カメラを止めるな!(日本)  9.16(826)
⑥(6) ターシャ・テューダー 静かな水の物語  9.12(356)
⑦(8) 劇場版 ポイン:スーパー変身の秘密(韓国)  9.11(87)
⑧(-) パディントン2  9.10(994)
⑨(9) 蝶よ蝶よ(韓国)  9.08(39)
⑩(-) A-X-L  9.04(329)

 ⑩「A-X-L」だけが今回の新登場です。この作品については後述します。

     【記者・評論家による順位】

①(1) エクス・リブリス ニューヨーク公共図書館  8.50(2)
②(2) 暗数殺人(韓国)  8.14(7)
③(3) 万引き家族  8.13(8)
④(4) 生き残った子[最後の息子](韓国)  7.67(9)
⑤(-) バディントン2  7.67(3)
⑥(5) search サーチ  7.60(10)
⑦(6) アリー/ スター誕生  7.43(7)
⑧(7) ビューティフル・デイ  7.40(10)
⑨(9) 春川、春川(韓国)  7.25(8)
⑩(10) 暗い夜(韓国)  7.20(5)

 今回新登場の作品はありません。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績10月19日(金)~10月21日(日) ★★★

         初めて月面に降り立ったアームストロング飛行士の伝記「ファースト・マン」が1位

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・ファースト・マン ・・・・・・・・・・・10/18 ・・・・・・・・・349,931・・・・・・・・423,200 ・・・・・・・・3,930 ・・・・・1,190
2(1)・・暗数殺人(韓国)・・・・・・・・・・・・・・10/03 ・・・・・・・・・311,594 ・・・・・・3,396,712 ・・・・・・・29,730・・・・・・・902
3(2)・・ヴェノム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10/03・・・・・・・・・・241,172 ・・・・・・3,672,372 ・・・・・・・32,317・・・・・・・664
4(3)・・ミス・ぺク(韓国)・・・・・・・・・・・・・10/11 ・・・・・・・・・143,734・・・・・・・・452,580 ・・・・・・・・3,889 ・・・・・・・671
5(4)・・アリー/ スター誕生 ・・・・・・・・・・10/09 ・・・・・・・・・・56,889・・・・・・・・267,701 ・・・・・・・・2,360 ・・・・・・・397
6(6)・・プーと大人になった僕 ・・・・・・・10/03 ・・・・・・・・・・36,358・・・・・・・・458,991 ・・・・・・・・3,851 ・・・・・・・300
7(5)・・安市城(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・9/19 ・・・・・・・・・・25,426 ・・・・・・5,411,423 ・・・・・・・46,147 ・・・・・・・269
8(新)・・裏切りのバラ(韓国) ・・・・・・・・・10/18・・・・・・・・・・19,379・・・・・・・・・29,890・・・・・・・・・・251 ・・・・・・・446
9(新)・・ペンギン・ハイウェイ(日本) ・・10/18・・・・・・・・・・18,445・・・・・・・・・25,631・・・・・・・・・・208 ・・・・・・・338
10(49)・・A-X-L ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10/18・・・・・・・・・・・9,129・・・・・・・・・12,152・・・・・・・・・・105 ・・・・・・・142
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の作品も観客動員数もこれといった注目ポイントに欠けるような感じですかねー。
 新登場は1・8・9・10位の4作品です。
 1位「ファースト・マン」は、「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督の最新作。人類史上初めて月面を歩いたアポロ11号のニール・アームストロング船長の伝記「ファーストマン」(ソフトバンククリエイティブ.2007)の映画化作品です。ニール(ライアン・ゴスリング)を中心に、60年代のNASAのミッションを実話に基づいて描いたドラマ。今年8月のヴェネツィア映画祭でのプレミア上映後、アームストロングとオルドリンが月面に星条旗を立てるシーンが本作にはないことが物議を醸したとのこと。こういうことに激怒する人はどこの国にもいそうな・・・。韓国題は「퍼스트맨」。日本公開は来年2月です。
 8位「裏切りのバラ」は、韓国のコメディ。自分の人生が世界一憂鬱で悲しいと自負している3人の男性と1人の女性が出会い、同じ日に一緒に死のうとに決心します。まず集まったのは<最後の火花>ことピョンナム(キム・イングォン)、<人生は未完成>ことシムソン(チョン・サンフン)、「幸せは成績順」ことトゥソク(キム・ソンチョル)の男性3人。彼らは人生の終わりに臨んで3人は胸に抱いてきたバケットリストを実践し、悲壮な思いで最後の準備をします。最後に到着したのが<裏切りのバラ>ことミジ(ソン・ダムビ)。ところが、美しく魅力的な彼女の登場ですべての計画が支障をきたしてしまいます。そして完璧に見える彼女の驚くべき過去が明らかになり、死の危機(!?)から生き残るため4人の非常に特別な1日が始まります・・・。原題は「배반의 장미」です。あ、4人のニックネームは意味ありげ。「人生は未完成」や「幸せは成績順じゃないでしょう」は昔の映画。「最後の火花」はブレステの「戦場のヴァルキュリア」中の用語? で、このタイトルはオム・ジョンファの歌??
 9位「ペンギン・ハイウェイ」、日本で公開してからまだ2ヵ月なのにもう韓国でやってるのですね。私ヌルボ、予告編しか観てないのでコメントしようがありません。韓国題は「펭귄 하이웨이」です。
 10位「A-X-L」は、アメリカのアドベンチャー&アクション。A-X-Lは軍が前線の兵士たちを援護するために開発したロボット犬のことで、その名称はAttack、Exploration(探検)、Logistics(兵站)の頭文字によるものです。ところが実験中に誤作動を起こしたためA-X-Lは砂漠に放置されます。その傷ついたロボット犬を発見したのがティーンエージャーのマイルズ・ヒル(アレックス・ニューステッター)。彼はA-X-Lを再起動し、A-X-Lも彼をパートナーと認識して両者の交流が深まっていきます。ところがA-X-Lが再起動したことを嗅ぎつけた軍はA-X-L奪還に乗り出します・・・。韓国題は「액슬킨」。日本公開は未定のようです。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(新)・・ペンギン・ハイウェイ(日本)・・・・10/18・・・・・・・・・・18,445・・・・・・・・・25,631 ・・・・・・・・・208・・・・・・・・・338
2(2)・・グランド・ブダペスト・ホテル・・2014/3/20 ・・・・・・・・5,807・・・・・・・・806,089 ・・・・・・・・6,302 ・・・・・・・・・38
3(新)・・ホット・サマー・ナイツ・・・・・・・・10/18・・・・・・・・・・・5,524・・・・・・・・・・8,193・・・・・・・・・・・75・・・・・・・・・169
4(25)・・ライ麦畑の反逆児・・・・・・・・・・・・10/18・・・・・・・・・・・5,059・・・・・・・・・・6,712・・・・・・・・・・・58・・・・・・・・・・68
       ひとりぼっちのサリンジャー
5(22)・・マーラ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10/18・・・・・・・・・・・4,651・・・・・・・・・・6,502・・・・・・・・・・・55・・・・・・・・・141

 2位以外の4作品が新登場です。
 1位「ペンギン・ハイウェイ」については上述しました。
 3位「ホット・サマー・ナイツ」は、アメリカの青春ドラマ。
高校を卒業したばかりのダニエル(ティモシー・シャラメ)は人づき合いが苦手な青年。夏休みを叔母の家で過ごすことにしたものの、やはり町に自分の居場所を見つけるのが大変。そんなある日、ハンター(アレックス・ロウ)と出会います。ハンターはマリファナ商売をしていますが、警察の前でもビビらない青年です。そしてダニエルも彼と一緒にマリファナを売ることに。またハンターの妹のマッケイラ(マイカ・モンロー)と瞬く間に恋に落ちてしまったのですが、これが災難をもたらすことになるとは思ってもいませんでした・・・。韓国題は「핫 썸머 나이츠」です。
 4位「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」は、来年1月1日に生誕100周年を迎える「ライ麦畑でつかまえて」で知られる小説家J.D.サリンジャーの半生を描いたドラマ。20歳のサリンジャー(ニコラス・ホルト)は、1939年作家を志してコロンビア大学の創作学科に編入し、ウィット・バーネット教授(ケビン・スペイシー)のアドバイスで短編小説を書き始めます。何度も出版社に断られた後、やっと掲載が決定しますが、太平洋戦争が勃発して掲載は見送られてしまいます。召集されて戦地に赴いたサリンジャーは戦地で地獄を経験し、終戦後そのトラウマに悩まされながらも完成させたのが初長編「ライ麦畑でつかまえて」でした。しかし、この作品で大きな名声を手に入れたのですが・・・。韓国題は「호밀밭의 반항아」。日本公開は来年1月です。
 5位「マーラ」は、アメリカのスリラー。犯罪心理学者のケイト(オルガ・キュリレンコ)は疑問の<睡眠中の突然死事件>の容疑者を調査したところ、死亡者が睡眠障害に苦しんでいたことを知り、彼が参加していた睡眠障害者の集まりに行ってみます。 そこで会員たちの睡眠障害が死の悪霊<マーラ>の呪いを受けたような形で現れたことを知ったケイトは、自分も<マーラ>の呪いから安全ではないことを知り、その実体を探りはじめますが・・・。韓国題は「마라」。日本公開は未定のようです。
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